コーチングの基礎知識

銀座コーチングスクール(GCS)では、コーチングを以下のように定義しています。

パフォーマンス向上のために、対話によって対象者を勇気づけ、"気づき"を
引き出し、"自発的行動"を促すコミュニケーション・スキル。

コーチは、相手のパフォーマンス(成果、業績、人生・家庭・仕事の充実度等)を上げるために、耳を傾け、質問をすることにより相手から気づきを引き出し、自らが行動を起こすことができるようにサポートします。 また、そのプロセスで何を学んでいるかについても関心を払い、ウキウキした気持ちワクワク感を得ながら、楽しく生き生きと人生が送れるようにサポートします。


コーチングとは?

結局、「コーチング」って何?
パフォーマンスを向上させたいと思うのはスポーツ選手に限られたことではありません。経営者や管理者をはじめとして、ビジネスに携わるあらゆる人々にそのニーズがあります。コーチングは、経営者や社員のパフォーマンス向上のために極めて有効だと認識されてきているのです。 
コーチング導入の効用とは?
コーチングには、単純にコミュニケーションを改善するという以上の働きがあります。指示命令ではなく、質問によりコミュニケーションを組み立てるため、自ら考え、意欲的に行動する人材の育成にも効果的です。 人を育てるには、権限を委譲し、責任を持って仕事に取り組ませることが必要ですが、権限委譲もまた、コーチングを企業に導入する際の基本的なコンセプトとなります。  
コーチングによるコミュニケーションの実際とは?
コーチングとは、「聴く」と「質問する」の2つのスキルを駆使して対象者自身の持つ答えを引き出していくコミュニケーションスキルです。コーチングは、経営者や社員のパフォーマンス向上のために極めて有効だと認識されるに至っていますが、実際の経営の現場ではどのように役立つのでしょうか。  
モチベーション向上の条件とは?
ビジネスコミュニケーションの新しい形として注目されているコーチングは、仕事の場であれば、部下や社員のパフォーマンス向上が目的となります。その際、コーチングが果たす最も大きな役割は、部下や社員のモチベーションを向上することにあります。  

コーチングの基本スキル

コーチングの5つの基本スキル
対象者のパフォーマンスの向上を目的とするコーチングでは、さまざまなスキルを使って、「セッション」を組み立てていきます。コーチングスキルは「道具」ですから、それを上手く使いこなしていくためには、しっかりと「目的」を踏まえて使うことが大切です。  
コーチングの基本スキル−認める
「認める」スキルを使って部下と接することで、部下の行なった良いことも悪いこともしっかりと受け止める、包容力のある上司になることができます。人は自分をしっかりと認めてくれる相手に対して信頼感を抱きます。そしてさらに、何でも話そうという気にもなります。  
コーチングの基本スキル−聴く
コーチングと言えば、その最も重要で基本となるスキルとして「聴く」を思い浮かべる人が多いでしょう。日常生活において、「聴く」ことは、健常者であれば特段の努力をせずに行なっていることです。しかし、上手に「話す」のが難しいのと同様、しっかりと「聴く」ことも、決して容易ではないのです。  
コーチングの基本スキル−質問する
コーチングにおける「質問」は、日常生活や仕事で頻繁に行なわれる「質問」とは、やや意味合いが異なることに注意した方がよいでしょう。通常の「質問」は、自らが欲しい情報を得たり、疑問を解決するために行なうためのものです。つまり、質問者のための質問なのです。  
コーチングの基本スキル−オープンクエスチョンとチャンクダウン
コーチングの基本スキルである「質問する」を実践するにあたっては、「オープンクエスチョン」と「チャンクダウン」というテクニックを使うとよいでしょう。相手の中にあるものを引き出すコーチングでは、これら2つのテクニックが有効に働きます。  
コーチングの基本スキル−フィードバックする
「フィードバックする」のポイントは、相手の話を聴いて、感じたことを感じたまま伝えることです。また、相手が話していない感情や思いの部分を感じ取り、伝えることです。人間は時として、口にしていることと、実際に思っている内容とが食い違うものなので、それを感じたら、正直にそれを伝えることも、「フィードバックする」ことです。  
コーチングの基本スキル−リクエストする
具体的な行動が決まったら、コーチは相手を励まし、ちょうど背中を押してあげるような感覚で、行動を促していきます。その際に効果的なのが、「リクエストする」スキルです。このスキルを上手に使いこなすことで、相手の行動に対する意識を瞬間的に高め、やる気を引き出すことができるのです。 

コーチングセッションの組み立て方

コーチングセッションの全体構造を理解しよう
コーチングとは対象者の行動を促し、目標を達成するためのコミュニケーションスキルです。個々の言葉遣い以外に、コーチング・セッションの全体をどのように組み立てていくかによって、それができるかできないかが左右されます。  
相手との間に安心感を築く
人は、聞き手に安心感を持つ(不安がない)と、本音で「話す」ことができます。クライアントがコーチに対して安心感を持っていれば、クライアントは、本音=本当のことを話しやすくなり、コーチはクライアントからよりたくさん引き出すことができるのです。  
相手の中にあるものを引き出す
クライアントはコーチからの質問を受け、自分で考え、答えを出していきます。そうやって、クライアントの中にあるものがどんどんと引き出されていくのです。また、クライアントは自分自身が出した答えを自分の耳で聞くので、それにより「気づき」が起きたりもします。  
目標を設定する
コーチングセッションで扱う「目標」には、クライアントが長期的に実現を図りたい状態であることもあれば、極めて短期間で設定するものもある。コーチングと「目標」とは、切っても切れない縁があるので、さまざまな場面で「目標」を話題にすることになる。  
現状を把握する
相手の目標達成をサポートするコーチングにあっては、将来の目標に目を向けると同時に、足元の現在についても正しく認識することが必要です。「現状把握」を的確に行なうことが、より早く、より高い目標達成につながるのです。  
「気づき」を促す質問をする
コーチングの重要な機能の一つは、相手の「気づき」を促すことです。「気づき」とは、他人から教えらたり指摘されることなく、自ら心で感じ、物事に対して今までとは異なる理解や認識を持つようになることだと定義づけられるでしょう。  
具体的行動を設定する
コーチングセッションの中で、目標設定し、現状を把握したら、その目標を達成するためにどうするかを考えていくことになります。目標を達成するには「行動」しなければなりません。従って、どのような行動をするのか、その内容と手順を具体的に決めることが必要となります。  
セッションの戦略とコーチングマインド
コーチングは、相手の話に耳を傾け、すべての答えは本人が持っているという考え方に立ち、相手の中にあるものを引き出していくコミュニケーションスキルです。したがって、セッションの「戦略」は、コーチ自身が持っている考えや答えに相手を導くためのものではないということに注意する必要があります。  

コーチングと自己基盤の確立

コーチングは人間力を高める
実際にコーチングを学び、修得した人たちの多くは、「コーチングとの出会いにより、人生が変わった」とさえ言います。もしコーチングが単純な言葉のテクニックであれば、それはあまりにも大げさな表現だと言えるでしょう。コーチングの何が、そこまで人を魅了するのでしょうか。  

コーチングを受ける

コーチングのテーマを決める
取り組むべきテーマを設定する際、よく使われるのが「重要度」と「緊急度」の二軸による判定基準です。費用対効果、そして、より高い成果を期待していることを考えると、当然のことながら、「重要度」の高いものがセッションテーマとしてふさわしいでしょう。  

コーチングの資格を取得する

コーチングの資格取得の意義と種類
現在、誰でも「コーチ」を名乗って活動をすることが可能です。その分、コーチの質にもバラつきが大きいです。コーチングの資格を取得することは、一定水準以上のセッションの質が担保されていることの証明となり、差別化に有効です。