自己開示と自己呈示の違い~関係性を築くカギ~
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 芳賀美貴です。
コーチングクラスの中でも扱われる自己開示。
自分について、なにをどれだけ開示するのかを吟味することはとても大切です。
今日は、「自己開示」と「自己呈示」の違いを理解し、
クライアントとの関係性を築くうえで留意しておきたい点について一緒に考えてみましょう。
「自己開示」とは、コーチが自分の感情や考え、体験などの内面を伝えること。
「自己呈示」は、相手に好印象を与えるための意図的なふるまいを指します。
たとえばコーチが「私も初めはうまくいかず悩んだ時期がありました」と話すのは自己開示。
過去の経験を共有することで、クライアントに安心感や共感をもたらします。
一方、「私はこれまで500人以上にコーチングを提供してきました」と伝えるのは自己呈示。
信頼や専門性を示し、安心してもらうことができます。
自己開示だけでは頼りなさにつながることもありますし、
またクライアントとの境界があいまいになりやすいという側面もあります。
また、自己呈示だけではクライアントに距離を感じさせ、
本音を話しづらくさせてしまうかもしれません。
コーチは、自らのあり方を見つめ直しながら、自己開示と自己呈示をバランスよく使い
クライアントとの関係性を丁寧に育てていく必要があるのです。