価値観が異なる世代とのコーチング的コミュニケーション

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銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 赤川 美佐子です。
 

2025年春、新社会人として若手世代が多くの職場に加わり、再び「世代間ギャップ」が話題になっています。

新社会人の入社を歓迎しつつも現場からは、
「最近の若手は叱るとすぐ黙ってしまう。」
「やる気はありそうだけど、言われないと動かない。」
「何を考えているのかわかりにくい。」
というような声も上がっているようです。

一方で、若手世代からも、
「なぜこれをやる必要があるのか納得できない。」
「意見を言っても受け入れてもらえない。」
「自分がどうしたいか、まだよく分からない。」
といった戸惑いの声があるそうです。

今の若手世代は、物心ついた頃からスマートフォンやSNSが身近にあって「情報を自ら探す力」に長けている一方で、
「人と深く関わる経験は以前より少ない世代」とも言われています。

ですが、単純に「コミュニケーションが苦手」「最近の若者は...」などとラベリングするだけでは、この問題は解決しません。

むしろ重要なのは、「相手の見ている世界を知ろうとする姿勢」にあります。そこにこそ、コーチング的な関わり方が効果を発揮するのです。

コーチングでは、相手の話を「評価せずに聴く」こと、そして「質問から相手の内面を引き出す」ことが基本姿勢になります。

たとえば、若手社員から「この仕事、やる意味ありますか?」と尋ねられた時、
「そんなの考える前にとにかくやりなさい」と切り捨ててしまうのではなく、
「どんな意味を感じられたらやる気が出るかな?」といった問いで返してみます。

そこから、「自分が誰の役に立っているのか知りたい」「チームの中でどう貢献できているか実感したい」といった本音が出てくることもあります。

相手の背景や価値観に興味を持ち、「そう考える理由」を掘り下げていく対話は、それ自体が信頼関係の土台になるのです。

また若い世代の中には、自分の意見をうまく言語化できない人もいます。そんなときに役立つのが「質問」です。

例えば、「最近うまくいったことは?」「モヤモヤしたことは?」「どんなふうに働けたら理想だと思う?」など、答えやすいところからゆっくり問いかけていきます。

「あなたの考えを知りたい」という関心こそが、信頼関係を築く鍵になるのです。

こうした聴く関わりや質問を通して、少しずつ「自分で考える力」や「自分で選ぶ感覚」を取り戻していくと、自然と行動にも変化が現れます。

指示待ちに見えていた人が、自分から提案をし始めたり、空気を読んで沈黙していた人が、自分の意見を少しずつ表現できるようになるのです。
行動の変化には、対話や信頼関係が重要な意味を持ちます。

世代間の違いはコミュニケーションのズレを生むことがあります。けれど、その違いを「壁」と捉えるのか、または「多様性の資源」と捉えるかでは、組織の未来は大きく変わります。

すべての価値観を一致させる必要はありません。世代間の違いを越えて、お互いの強みを引き出し合えるチームを作るためには、価値観の違いを受け止め、信頼関係を築きながら、対話をしていくこと。そこから新しいアイデアや創造が生まれてくるのです。

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