コーチングのコーチとスポーツのコーチ、何が違う?


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銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム あかがわみさこです。
 

「コーチ」と聞くと、多くの人はスポーツの指導者を思い浮かべるのではないでしょうか。
野球の監督、サッカーのコーチ、テニススクールの先生。技術を磨くために、体の使い方や戦術を教えてくれた存在です。

しかし近年、スポーツとは別の文脈で「コーチ」という言葉が広がっています。
ビジネスコーチ、ライフコーチ、キャリアコーチ。それらは対話を通じて、人材育成やキャリア支援、個人の目標達成などを支援するコーチ。
銀座コーチングスクールでも、こちらの「コーチ」を養成しています。

同じ「コーチ」という名前でも、その役割は大きく異なります。今日は、その違いをビジネスの視点から整理していきます。


◆ スポーツのコーチは「成果に直結する方法を教える」

スポーツの目的は明確です。
勝つこと、記録を伸ばすこと、技術を高めること。
そのために、正しいフォームや戦術といった「やり方」が存在します。

例えば、テニスのサーブが安定しない選手には、コーチが改善ポイントを示します。
「肘の位置を高く」「インパクトのタイミングを変える」
具体的なアドバイスによって、選手は技術を修正し、結果に結びつけます。

つまりスポーツのコーチは、
「成果に直結するノウハウや答えを提供する存在」です。


◆ コーチングのコーチは「考える力・決める力を引き出す」

一方、ビジネスの現場で求められるコーチングは、アドバイスではなく「引き出すこと」を重視します。コーチは問いを通じて思考に働きかけるのです。

「その選択を検討している理由は何か」
「目的はどこにあるのか」
「その決断は長期的にどんな影響があるのか」

対話を通じて、自分の判断基準や価値観が言語化され、迷いが整理され、自発的な行動につながっていきます。
コーチングは、「自分で考え、自走できる人を育てるための対話の技術」です。


◆ スポーツの現場でも「引き出すコーチ」が求められる時代に...

実はこの「引き出す」というコーチングの考え方は、スポーツの世界でも広がっています。
かつては指導者が答えを与える、選手が従う、という関係が一般的でした。

しかし現代の競技は、情報量もスピードも桁違い。瞬時の判断力、感情の切り替え、主体性が勝敗を分けます。
そのため、「指示するコーチ」に加え、
「考えを引き出すコーチ」「メンタル面を支えるコーチ」というコーチングを行うコーチがスポーツの現場にも登場しているのです。

ビジネスと同じく、スポーツでも「答えを教える」だけでは対応できない時代。
選手自身が思考し、判断し、動き出す力が求められているのです。


◆ どちらが良い悪いではなく、目的が違う

スポーツのコーチは、成果に向けた技術と戦略を教えるプロフェッショナル。
コーチングのコーチは、目標や問題解決に向けて、本音を引き出したり可能性を広げたりしながらサポートをする伴走者。
どちらが優れているという話ではなく、「求めている成果」によって関わり方が異なります。

短期で結果を出したい → 教えるコーチ
長期的な成長、自立、自走 → 引き出すコーチ

教えてもらうことも必要。
自分で決めて進む力も必要。
その両方を
使い分ける時代になっているのです。

銀座コーチングスクールでは、無料体験講座を開催しています。
「コーチングについて知りたい」「実際にどんな感じかを体験してみたい」という方、ぜひご参加ください。

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