「対等」と「上下がない」の違い

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 妻鹿由佳子(めがゆかこ)です。
職場で「対等な関係が大事ですよね」と聞いて、「え、でもやっぱりどうしても上下関係ってあるよね?」とちょっと引っかかったことはありませんか。
対等と上下がないことは、実は別の話です。
立場や役割の上下は、組織にいる限りなくなりません。
決める人がいて、最終責任を負う人がいる。
それ自体は、悪いことではないですよね。
じゃあ、何が違いを生むのか。
それは、上下がある中で、どう関わろうとしているかです。
上司の立場にいると、
「言いにくいだろうから、もうこっちで決めちゃおう」
そんな親切心が出てくることがあります。
一方で、部下の立場にいると、
「立場が違うし、ここは黙っておこう」
そんな判断をすることもある。
どちらも、よくある話です。
でも、その積み重ねが続くと、いつの間にか"対話のない関係"ができあがってしまいます。
対等って、上下をなくすことではありません。
上下があっても、言葉を交わせる関係でいようとすること。
決めるのは上司でも、考えるのは一人じゃなくていい。
聞こうとする人と、伝えようとする人、その両方がいて、はじめて成り立ちます。
「聞いてもらえないから言わない」
「言ってこないから聞かない」
そのどちらかに寄りすぎていないかを少しだけ、自分に問いかけてみる。
それだけでも、関係は変わり始めるのかもしれません。
上下があることと、対等でないことは別。
対等は誰かに作ってもらうのではなく、共に創る。
その違いに気づけたとき、対話の選択肢は、ちゃんと残っている気がします。