そのイライラ、誰に察してもらう?

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 森水三香子です。
あなたは、自分の言いたいことを、つい飲み込んでしまうことはありませんか。
本当は嫌だった。
本当は違うと思っていた。
本当は少し傷ついていた。
けれど、その場の空気を悪くしたくない。
相手にどう思われるかが気になる。
そんな思いから、自分の気持ちを後回しにしてしまうことがあります。
一見、穏やかに見えるその対応も、心の中では少しずつストレスが積み重なっているのです。
一方で、イライラや不機嫌をそのまま外に出してしまう人もいます。
表情や態度、ため息、物音などで周囲に感情が伝わり、相手に気を遣わせてしまう。
最近では、こうした不機嫌な態度をフキハラと呼ぶこともあります。
言いたいことを飲み込むことも、イライラを外に出してしまうことも、実は根っこにあるのは同じかもしれません。
自分の感情を、自分で丁寧に扱えていないということです。
私自身も、コーチングを学ぶ前は、周りの空気を読みすぎて、
自分の言いたいことを飲み込んでしまうことがよくありました。
その場を丸く収めるために、自分が我慢すればいい。
相手に嫌な思いをさせないために、今は言わない方がいい。
そんなふうに思っていたのだと思います。
けれど、自分の気持ちを後回しにし続けると、知らず知らずのうちにストレスはたまっていきます。
そして心のどこかで、こんなに我慢しているのに、どうして分かってくれないのだろう、という思いも生まれていました。
コーチングを学んで変わったのは、自分の気持ちに気づき、それを相手に伝える力が少しずつ育っていったことです。
感情をぶつけるのではなく、我慢してなかったことにするのでもなく、
私はこう感じている、私はこうしたいと思っている、と言葉にできるようになっていきました。
感情をコントロールするというと、怒らないようにする、我慢する、平気なふりをする、というイメージがあるかもしれません。
でも、大切なのは、感情をなかったことにすることではありません。
まずは、自分はいま何に反応しているのかに気づくことです。
なぜ、こんなにイライラしているのか。
何を分かってほしかったのか。
本当は、何を大切にしたかったのか。
感情の奥には、多くの場合、自分が大切にしている価値観や願いがあります。
その本音に気づけると、感情をぶつけるのではなく、言葉として伝える選択ができるようになります。
不機嫌な態度で察してもらおうとする代わりに、今少し余裕がないので、後で話してもいいですか、と伝えてみる。
いつも飲み込んでしまう人は、いきなり強く主張する必要はありません。
私はこう感じました、少し考える時間をもらえますか。そんな小さな一言からで十分です。
感情は、悪いものではありません。
ただ、扱い方を間違えると、自分も周囲も疲れてしまいます。
コーチングでは、自分の内側で起きていることに気づき、それをどう扱うかを一緒に見つめていきます。
感情は、なくすものではなく、気づいて扱うもの。
自分の気持ちを大切にしながら、相手との関係も大切にする。
その練習の場として、コーチングはとても有効です。
言えずにため込む私から、
不機嫌で察してもらおうとする私から、
自分の気持ちを自分で受け止め、必要なことを言葉にできる私へ。
その一歩が、心地よい人間関係をつくる始まりになるのだと思います。
コーチングを学ぶことは、誰かを変えるためだけのものではありません。
まずは自分の心の動きに気づき、自分との関係を整えていく学びでもあります。
自分の感情に振り回されず、相手との関係も大切にしながら、自分らしい言葉で伝えられるようになりたい。
そう感じる方にとって、コーチングはきっと大きな助けになるはずです。