相槌ひとつで変わる対話の質
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 森水三香子です。
コーチングの学びを深めていると、「言葉の選び方」や「聴き方」が会話に大きな影響を与えることを、日々実感しませんか。
その中でも、ポイントとなるのが「相槌(あいづち)」です。
私の1on1をする管理職のクライアントさんや受講生さんからも
「気づけば『なるほど』ばかり言ってしまうんです」と相談を受けることがあります。
実はこれ、とても自然なこと。
相手の話を遮らずに聴こうとすると、無意識に「なるほど」「そうなんですね」など短いフレーズに頼ってしまうのです。
最初は安心感を与える言葉でも、繰り返されると相手は「ちゃんと聴いてくれているのかな?」と疑問に思い始めることもあります。
相槌は単なる「会話の間をつなぐ言葉」ではありません。
本来は、相手に「理解してもらえている」「受け止めてもらえている」という安心感を届ける大切なツールです。
ですから、意識してバリエーションを増やすことが大切です。
たとえば
• 相手の言葉をそのままリフレインしてみる
• 「それって嬉しい気持ちだったんですね」と感情を返してみる
• 一呼吸おいて「具体的にはどういうことですか?」と問いかけてみる
このように少し工夫を加えるだけで、相槌は「流れ作業」から「関係を深める力」に変わります。
コーチングは特別なセッションの場だけでなく、日常の中でも活かせるものです。
部下との1on1で、子どもとの会話で、あるいは夫婦のやりとりで。
「相槌をひとつ工夫する」だけで、相手の表情や反応が変わる瞬間が必ず訪れます。
これは、私自身が家庭や仕事の場で何度も実感してきたことでもあります。
小さな一言の変化が、やがて大きな信頼関係を育みます。
だからこそ、コーチングを学ぶ皆さんには「自分の相槌」を振り返ってみてほしいのです。
そこでここまで読んでいただいたあなたに問いかけです。
あなたが普段よく使う相槌は何でしょうか?
もしそれをひとつ置き換えるとしたら、どんな言葉を試してみたいですか?
ぜひ答えを教えてくださいね!
相槌の工夫は「会話を変える第一歩」です。
ぜひ、明日から意識して取り入れてみてください。