組織・人事関連用語:ラ行

リファラル採用

「リファラル採用」とは、社内外の信頼できる人脈を介した、紹介・推薦による採用活動のことで、
具体的には自社の経営者や優秀な社員からの紹介、外部の専門家や著名人からの推薦などです。既存の
採用チャネルに頼らず、人と人との個人的なつながりを活用することで、採用候補者の質や信頼性を
確保し、採用のマッチング精度を高めるのがリファラル採用です。


アメリカでは、実に7割近くの企業が従業員採用にリファラル採用を活用しているという調査結果も
あるようです。また同調査で、採用にリファラルを活用するメリットを聞いたところ、以下のような
順位になったようです。


1位「企業文化や価値観への親和性」
2位「採用プロセスの短縮」
3位「採用コストの削減」
4位「上司からの高い満足度」
5位「長い就業期間(少ない早期退職)」


リファラル採用が注目されている理由には、「労働力人口の減少と採用競争の激化」 と 「自社に
マッチする人材の確保」 が挙げられます。また、せっかく採用に至っても適性の不一致や、入社前
とのギャップ等から早期離職にならないように、深い企業理解とエンゲージメントを浸透させる必要
があります。


エンゲージメントが高められた従業員たちは、自社の持続的成長に貢献しようと、身近にいる優秀な
人材に向けて自社の魅力を自発的に発信してくれるようになるので、紹介する従業員が自社の魅力を
感じることが必要になります。


リファラル採用の活性化を実現させるために、『自分らしく働ける企業』や『失敗を恐れずに挑戦
できる企業』など、自社の魅力を語れる体制を整えることも必要です。