ゴルフをされる方にはわかると思いますが、ゴルフのスコアには100の壁、90の壁と段階的に壁が存在します。100の壁は最初に越えなければならない壁で、多くの方が苦労されている壁ではないでしょうか?
ゴルフでは壁を越えるためのひとつの方法として練習量を増やすことが大切ですが、幾ら練習量を増やしても練習方法に疑問があっては練習の効果は半減するでしょう。
コーチングにおいても、そのような壁が存在します。行動がいつまでたってもおこせないクライアントに対しては、その目標設定を見直すことも必要です。
目標や行動計画はクライアントの価値観や信念に根ざしたものでなければ、行動には結びついてきません。
その目標が信念に根ざしているのかを測定する簡単な方法があります。
(1)その目標は魅力的で価値がある。
(2)その目標を達成することは可能だ。
(3)その目標を達成するためになすべきことは適切でエコロジカルだ。
(エコロジカルとは、私は目標を達成させたいと思っています。でも家族にシワ寄せがないか心配です。など、「でも」に続くような弊害がないこと)
(4)私はその目標を達成するために必要な能力を持っている。
(5)私にはその目標を達成する責任と価値がある。
これらの項目の目標のところに具体的な目標を記入して、それぞれの項目に対して“成果への信念の度合い”を測定します。(一番確信できるものを5点として、一番確信できないものを1点とします。)
実際に点数をつけてみると点数が低い項目が明確になりますので、その項目に対してコーチとクライアント意識を集中させて目標を掘り下げて考えてみることを行います。このような測定をすることで、心の何処かに引っかかっていることをクリアにしてゆきます。