コーチングを受ける前に知っておきたいこと

コーチングの普及に伴い、「コーチングを受けるといいよ」と誰かから奨められたり書籍で読んだりする機会も多いかと思います。
とは言え、まだコーチングを受けたことがない人がほとんどでしょう。
※コーチングの基礎知識については、メールセミナー(無料)の購読をお勧めします。
新しい体験は不安が伴うものです。ここでは、コーチングを初めて受ける方に向けて、そのメリットやデメリット、料金相場、コーチの選び方、セッションの進め方について解説します。
また、コーチングから最大限の成果を得るための心構えもお伝えします。不安を解消する助けとなるでしょう。
1.コーチングを受けるのに必要な期間・
時間・頻度・金額はどれくらい?
コーチングは、対話を通じてクライアントの思考や行動を引き出し、目標達成をサポートするものです。
各クライアントの目標は異なり、その重要度や難易度によって必要なコーチングの期間、時間、頻度、費用が変わります。
- 【1】期間
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コーチングの期間は、目標やテーマによって異なります。高い目標や多くのサブ目標がある場合は長期間が必要ですが、短期的な目標、例えば来週のプレゼンの準備などは、1回のセッションで十分かもしれません。
長期のコーチングは、3ヶ月ごとに区切って契約するケースが多いようです。この期間を超えて継続する場合もあり、数年間続くこともあります。
短期の場合、単発セッションとして1回だけ受けることも、複数回受けることも可能です。(1回のコーチングを「セッション」と呼びます。) - 【2】時間と頻度
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セッション1回あたりの時間は30分~60分の間であることが一般的です。
継続セッションでは、毎週1回行なうのであれば1回30分×月4回、隔週1回行なうのであれば1回60分×月2回のパターンが多いです。 - 【3】金額
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セッションのテーマに応じて、コーチに求められる見識や経験値もそれぞれです。
料金はコーチが独自に設定できますので、コーチのセッション経験や実績、資格の有無、テーマによって幅があります。
個人向けコーチングは、一般的に1時間あたり10,000円から20,000円(税別)が相場です。
一方、企業の経営者や上級管理職向けのエグゼクティブ・コーチングは、コーチの経験や経営知識が求められるため、料金は1時間あたり30,000円から50,000円(税別)以上となるケースが多くみられます。
※予算に応じてコーチを選ぶ
多くのコーチは、有料契約前に相性や質を確かめるため、無料または格安のオリエンテーションや体験セッションを提供しています。これを利用して自分に合ったコーチを見つけると良いでしょう。
※無料オリエンテーションに対応しているコーチ達
コーチングのコスト効果は、投じた時間や費用と得られる成果を比較して判断します。
例えば、1回20,000円で月2回、3ヶ月間で合計12万円の投資が、人生を大きく変える可能性があるなら、それは費用対効果が高いと言えます。
コーチングの成果は、クライアントの努力に依存します。投資した分を上回る成果を得る意志が重要です。
自分の達成したいことや目的を明確にしてからコーチングを受けましょう。
2.コーチングを受けるメリットは?
デメリットは?
コーチングは、クライアントが目標を迅速に達成するための支援手法です。
この方法の理解を深めるために、コーチング無料体験講座に参加すると良いでしょう。
ここではコーチングの主なメリットとデメリットを詳しく説明します。
コーチングを受けるメリット
まず、コーチングを受けるメリットとして、以下が挙げられます。
- 【1】目標の明確化
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コーチングを受けることにより、自分の目標や未来を明確にすることができます。
コーチは質問や対話を通じて、クライアントが真に望むものを見つけるのを助けます。
標を明確にすることの大切さについては、今さら説明するまでもないでしょう。 - 【2】自己成長
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コーチングを通じては、自己理解や自己認識を深め、自分の強みや弱み、価値観を再評価し、
自己成長のための行動計画を立てることができます。
コーチは多様な質問を通じて、あなたの潜在能力を引き出します。 - 【3】モチベーションの向上
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コーチは励ましとサポートを通じて、クライアントの意欲を引き出し、目標達成への取り組みを後押しします。
支援者(コーチ)がいることで、クライアントはモチベーションを高め、独力では難しいことも成し遂げられます。 - 【4】問題解決のサポート
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コーチは客観的な視点から対話を進め、クライアントが自らの課題を理解し解決策を見つけるのをサポートします。
これにより、自分だけでは見つけられなかった解決方法や新しい視点が得られます。
コーチのサポートは、考えることが億劫になることを防ぎ、新たな方法や考え方で問題解決に取り組むことを可能にします。
コーチングを受けるデメリット
一方で、コーチングを受ける際には以下のようなデメリットが考えられます。
- 【1】費用の負担
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コーチングを受けるには費用がかかり、効果を得るためには投資が必要です。
そのため、経済的な負担を考慮し、予算を見極める必要があります。 - 【2】時間の負担
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コーチングはコーチとクライアントの一対一の対話(セッション)で行なわれ、効果を高めるためにはセッションを継続的に受けることが推奨されます。
しかし、忙しい人にとっては、コーチングの時間が負担に感じられることもあります。 - 【3】成果の保証がない
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コーチングの成果は個人によって異なり、自己成長や目標達成を支援しますが、最終的な効果はクライアントの意欲や努力に依存します。
コーチングを受けるだけで自動的に成果が得られるわけではありません。
コーチングの費用や時間の負担は、得られるメリット(費用対効果)で評価すべきです。
成果はクライアントの努力に左右されるため、投資した以上の成果を得ようという姿勢が重要です。 - 【4】教えてもらう場ではない
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人が自ら考え行動することで成長し成果を得るというのが基本的なコーチングの考え方です。
コーチは教えるのではなく、傾聴や質問を通じてクライアントが自分で答えを見つけられるようにサポートするのが役割です。
コーチから直接教わることを期待すると失望するかもしれません。
コーチングの主なメリットとデメリットについてお伝えしました。
コーチングは自己成長をサポートする効果的な手法ですが、自分の目標に合ったコーチを見つけること、そしてコーチとの相性やコミュニケーションのあり方も成果に大きく影響します。
最初に無料のオリエンテーションや体験セッションを利用して適切なコーチを見つけることをお奨めします。
3.コーチングのテーマは何が適している?
通常、コーチングは明確な目標やテーマを持って受けるべきですが、実際にはそれらが曖昧なことも多いです。ここでは、コーチングに適したテーマとはどのようなものかについて述べてみます。
- 【1】コーチングに適したテーマとは
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先述のように、コーチングを受けるには、どうしても時間的・費用的負担がかかります。
それらの負担に見合う以上の成果を得られるテーマを選びましょう。
一般的には、下記のようなテーマでのコーチングが多く行なわれています。- ビジネスでの成功
- キャリアアップ/資格取得/転職
- 起業/独立
- 良い習慣をつけたい
- 行動量を増やしたい/行動を加速したい など
- 【2】コーチングに適さないテーマとは
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コーチングでは、傾聴や質問を通じてクライアント自身の潜在能力を引き出し、成果を上げます。
コーチは教えたり指示するのではなく、クライアントの理解や発見を助けます。
高度な専門的アドバイスが必要な場合はコーチングには不向きです。
(コーチングを十分に理解しているコーチであれば、そのようなテーマでのコーチング依頼は引き受けないはずです。)
たとえば下記のようなテーマは、コーチングに適していないことが多いでしょう。- 法律的な問題に関わる場合
たとえば家庭内暴力や犯罪行為に関わるような問題を抱えていれば、弁護士等に相談するのが適切でしょう。
会計や税務のテーマであれば、公認会計士や税理士への相談が適切です。 - 精神的な問題を抱えている場合
コーチングは精神的に健全な状態にある方向けに行なうものです。
「うつ」など、精神的な問題を抱えている場合は、心理カウンセラーや診療内科の医師に相談するのが適切です。 - 医療関係者によるサポートが必要な場合
コーチは医師でも看護師でもありません。
医療の力で解決すべき問題は、まずは病院に行ってください。 - 基本的な知識が不足している場合
コーチは「教える」存在ではありません。
候補とするテーマに関し、基本的な知識が不足している場合は、まずは教わることが必要です。
ご自身でそれなりに勉強をしたり、教えてくれる人(コンサルタントや教師、パーソナルトレーナーなど)から学ぶことが先決かも知れません。
コーチングは「教えてもらう場」ではなく、既にクライアントの中にあるものを最大限に活用するための方策や行動をクライアント自身が考える場です。
「既にクライアントの中にあるもの」があまりにも乏しければ、せっかくのコーチングも機能しようがありません。
事前にそのような準備を整えてからコーチングを受けると良いでしょう。
また、コーチング以外に専門的な資格や知見を持っているコーチも多数、存在します。
そのようなコーチと関わる場合は、コーチングなのか、コーチングではない専門的な指導なのか、明確に区分けして考える必要があります。 - 法律的な問題に関わる場合
- 【3】コーチングを受けるのに適したタイミング
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この記事を読んでコーチングに興味を持ったら、次のステップとしてコーチングを依頼することを検討してください。
"変化"に直面した時こそ、コーチングを受け始める絶好の「きっかけ」となります。
これには、下記のような環境や心境の変化が含まれます。- 管理職になり、初めて部下を持った時
- 新しい職場に配属され、うまく環境になじめない時
- キャリアアップへの関心が高まった時
- 転職や起業・独立を考え始めた時
- 家族や周囲との関係を改善したいと感じた時
- 現在の自分を変えたいと感じた時 など
コーチングは、あなたの理想の未来と自己像を追求するプロセスです。
このプロセスは、他人から教わるものではなく、自分自身で見つけ出すものです。
そのためにコーチは、教えるのではなく、あなたが自分で考えることをサポートします。
もし今のあなたが、コーチングを受けるのに適したタイミングにあるのなら、迷わず一歩を踏み出しましょう!
4.実際にコーチングを受ける際の流れを教えて!
実際にコーチングを受ける際は、どのように進んでいくのか、イメージを描いておくと安心してコーチングを受けられるでしょう。ここでは「コーチングを受けたい」と思ってからセッションを開始し、継続していく流れについて述べてみます。
- 【1】コーチ候補を選ぶ
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コーチングを受けたいと思ったら、まずはコーチ候補を選びます。コーチ選びにあたっては、下記のポイントを押さえておくとよいでしょう。
- コーチングを受ける目的を明確にする
セッションのテーマに関して、経験を持っているコーチが望ましいでしょう。コーチ自身が経験をしているか、 あるいは、その経験をしているクライアントとのセッション実績が豊富であれば適していると言えます。 - コーチの得意分野や経歴を確認する
コーチの得意分野や専門性を基準にしてコーチを探し、プロフィールを参照して経歴等がコーチングを受ける目的に適っているかどうかを確認しましょう。既に述べたように、コーチは本来、専門知識を教える存在ではありませんが、クライアントが置かれている状況や話す内容、専門用語等を理解する上で、コーチがある程度の専門知識やその分野での経験を持っていることは必要です。
※対象クライアント層・テーマでコーチを選ぶ - コーチのスキルレベル/保有資格を確認する
コーチとしての経験期間で、ある程度、スキルレベルは推測できます。「GCS認定プロフェッショナルコーチ」 であれば、100 時間以上のセッション(うち75 時間以上は有料セッション)の経験がありますので、一定以上 のレベルに達していると考えられます。また、「お試しセッション」によりスキルのレべルを確認することもできます。プロフィールに「クライアントの声」が掲載されていれば、それも参考になるでしょう。
コーチングの世界で最も権威があるとされるのは、国際コーチング連盟(ICF)のコーチ認定資格です(詳しくは 「コーチング国際資格の取得について」を参照ください)。ACCであれば100時間以上のセッション経験、PCCであれば500時間以上のセッション経験を有しますので、スキルレベルはお墨付きです。また、ICFの認定コーチは、プロコーチとしての倫理規定を守ることを誓約していますので、その点でも安心です。
※ICFコーチ認定資格を保有するコーチ達 - 費用・頻度・実施形態等を確認する
セッションの料金の他、どのくらいの頻度で実施するのか、対面なのかオンラインなのかといった点を確認しましょう。自分のライフスタイルや予算に合ったコーチングサービスを受けられるかどうかがわかります。
※予算に応じてコーチを選ぶ - 【参考】コーチをみつけるためのプラットフォーム
昨今は、コーチをみつけるためのプラットフォーム(マッチングサービス)も多数、登場しています。それらを使うと、コーチを検索したり一覧で比較検討できるので便利です。GCSでも「GCSクオリティコーチによるセッション提供サービス」としてマッチングサービスを提供しています。
マッチングのプラットフォームは、しっかりと規約が定められていてバックボーンとなる組織の後ろ盾もあります。コーチ個人との直接契約ではクレームがあっても伝えにくいですし、何らかの事情でコーチがセッションを提供できなくなった場合や連絡が取れなくなった場合でも、組織として責任ある対応を期待することができるというメリットがあります。
- コーチングを受ける目的を明確にする
- 【2】コーチ候補と面談する
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自分に合ったコーチを選ぶ際には、複数の候補者から選択するのが理想的です。最初から本契約を結ぶのではなく、複数のコーチ候補との面談(オンラインまたは対面)を通じて、それぞれの特徴や相性を見極める時間を持つのがよいでしょう。多くのコーチはオリエンテーションやお試しセッションを提供しており、これらは異なるコーチングスタイルやアプローチ方法を理解する良い機会となります。面談時は、下記を確認しましょう。
- コーチングの仕様確認
面談をする際には、コーチングを受ける目的やコーチの経歴、保有している資格について再確認し、彼らのスキルレベルを把握することが重要です。また、料金が明示されている場合もあれば、そうでない場合もありますので、この点についても確認しましょう。セッションの頻度や実施形態(対面セッションかオンラインセッションかなど)も確認することも大切です。これにより、自分のライフスタイルや予算に合ったコーチングサービスを受けられるかどうかがわかります。 - コーチと自分の相性の確認
フィーリングで、ウマが合うかどうかを見極め、相性が良いかどうかを感じ取ることも重要であり、コーチングでは大切な要素です。どのような価値観を持っているのか尋ねてみて、自分と似ている人の方が、相性が良いと思われます。またその際、自分を熱心にサポートしてくれそうかどうかも判断してみてください。実際にコーチングを受けてみてコーチとの相性を確かめたい場合は、『体験セッション』という形でお試しのコーチングセッションを提供しているコーチもいますので確認してみてください。 - 要望を伝える
もし特別な要望があれば、それをコーチにしっかりと伝えることが重要です。例えば、特定の分野での支援が必要である、または特定の方法論を好むなど、自分のニーズに最も適したサポートを受けるためには、それらについても伝え、反応を見極めましょう。 - 疑問や不安を解消する
コーチングは形のないサービスですので、初めて受ける方にとっては、わかりにくいところがあるかもしれません。知りたいことがあれば遠慮なくコーチに尋ね、疑問や不安を解消しましょう。話をすることは、コーチの人柄を知る良い機会にもなります。
- コーチングの仕様確認
- 【3】コーチングを正式に依頼する
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サービス内容に同意したら、契約書(または同意書)を取り交わし、期日までに料金を支払います。マッチングのプラットフォームを利用する場合は、利用規約などで定められた契約条件や支払い等のルールに従って手続きを進めましょう。
契約内容で特に重要なのは、セッションへの遅刻やキャンセル・返金および中断(継続セッションの場合)に関する取り決めです。曖昧な場合、トラブルにつながる恐れがありますので、明確にしておきましょう。その点では、コーチ個人と直接契約するよりも、しっかりと規約が定められていてバックボーンとなる組織の後ろ盾があるマッチングのプラットフォームを利用する方が、安心かも知れません。 - 【4】コーチング開始の準備をする
- コーチによっては、コーチングの効果を高めることを目的とした「アセスメント(事前評価)」を行なうことがあります。アセスメントは、アンケートやインタビューといった形で実施され、事前アンケートや導入セッションと呼ばれることもあります。「希望するテーマは何か」「契約期間の終了時に達成していたいことは何か」「コーチングに期待することは何か」といった項目に答えていくことで、コーチング開始に向けて心の準備をすることができます。コーチとの面談時にも、何を準備しておいたらよいか、コーチに尋ねておきましょう。
- 【5】コーチングを開始する
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いよいよコーチングの開始です。取り決めた時間までに、定められた場所に出向くか、オンラインでチェックインします。たいていの場合は、話しやすい話題から入り、「今日はどんなことを話したいのか(テーマ)」を確認してから話を進め、その回のセッションのゴールを定め、テーマの解決に向けてセッション後に起こす行動を決めるところまで進めます。セッションの最後は、クライアントとしての感想や気づいたこと等をコーチとシェアするのが通例です。
継続セッションの場合は、次回の日程を決定・確認します。また、継続する中で、わからないことや、コーチへの要望が出てきたら、その都度コーチに伝えましょう。コーチは、目的・目標に向かって共に進んでいくパートナーです。率直な思いを伝え、二人でより有意義なセッションをつくっていくことが、コーチングの成果へとつながります。
5.コーチングを受けるとどんな効果がある?
コーチングのわかりやすい成果として、
- 専業主婦の方が以前からやりたかった事業をスタート!
- TOEICで目標点数をクリア!
- 50代でも優れた条件で正規社員として転職成功!
上記以外でも、
- 思い描いていた理想と自分の感情のブレに気づき、思い切って目標を変更してよかった!
- 自分の問題の解決方法が転職ではなかったことに気づき、転職活動をやめる決断ができた!
- ご自身の本音や大切な価値感に気づき、行動を大きく変えることができた!
コーチングの成果は人それぞれであり、既に「コーチングを受けるメリット」でも示させていただきましたが、ここで改めて本質的な部分に目を向け、コーチングの効果について述べてみます。
- 【1】安心感を得て自己理解が進む
- コーチングセッションでは、コーチはクライアントの100%味方になり、批判や否定をせずに、相手を尊重しながら話を聴きます。クライアントは心から安心できる環境の中で、自分の思考や感情に集中し、それらをセッショ ンの中で自由に表現できるようになります。 遠慮や抑制が解かれることで、クライアントは自分の内面に向き合い、本当の想いや感情に気づくことができる のです。それがクライアントの深い自己理解へとつながります。
- 【2】自分の本音に気づく
- 上記の通り、コーチングを通じての対話は、クライアントが自分の本音に気づくのを助けます。コーチの誠実な対応、励ましや応援から、クライアントは自らを偽らず、ありのままの自分を見つめる機会を得ます。これにより、自分の想いや本当にやりたいこと、ありたい理想の姿が明確になり、その価値観や目標に向けて前進する強い動機づけがなされます。自分の本音に気づくことは、モチベーションの向上につながります。
- 【3】モチベーションが上がり行動が加速する
- コーチングにより主体的に高まったモチベーションは、行動してみようという強い意欲を生み出します。自ら考え、自分が望む方向へと進むことで、行動への責任感も強化され、他者からの外部要因に左右されない行動力が生まれてきます。そして、その中で達成感や充実感を感じ、自信をつけ、次なるステップに進む意欲とさらなる行動力を高めていくのです。
上記を時系列で整理すると、コーチングは、安心感→自己理解→本音への気づき→モチベーションの向上→行動の加速、といった連鎖的なプロセスで効果が現われるのが典型的なパターンです。このようなコーチングプロセスを重ねることで、自己成長・目標達成へとつながっていくのです。
さらに具体的な事例を見てみましょう。ここではワークライフバランス、リーダーシップ発揮をテーマ例としてご紹介します。
- ストレス管理とワークライフバランス
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- 【クライアント状況】
Aさんは、会社の人事に振り回されていました。急な退職、玉突き人事などの影響で今までにない負荷をかけられ、ストレスの日々。残業しないと終わらないし、それでも会社は残業をするなと言うから早朝から会社に来て仕事を開始し、ギリギリまで残業。休みの日は本当は出かけてリフレッシュしたいのにそんな気力もなくただ休みたい。他の人には年次的にも経験的にも仕事を振れないと全部抱え込んでいました。 - 【コーチング開始】
そんなAさんがコーチングを受け始め、毎回のセッションで業務の中で緊急度の高いことと低いこと、重要なこととそうでないことを振り分け、自身が使える時間や体力、そのほかのリソースを洗い出しました。そしてだんだんと優先順位がつけられるようになり、その順位をつけた基準を説明できるほど明確にしていくことができました。 - 【コーチングの成果】
Aさんは、ただ優先順位をつけるだけではなく、順位をつけるときの基準は何かをしっかりと言語化できたことで、上司への業務分担の提案ができ、上司の納得の上で提案が通り、業務量を減らすことができました。当初は目の前の業務量に圧倒され、ただこなすだけだったAさんでしたが、中長期的な視点を持てるようになり、少し時間的余裕ができたことで部下に業務を割り振るための指導ができるようになり、さらに業務量が激減し、Aさんに対する評価もうなぎ登り。プライベートの時間も確保できるようになり、ずっとやってみたいと思っていた趣味を始めることもできるようになりました。
- 【クライアント状況】
- リーダーシップの発揮
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- 【クライアント状況】
Bさんは転職して1年で、ある部署のマネジメントリーダーに抜擢されました。その部署は、個性的で自分のスキルに自信のある職人気質のメンバーが勢ぞろい。他の人のアイデアを聞くことや、他部署との連携といったことには無関心な方々が多い部署でした。その中で転職して1年という新参者のBさん。これら個性派ぞろいのメンバーをリーダーとして束ねられるのかどうか、不安でたまりませんでした。 - 【コーチング開始】
そこでコーチングを申し込んだBさんに対し、コーチはBさんの個性や、前職を含めたこれまでのご経験を引き出すと共に、Bさんらしい人間関係の作り方などを吟味するセッションを進めていきました。その結果、まとめる・引っ張るといったリーダー像ではなく、調整役をするというリーダー像が浮かび上がってきました。 - 【コーチングの成果】
Bさんのリーダー像は、これまでの部署のリーダーの方々とは全く違うスタイルのものだったので、最初はメンバーの方々も戸惑っていました。ですが、それぞれの個性を押さえつけるのではなく、存分に発揮できるよう調整するBさんのスタンスが受け入れられ、大きな展示会に出展し、大成功を収めることができました。Bさんらしさを生かした自分なりのリーダー像を描き、裏表のない姿でリーダーシップを発揮することでご自身もメンバーも安心して業務に向き合うことができています。
- 【クライアント状況】
6.GCSクオリティコーチの特長
GCSでは、コーチングを受けたい方向けに「GCSクオリティコーチによるセッション提供サービス」を行なっています。
GCSクオリティーコーチは、高い水準の資格と経験を持つプロのコーチたちであり、高品質のコーチングとGCSが組織としてのサポートを提供しています。ここでは、GCSクオリティコーチの特長を6つのポイントで述べてみます。
- 【1】全員がGCS認定クラス講師
- GCSクオリティコーチたちはいずれも、コーチングが「できる」レベルを超え、所定のトレーニングを修了し「教える」レベルのスキルを保有している、GCSお墨付きのプロコーチたちです。高い水準のコーチングを提供できることが保証されています。
- 【2】国際コーチング連盟のコーチ認定資格
- GCSクオリティコーチたちは、一部の例外を除き、国際コーチング連盟の認定資格を保有している実力派コーチたちです。高い基準を満たすプロフェッショナルであり、国際的に認められたコーチですので、安心してコーチングを受けていただくことができます。
- 【3】豊富な経験と知識
- GCSクオリティーコーチたちは、自身が講師を務めた受講者たちがGCS認定コーチ資格を取得した後も、勉強会などを通じてコーチとしての活動のサポートを行なっています。コーチたちからの「こんな時、どうする?」という問いかけに対応してきたコーチたちですので、実践に役立つ豊富な経験と知識を身につけています。
- 【4】コーチングを学びたいと思った時は、同じコーチから学べる
- コーチングを受け、その成果を実感すると、「自分もコーチングを学び、コーチングスキルを身につけたい!」という気持ちを抱くようになる方が多いです。GCSクオリティコーチからコーチングを受けた場合は、そのコーチからコーチングを学ぶことが可能です。GCSではコーチングスキルを学びたい、使えるようになりたい、活用できるようになりたい方向けにコーチング無料体験講座を随時開催していますので、お世話になったコーチ、気になったコーチの体験講座を受けてみることをお奨めします。
- 【5】安心・信頼のバックボーン
- 「GCSクオリティコーチによるセッション提供サービス」は、株式会社アンテレクトが運営しています。個人的にコーチングを依頼する場合と比べ、万が一不測のトラブル等があっても、組織として万全の対応をする体制が整っています。「GCSクオリティコーチによるセッション提供サービス」の利用規約もしっかりと整備されています。
- 【6】コーチの人柄を確認できます GCSクオリティコーチは、一覧リストを経てプロフィールのページにて経歴等をご確認いただけます。実際に人柄を知るには、オリエンテーションを申し込むのがよいでしょう。コーチングのスタイルやアプローチについても、事前に理解することができます。いきなり個別に会うことに躊躇する場合は、候補のコーチが講師を担当する【4】で触れたように、コーチング無料体験講座に参加するとよいでしょう。
おわりに
ここまでコーチングについて多くの情報をお伝えしてきましたが、最後に、コーチングがもたらす可能性について触れておきたいと思います。
コーチングはただの対話ではなく、あなたの潜在能力を引き出し、夢や目標に向かって確実に前進するための強力なサポートを提供します。人生において何か新しい一歩を踏み出す時、私たちはしばしば迷いや不安を感じがちです。しかし、経験豊かなコーチがそばにいれば、その挑戦がずっと手の届くものに変わります。
コーチングを通じて自己理解を深め、新たな視点を得ることで、思いもよらない解決策やアイデアが浮かび、個人の成長だけでなく、キャリアや人間関係においても大きな進歩を遂げることができるでしょう。どんな小さな目標であっても、コーチと共にその達成を目指す過程は、自己実現への旅となります。
もしあなたが「何かを変えたい」と思うのであれば、コーチングを受けることを心からお奨めします。一度、無料オリエンテーションや体験セッションを利用してみてはいかがでしょうか。コーチングは、あなたが新しい自分を発見し、未来への第一歩を踏み出すための支援を提供できるはずです。あなたの人生がより豊かで意味あるものになるよう、GCSクオリティコーチたちが応援します。
GCSクオリティコーチによる
セッション提供サービス 詳細