『特にありません』の奥にある言葉を聴く

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銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
 

10月も下旬、朝晩の空気がひんやりしてきましたね。

本日は、寡黙な人との対話について考えていきます。

「分かりません」「特にありません」「難しいです」―
そんな返答で、会話がすぐに終わってしまうことはありませんか。

こちらとしてはもっと話を聴きたいのに、糸口が見つからない。
そんなときこそ、コーチングの「聴く力」が問われます。


ポイントは、相手の言葉を受け止めつつ、その言葉の奥にあるものを聴こうとすること。

「そうなんですね。何が分からないんですか?」
「特にないんですね」(と受け止めて、少し待つ)
「ふんふん(大きくうなづき)、難しいってどういうことですか?」

このように関わってみると、相手が続きを話してくれることがあります。
そして、言葉の奥にある「本当の思いや状況」が少しずつ見えてくるのです。

大切なのは、"話させよう"とするのではなく、"知りたい""聞かせてほしい"という純粋な興味を持つこと。

「分かりません」「特にありません」「難しいです」
これらの言葉を聞くと、日本語として分かった気になってしまいがちですが、たったこれだけの言葉で相手のことが理解できるはずがありません。


ただし、これは信頼関係があってこそ成立します。
寄り添ったり、受け止めたりすることをせず、いきなり質問だけされると、相手は責められているように感じてしまいます。

「この人なら安心して話せる」と思える関係の中で、寡黙な人も少しずつ言葉を紡ぎ始めるのです。


なお、「寡黙な人」に限らず、「分かりません」「特にありません」「難しいです」が口癖になっている方にもこの姿勢は有効です。
毎回「特にありません」と言うけれど、待っていると必ず話してくださる――
実はお話し好きな方もいらっしゃいます。^^

その言葉の奥にあるものは何だろう?
虫の音を聴くように、耳を傾けてみてください。