「個人面談」と「1on1」の違いとは?

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム あかがわみさこです。
最近、「うちの会社では毎月1on1をしています」という言葉をよく耳にします。
面談ではなく1on1。
一見似ているこの二つですが、実は目的も関係性も全く異なるのです。
今回は、その違いを整理しながら、どう使い分けたらいいかを書いていきます。
◼︎個人面談とは?評価と確認のための時間
個人面談は、主に「評価」「進捗確認」「目標管理」などを目的として行われます。
半期や年次評価のタイミングで実施されることが多く、上司が部下に対して、
・目標の達成度
・成果や課題
・改善点
・今後の期待
を伝える場になります。
構造としては、基本的に「上司」が主導です。
会社の評価制度に沿って進められるため、話すテーマもある程度決まっています。
その為、部下側は「どう評価されるか」を意識し、本音よりもその場に適切な回答を選ぶ傾向が生まれるのも特徴です。また、「結果を見る時間」となることも多いです。
個人面談は、公平性を担保し、報酬や昇進、今後の方向性を決めていくために、組織運営に不可欠ともいえます。
◼︎1on1とは?育成と信頼構築のための対話
一方で、1on1は「育成」と「信頼関係構築」を目的とした対話です。
継続的な1on1文化を広めた企業として知られているのが、ヤフー株式会社です。同社では、定期的な対話を通じて部下の成長を支援する仕組みを整えてきました。
個人面談が「上司」主導なのに対して、1on1の主役は「部下」です。テーマも部下が持ち込みます。
・最近感じていること
・挑戦してみたいこと
・キャリアへの不安
・人間関係の悩み
業務の話だけでなく、「その人自身」に焦点を当て話を進めます。
ここでは評価は脇に置かれ、上司の役割は指導者ではなく、「伴走者」です。
問いを通して思考を整理し、視点を広げ、本人の内側から答えが出てくるのをサポートする役割。
1on1は部下の「未来を育てる時間」といえます。
◼︎なぜ混同されてしまうのか
多くの企業で、「月1回1on1を実施しています」と言いながら、実際は業績確認や指導中心になっているケースがあります。
・数字の話で終わる
・上司のアドバイスの時間になっている
・部下が話す時間が少ない
こういった場合は、1on1の本来の目的は果たせません。
1on1は短期成果を出す場ではなく、心理的安全性を育てる場であり、成果は直後ではなく、その先に現れます。
◼︎個人面談と1on1はどちらが大切か?
結論は、どちらも大切です。
評価の場がなければ、組織としての公平性は保てません。しかし、評価だけでは人は育ちません。
人が育つためには、安心して思考を話せる時間や、悩みや迷いをありのまま出せる場所が重要です。
個人面談は主に「これまで」を扱う時間。
1on1は主に「これから」を扱う時間。
根本的な視点の向きが違います。
◼︎1on1の質を高めるために
1on1を機能させる鍵は、「コーチング的な関わり」にあります。
・むやみに相手に答えを与えず、答えは相手の中にあると信じて対話を行う
・アドバイスや提案を急がない
・問いを投げかけ、相手に考えてもらうことで思考を深めていく
・感情や価値観にも目を向ける
1on1のポイントとして、上司が正解や評価を持っていることを手放すことが大切です。
個人面談は、評価や確認のための時間。
1on1は、育成と対話のための時間。
あなたの職場では、二つの時間がきちんと分けられていますか。そしてあなた自身は、「評価する上司」と「伴走する上司」を使い分けられていますか。
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