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SL理論

SL理論(Situational Leadership Theoryの略)とは、ハーシィ氏とブランチャード氏が
提唱したリーダーシップの状況適用モデルです。スタッフに対して業務上の具体的な指示を
行う「指示的行動」と、スタッフ自身の活動をサポートする「支援的行動」という2つの要素に
よって、リーダーシップの図り方を変えて適用させます。

■S1:教示的リーダーシップ
対象スタッフ:新入社員(指示多く、支援度が低い)
リーダーシップの特徴:具体的な指示を行い、その進捗を管理します。

■S2:説得型リーダーシップ
対象スタッフ:入社2~3年目(指示多く、支援度が高い)
リーダーシップの特徴:仕事の進め方や達成状況を具体的に伝えて、その進捗を管理する。
成果に対して具体的な評価を伝えるなど、スタッフ自身がどんな行動を求められているのかを
伝えることでスタッフの成長を支援します。

■S3:参加型リーダーシップ
対象スタッフ:中堅社員(指示少なく、支援度が高い)
リーダーシップの特徴:指示的な行動を極力減らして、スタッフ自身が考え、判断、実行する
活動を支援します。スタッフがチャレンジするための適切な環境を整える、振り返りや
フィードバックの機会をつくって、スタッフのさらなる成長を促進します。

■S4:委任型リーダーシップ
対象スタッフ:マネジメント層/ベテラン社員(指示少なく、支援度も低い)
リーダーシップの特徴:特に細かな指示をせず、委ねて業務を任せることができるレベル。
ただし、任せっぱなしにするのではなく、仕事の進捗状況や遂行レベルをリーダーとして
把握していることが望まれます。