雑談がちょっと楽になる合言葉「適度に整理すべし」

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人と話すのは嫌いではないのに、いざというとき「何を話せばいいか分からない」と固まってしまう。そんな経験はありませんか?

この記事では、ちょっとした会話のきっかけづくりに役立つ合言葉「適度に整理すべし」をご紹介しながら、雑談を少しだけ楽にするヒントをお届けします。

雑談って、思っている以上に出番が多い

何気ない雑談は、私たちの心をほぐしてくれるものです。

「雑談」と聞くと、たいした意味のないおしゃべりのように感じるかもしれません。

でも、思い返してみると、仕事でもプライベートでも、雑談が場をなめらかにしてくれる場面は意外と多いものです。
・会議が始まるまでの数分、何となく静まり返った会議室。
・コーチングセッションの前に、クライアントの緊張をやわらげるひとこと。
・親戚や友人と久しぶりに再会したときの、最初のひと声。
・子どもの学校行事や地域の集まりで、隣り合った人との会話の入り口。

こうした場面で何も話さないまま沈黙が続くと、空気が少し重たく感じられたり、「ちょっと話しかけづらい人」という印象を与えてしまったりすることがあります。

一方で、ほんのひとことでも気さくな話題を投げかけられる人は、「話しやすい」「感じがいい」という印象を持たれやすくなり、信頼の土台もつくりやすくなります。

とはいえ、わかってはいても、その「ひとこと」がなかなか出てこない。

頭の中で、「何を話せばいいんだろう」と考えるうちに、タイミングを逃してしまう。
そんなもどかしさを覚えた経験のある方も、多いのではないでしょうか。

そこで役に立つのが、今日の主役となる合言葉です。

合言葉は「適度に整理すべし」

雑談のきっかけづくりにそっと役立つフレーズとして、今回は「適度に整理すべし」という言葉をご紹介します。

ひらがなで読むと「テキドニセイリスベシ」。
どこかユーモラスで、口に出してみると意外と覚えやすい響きです。

この言葉を、そのまま雑談の「話題の引き出し」として使っていきます。

それぞれの文字を頭に置きながら、「今、この人とならどんな話がしやすそうかな」と考えてみるのです。
テは「テレビ」
キは「気候(天気)」
ドは「道楽(趣味)」
ニは「ニュース」
セは「生活」
イは「田舎(出身や地元)」
リは「旅行」
スは「スター(有名人や芸能)」
ベは「勉強(関心のある分野や学びごと)」
シは「仕事」

こうして並べてみると、どれも特別な知識はいらず、その人なりの話が自然と出てきそうなテーマばかりです。

何か気の利いた話をしよう、と身構える必要はありません。

「テキドニセイリスベシ」のどれかひとつを選び、「それについて、ちょっと聞いてみようかな」と思えたら、それで十分なのです。

合言葉を、会話の中でどう生かすか

では、この合言葉を実際の会話の中でどう使っていくのでしょうか。

たとえば、テ(テレビ)から入るなら、「最近よく観ている番組ってありますか?」と、相手の日常にそっと触れるような聞き方をしてみます。

キ(気候)であれば、「今日は少し蒸し暑いですね。通勤、大変じゃなかったですか?」と、その場で共有している感覚を入り口にしてみる。

ド(道楽)、つまり趣味の話を広げたいときは、「お休みの日は、どんなふうに過ごすことが多いですか?」と、相手の好きなことに光を当てるような問いかけがよさそうです。

相手が何かしら答えてくれたら、その内容に興味を向けて、「それを始めたきっかけは何だったんですか?」「どんなところが一番好きなんですか?」と、すこしだけ深掘りしてみます。

会話を盛り上げようと無理をするよりも、「この人のことを、もう少し知ってみたいな」という素朴な好奇心を持つことのほうが、よほど大切なのかもしれません。

もちろん、最初からうまくいくとは限りません。

質問が少し的外れに感じられたり、相手があまり乗り気でなさそうに見えたりすることもあるでしょう。

そんなときは、「あ、ちょっと違ったかな」と受け止めて、別の文字にそっと切り替えてみればいいのです。

「テ」がだめなら「ド」や「イ」に、といった具合に、合言葉の中の別の引き出しに手を伸ばしてみる。
その柔らかさもまた、雑談の力のひとつです。

雑談に必要なのは「話題」だけではない

ここまで読むと、「なるほど、話題のネタは分かった。でも、やっぱり会話そのものに苦手意識があって...」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、雑談に必要なのは、話のネタだけではないのです。

たとえば、相手の言葉を途中でさえぎらずに、最後まで聴こうとする姿勢。

言葉になっていない表情や仕草、声のトーンを感じ取りながら、「この人は今、どんな気持ちなんだろう」と想像してみる心の余裕。

自分の意見を押しつけるのではなく、「そういう考え方もあるんですね」と一度受け止めてから、自分の話を重ねていく柔らかさ。

こうしたものは、コーチングの世界で大切にされている「聴き方」や「関わり方」と、根っこの部分でつながっています。

言い換えると、雑談は単なるおしゃべりではなく、相手との関係性を育てる小さな練習の場でもある、ということです。

だからこそ、「雑談がうまくいかない日がある=自分はコミュニケーションが苦手」と決めつける必要はありません。

話題の選び方や問いかけ方、聴き方は、経験とちょっとした学びの積み重ねで、少しずつ育てていくことができます。

「ちゃんと学んでみる」という選択肢

「適度に整理すべし」という合言葉は、明日からすぐ試せる、ささやかなヒントです。

それだけでも、沈黙にドキドキしてしまう場面が、少し軽やかになるかもしれません。

一方で、この記事を読みながら、「自分のコミュニケーションのクセを、もう少し客観的に見つめてみたい」「雑談だけでなく、相手の話をじっくり聴けるようになりたい」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

銀座コーチングスクールには、将来コーチとして活動したい方だけでなく、「職場での関わり方を変えたい」「家族との会話を豊かにしたい」といった思いを持つ方も、多く学びに来られています。

クラスでは、雑談に近い何気ない会話から、相手の目標や悩みに寄り添う対話まで、実際に体を動かしながら体験していただけます。

「コミュニケーションをちゃんと学ぶ」というと、少し大げさに聞こえるかもしれません。

でも、日々の会話の心地よさは、仕事にもプライベートにも、じわりじわりと影響していくものです。

もし心のどこかで、「一度しっかり向き合ってみてもいいかも」と感じているとしたら、その小さなサインを大切にしてみてほしいなと思います。

銀座コーチングスクールでは、コーチングの雰囲気やクラスの進め方を気軽に知っていただける「コーチング無料体験講座」をご用意しています。

短い時間ではありますが、コーチングとは何か、どんな場面で役立つのかといった基本的なお話に加え、講師や参加者の雰囲気を肌で感じていただける場です。

雑談の一歩先にある、「じっくり話を聴く」「相手を応援する」というコミュニケーションに少し触れてみたい方は、タイミングの合う回を、そっとのぞいてみてください。


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