部下や同僚にイラッときたら

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム あかがわ みさこです。
仕事をしていると、部下や同僚の言動に思わずイラッとする瞬間があったりしますよね。
「なんでそんな言い方をするの?」
「どうして任せたことをやらないの?」
心の中でそうつぶやきながらも、感情を抑えて仕事を続ける。そんな経験はありませんか?実はその「イラッとする感情」こそ、自分を知るチャンスでもあるんです。
人は、自分が大切にしている価値観に触れたときに強く反応します。
つまり、「なぜイラッとしたのか?」の奥には、
自分が無意識に大事にしている価値観や信念が隠れているのです。
・報連相をしない部下にイラッとする
→ 「コミュニケーション」や「信頼関係」を重視している
・時間を守らない
→ 「約束」や「誠実さ」を大切にしている
・意見を言わないメンバーにモヤモヤする
→ 「主体性」や「チャレンジ精神」を大事にしている
つまり、相手の行動が問題なのではなく、
「自分の中の価値観が反応している」ということ。その視点を持つだけで、感情の扱い方が少し変わります。
コーチングでは、感情を無理に抑えるよりも「観察する」ことを大切にします。
イラッとした瞬間にすぐ言葉や態度で反応するのではなく、一度、自分の中で起きた感情を見つめてみること。
「今、何にイライラしているんだろう?」
「この感情の奥には、どんな気持ちがあるんだろう?」
「相手に何を期待したのだろう?」
そう問いかけてみるだけで、感情に流されずに少し冷静な自分を取り戻すことができます。
私も先日、以前に注意したことを再び繰り返した部下がいて、思わずイラッとしてしまった出来事がありました。
けれど、すぐに注意するのではなく、まず自分の感情を観察。
イラッとしたときほど、相手を変えようとするよりも、「この人はこうしたんだな」「その理由はなんだろう」と、一度立ち止まって「事実を受け止める」ことが大切です。
最初はちょっと大変ですが、すぐに反応したい自分をグッと堪えて観察しているうちに、だんだんといくつかの気づきがでてきました。
その部下は、注意したことを怠ったわけではなく、むしろ誠実に課題へ取り組もうとした結果、
以前私が伝えた部分を忘れてしまうほどその作業に没頭していたこと。
そのくらい精一杯だったこと。
そして、私自身の今後の関わり方を少し変えれば、同じミスは防げることにも気づいたのです。
これまでの私だったら、相手の気持ちや状況を考えずに、即座に注意してしまっていたかもしれません。
でも、一旦自分の感情や、部下の状況、気持ち、視点に目を向けてみる。
「そうなった理由は?」
「部下はどんな視点で考えていたのだろう?」
そんな問いを投げかけてみると、
相手の本音や状況が少しずつ見えてくることがあります。
相手を無理に動かそうとするより、まずは理解すること。その関わり方が信頼を育て、お互いの関係をより強くしていきます。
私も、一旦自分の感情や状況を観察して違う視点から見たからこそ、その部下とは今も良好なコミュニケーションが築けています。
イラッとした瞬間こそ、自分と向き合うチャンスです。そのワンアクションが今後のコミュニケーションを豊かなものにしてくれますよ!
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