組織・人事関連用語:英数文字

GRPIモデル

GRIPモデルとは、組織開発コンサルタントのベックハード氏が提唱した、
組織の健全性を考えるフレームワークで、目標→役割→手順→関係性と
いう4つの要素に着目します。

具体的には
Goal(Goals)・・・目標
Role(Roles)・・・役割
Process(Processes/Procedure)・・・手順
Interaction(Interactions/Interpersonal Relationship)・・・関係性
の4点が健全に機能しているかを順にチェックしていきます。
それぞれの頭文字をとって「GRPI(グリッピー)」と名づけられています。

▼目標(GOAL)
組織の目標は明確に決まっているか?
その目標は組織のメンバーに共有され、浸透しているか?
組織のメンバーはその目標に賛同しているか?

▼役割(ROLE)
目標に対して必要な役割や業務レベルが揃っているか?
スキル・知識・経験の観点で適切な人がその役割を担っているか?
後進の育成など今後の役割分担に向けた手は打たれているか?

▼手順(PROCESS)
目標達成に向けたロードマップは明確になっているか?
役割同士の業務手順や連携方法は決まっているか?
意思決定フローや評価制度などは明示されているか?

▼関係性(INTERACTION)
日々のコミュニケーションは十分行われているか?
お互いの信頼関係は築かれているか?
耳が痛いことも含めてフィードバックをし合える関係になっているかどうか?

組織がうまくいっていないと感じる時、リーダーのあり方や仕事の手順に
意識が向きがちだが、真因を見誤らないために、上から順に確認することが
本質に気づく可能性が高くなる。

「目標は明確で、浸透しているか?」
「適切な人が役割を担っているか?」
「役割を遵守するために、育成の視点をもっているか?」
「必要な手順は明確で、伝わっているか?」
「チーム内で日々コミュニケーションが行われているか?」
「お互いサポートしあう関係になっているか?」

上記の問いを参考に「GRPI視点」で課題を確認してみてはいかがでしょうか。