なぜ部下は動かないのか? ──答えは、聴き方!
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 森水三香子です。
「ちゃんと聞いているはずなのに、なぜか伝わらない」
多くの管理職が抱える悩みです。
報告を受けても会話が続かない、部下の表情が曇ったまま、気づけば「やっておきます」で終わってしまう。
そんな場面は日常の中に少なくありません。
原因の一つは、耳では聞いていても心では受け止めきれていない聴き方にあります。
言葉を途切れさせず相槌を打ちながらも、頭の中では「次にどう答えるか」を探している。
相手はその雰囲気を敏感に感じ取り、安心して本音を語る状態から遠ざかってしまいます。
そのような時、聴き方を少し変えるだけで、状況は驚くほど変わります。
ある管理職は、部下が「もう無理です」と弱音を漏らした時、すぐに解決策を提示していました。
それをある日するのをやめて、こう問いかけました。
「いま一番重く感じているのは何ですか?」
その瞬間、部下の表情は少し和らぎ、次にどうするかを自分自身で語り始めたのです。
上司がしたのは、焦らず耳を傾ける姿勢を示し、相手に考える余白を渡しただけでした。
聴く姿勢は相手を助けるだけではありません。
自分を立て直す助けにもなります。
忙しさに追われ焦りが募るとき、自分に問いかけてみるのです。
「私はなぜこんなに急いでいるのか」
「いま本当に優先したいことは何か」
耳を自分に向けると、見失っていた軸が浮かび上がり、次の行動に落ち着きを取り戻せます。
管理職に求められるのは成果を出す役割だけではありません。
メンバーが安心して力を発揮できる場を整えることも、大切な役割です。
その土台になるのが、耳を澄ませて相手の思いや背景に触れる力です。
特別なテクニックではなく、ただ相手を尊重して「聞きたい」という姿勢を持つ。
そこから会話は変わり、関係が変わり、結果が変わります。
「もっと自然にチームを動かしたい」「部下との関わりに余裕を持ちたい」と感じている方には、
コーチングを学ぶことをおすすめします。
座学ではなく実際に人と対話を重ねる実践型の学びを通じて、耳の使い方を変え、リーダーシップそのものが変えていきましょう。
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