1on1がうまくいかない本当の理由


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銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 森水三香子です。

1月は多くの会社で1on1が再開される時期です。
年初ということもあり、普段より少し丁寧に対話をしようとする方が増えます。
ただ、気持ちに反して、思うように深まらないという声もよく届きます。

うまくいかない理由をお伺いすると
相手が話してくれない
自分の問いが浅い
時間が足りない
こんな要因が並びがちですが、実際にはもう少し手前のところに原因があります。

1on1が進まないとき、よく起きているのは
互いが別の地図を見て話している
という状況です。

上司は、今年の目標や役割の確認をしようとしている。
部下は、まず今の状況や不安を整理したい。
このずれが小さいようで大きく、ここがそろっていないと対話はどこかぎこちなくなります。

人は、自分の頭の中が整理されていないまま、未来の話には進めません。
逆に、状況が整理されていくと、自分で次の一歩を語り出します。
1on1の前半で詰まりやすいのは、この順番が逆になっているためです。

もう一つ、1on1を難しくしているのは
正しさを持ち込んでしまう瞬間です。

励ましているつもりなのに、
指導しているように聞こえたり
方向性を示したつもりが
判断を迫られているように感じられたり
言葉の意図と受け取り方に、静かなずれが生まれると本音は出てきません。

1on1がうまく進む時は、もっと単純です。
その場に安心がある。
安心があるから、考えていることがそのまま口に出る。
これだけで対話の質は大きく変わります。

安心といっても、優しくすればいいわけではありません。
必要なのは
急がせない
言葉を奪わない
決めつけない
この三つです。

相手のペースに一度合わせるだけで、場は自然と整います。

最近、1on1を受けた方がこんな話をしてくれました。
話す前は重かったが、話すうちに、今の不安が何のことなのか自分で分かってきた。
アドバイスではなく、聞かれたから気付けたのだと思う。
対話には、こうした静かな効力があります。

1on1がうまくいかない理由は、技術不足ではありません。
問いが甘いわけでもありません。
多くの場合
相手が何を抱えてここに来ているのか
その視点が欠けているだけです。

今年最初の1on1が思うように進まなかった方がいたら、
次の1回に向けて、少しだけ意識を緩めてみてください。
相手の言葉が出てくるまで待つ。
これだけで関係は変わり、対話は自然に深まります。

1on1は、上司が導く場ではなく、相手の考える力が育つ場です。
その芽を静かに支える姿勢こそが、1on1を成功させるいちばんの鍵なのだと思います。


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