AIではなく、生身の人間だからできること
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
今日は、AIではなく人間だからできる「対話の基本」について考えていきます。
コーチングで大切なのは、双方向の対話です。
キャッチボールで例えるなら─
ボールを投げて、受け取り、また投げて、受け取る。
自分と相手、どちらも投げ手であり、受け取り手でもあります。
一方で、コーチングのスキルを学び始めると、「認める」「聴く」といった"受け手"側のスキルに意識が偏ることがあります。
『聴く』を意識するあまり、自分の思いや感情を出すのを控えてしまうのです。
コーチングを学んだ当初、私自身、こんな経験がありました。
友人とカフェで話していた時のこと。
「うん、うん」と聞いていたら、1時間のうち95%ほど友人が話し続けたのです。
もともと友人はよく話す人、私はあまり話はしない方。
話の内容にも興味があり、ただただ楽しく聞いていたつもりだったのですが-
カフェを出ることには、疲れていました。
その後、対話の師匠にこんな助言をいただきました。
・相手がストレスを感じているときは、話してもらうことが大切
・自分がストレスを感じているときには、自分が話す
・どちらもストレスがないなら、フリートークで
・どちらもストレスを感じているなら、話し合いを
「相手の話を受け止め、聴くこと」は、相手を尊重すること。
「自分の思いを話すこと」は、自分を尊重すること。
心地よい対話を実現するためには、どちらか一方だけでは成り立ちません。
「聴く」だけでなく、「話す」ことも大切にする。
それが、双方ともに楽しく心地よくキャッチボールを続けるコツだと学びました。
当時の私はただの"受け身の聞き手"だったのかもしれません。
コーチングでは、クライアントが主役、コーチが聴き手を担いますが、
けれど、コーチが単なる受け身の聞き手なら相手はAIでもいいかもしれません。
生身の人間だから感じることや、湧いてくる思いを、自分も伝える。
それが「○○さんに聞いてもらいたい」「○○さんと話がしたい」という関係につながります。
GCSでは、『認める』『聴く』をベースにクライアントとどう関わっていくかについて、実践を通して学んでいきます。