信用と信頼の違いとは
銀座コーチングスクール（GCS）広報チーム 村井大輔です。
コーチングというコミュニケーションにおいて、クライアントとの信頼関係を築くことは最も大切な事だと言ってもいいことです。
信頼とよく似た言葉に「信用」があります。
信頼と信用、何がどの様に違うのでしょうか。
「信頼」と「信用」は、どちらも相手に対する「肯定的な期待」を示す言葉です。ただ、その本質には明確な違いがあります。
信頼とは、相手の人間性、性格、価値観といった定性的な要素や、未来における潜在的な能力に対する感情的で主観的な期待を指します。
過去の経験や、相手が自分を裏切らないだろうという心理的安心感にあります。
例えば、「あの人は誠実な人柄だから信頼できる」という表現は、具体的な実績ではなく、その人の人となり全体を信じている状態を示しています。
一方、信用は、過去の具体的な実績、客観的なデータ、財務状況といった定量的な要素に基づいて、約束や契約を履行する能力があるかどうかを理性的かつ客観的に判断することを指します。
これは主にビジネスや金融取引で用いられ、例えば「この会社の過去の取引履歴や財務状況から、信用できる」という表現は、返済や支払いの能力が客観的事実によって裏付けられていることを意味します。
要するに、「信頼」は「人となり」を信じることであり、「信用」は「実績や能力」を認めることです。
コーチングにおける「関係性」の基盤となるのは、この「信頼」であり、クライアントのありのままを受け入れ、共に未来を築こうとする姿勢から生まれます。
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