心理的安全性と甘えの違い

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
「心理的安全性が大切」という言葉を、最近よく耳にしませんか?
一方で、「心理的安全性を意識したら、メンバーが何でも許されると思い始めた」「厳しいことが言えなくなり、チームがぬるくなってしまった」という声も聞かれます。
これは、心理的安全性と甘え(過度な許容)を混同していることが原因かもしれません。
■ 心理的安全性とは?
心理的安全性とは、「罰せられる恐れなく、意見や懸念を表明できる状態」のことです。
ハーバード・ビジネス・スクール教授のエイミー・エドモンドソンが提唱し、その後のGoogleの調査でも、高い成果を上げるチームの重要な要素であることが示されました。
ただし、心理的安全性は「何をしても許される状態」ではありません。
「失敗を正直に報告できる」「分からないと言える」「異なる意見を伝えられる」環境のことです。
■ 甘えとの違い
【心理的安全性】
・失敗への対応:話し合い、改善につなげる
・目的:学習と成長
・基準:高い基準と安心感を両立する
・結果:チームの信頼と成果が高まる
【甘え・過度な許容】
・失敗への対応:問題を問わない
・目的:不快感の回避
・基準:基準や期待値を下げて安心をつくる
・結果:チームの成長や成果が停滞する
心理的安全性は、甘えとは正反対の概念なのです。
■ 実践で気をつけたいこと
【甘えになっているサイン】
・ミスを指摘しない
・傷つけたくないから本音を言わない
・基準や期待値が曖昧
【心理的安全性があるサイン】
・異なる意見を率直に言える
・失敗を隠さず報告できる
・フィードバックが双方向に行われている
■ まとめ
心理的安全性の本質は、「優しくすること」ではなく、「本音を言える関係をつくること」です。
その関係づくりを支えるのがコーチングです。
コーチングでは、相手の話を聴き、受け止めるだけでなく、成長のために必要なフィードバックも率直に伝えます。
心理的安全性があるからこそ、厳しいことも安心して伝え合うことができるのです。
「安全だから、挑戦できる」
そんな環境づくりを支えるコミュニケーションがコーチングです。