コーチングの相槌は、餅つき

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 森水三香子です。
コーチングセッションををオブザーバーしていると、
クライアントの言葉に「うん」「なるほど」「そうなんですね」の相槌が、ただの反応のように感じることがあります。
認めるスキルの相槌。
対話のリズムを生む大切な要素です。
私はよく、相槌を餅つきにたとえます。
餅つきでは、一人が餅をつき、もう一人が水をつけて返します。
どちらか一方だけが勢いよく動いても、餅はきれいにつけません。
呼吸を合わせ、「今だ」というタイミングで互いに動くからこそ、なめらかで柔らかい餅ができあがります。
コーチングの相槌も同じです。
クライアントが言葉をつく瞬間に、コーチがちょうど良いタイミングで相槌を返す。
そのテンポが合うと、クライアントは安心し、さらに深く自分の内側を語り始めます。
逆に、相槌が早すぎても遅すぎても、流れが止まってしまうことがあります。
相槌は「あなたの言葉を受け取っています」という非言語のメッセージ。
コーチのうなずきや一言があるからこそ、クライアントは「もっと話してみよう」と思えるのです。
コーチングは、言葉をつく人と、それを受けて返す人との餅つき。
一方的ではなく、リズムを合わせてこそ、心に温かい対話が生まれます。
相槌のリズムを意識しながら、クライアントとの呼吸を感じてみましょう。
その一拍一拍が、セッションをより深くするのです。
セッションの変化、ぜひ教えてくださいね。