コーチングにおけるAIが勝てないところとは?

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銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム あかがわ みさこです。
 

近年、AIの発展は目覚ましく、コーチングの世界にもAIツールが登場してきました。
質問を投げかければ即座に答えを返し、膨大な知識をもとに的確なフレーズやアドバイスを提示してくれる...時間や場所を選ばず、低コストで使えるという点では、確かにAIは大きな可能性を持っています。

では、人間のコーチは
AIに取って代わられてしまうのでしょうか。

答えは「NO」ではないでしょうか。
むしろAIの進化が進めば進むほど、人間のコーチだからこそ果たせる役割が、より鮮明になると感じています。

今回は、コーチングにおいて
AIが決して勝てない部分を5つ整理してみます。


1. 「感情のニュアンス」を感じ取る力

AIは膨大なデータから文章や会話を解析することはできますが、人の声の震えやため息、沈黙に隠された感情を、真正面から「感じ取る」ことはできません。

例えば、クライアントが「大丈夫です」と言ったとき、言葉だけを見れば前向きですが、声がかすれていたり、目に涙が浮かんでいたりすれば、その「大丈夫」はもしかしたら本心ではないかもしれません。

そこに気が付いて、そっと問いを投げるのが人間コーチの役割です。

AIはテキストベースの処理には長けていますが、人の複雑で繊細な感情を肌で感じ取る力はいまのと持ち得ていません。


2. 「共感」から生まれる安心感

クライアントが自分の内面を深く語るためには、安全で安心できる関係性が欠かせません。
人は「分かってくれる相手」に出会ったときに初めて心を開きます。

AIはデータベースに基づいて「分かります」「大変でしたね」と応答することはできますが、
その言葉の裏にある「本当にあなたの気持ちを理解しようとしている」という温度感は伝わりにくいものです。
人間コーチの表情、声色、うなずきがつくり出す安心感こそ、クライアントが行動、変化へと踏み出す土台となります。


3. 「物語」を一緒に紡ぐプロセス

コーチングは単なる問題解決の場ではなく、クライアントが自分の人生において「どうありたいのか」を引き出す場でもあります。

AIは「こうすれば効率的にゴールに近づけます」という最短ルートを示すことは得意ですが、
クライアント自身の価値観や背景を尊重しながら、その人らしいストーリーを一緒に紡いでいくことはできません。過去の経験を大切にし、未来に希望を見いだす過程は、人と人との関係性の中でこそ豊かに育まれます。


4. 「偶然のひらめき」を共に味わう瞬間

コーチングの魅力は、予定調和ではない「ひらめき」が生まれる瞬間にもあります。
コーチがクライアントの一言に直感的に反応し、思いがけない質問を投げかける。その対話の流れから、本人さえ気づかなかった本音が引き出されることがあります。
AIはあらかじめ学習したパターンに基づいて答えを返すため、「生もののような偶然性」を生み出すことはできません。まさに人間同士の化学反応だからこそ起こる出来事です。


5. 「存在そのもの」が与える影響

最後に、人間コーチの最大の強みは「存在そのもの」にあります。
クライアントはコーチの姿勢や生き方から無意識に影響を受けています。誠実さ、落ち着き、ユーモア、挑戦心など、言葉にせずともにじみ出るものが、クライアントの勇気や希望を引き出すのです。
AIはどれだけ精緻にプログラムされても、残念ながら「人としてどう在るか」という存在感を持つことはできません。


いかがでしたでしょうか。
AIの進化は脅威ではなく、むしろ生身の人間が行うコーチングの価値を浮き彫りにする存在だと考えることもできます。
AIを便利なサポートツールとして活用しつつ、人間コーチだからこそ提供できる力を大切にしていきましょう。
その時コーチングは、AIが最盛期となる時代においても、唯一無二の人間的営みとして可能性を広げていくはずです。

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