組織・人事関連用語:サ行

組織の成功循環モデル

ビジネスにおいて、組織をまとめているリーダーの中には、個人の時には結果を出すことができたのに、組織として結果(数字)を出すことに課題を感じている人も少なくないと思います。

結果を追い求めることに厳しいリーダーは、『結果が出ていない状況』に対して、部下に批判的な思いを抱いたり、攻撃的になってしまったり、追い詰めてしまったりすることがあるかもしれません。その影響は部下との関係を悪化しさせ、さらには追い求めている組織の結果が遠のいていく可能性があります。

『組織の成功循環モデル』では、成果が悪い方向に向かい始めたときに、結果をなんとかさせようとするのではなく(結果の質)、一見遠回りに思えても、相手と一緒に考えていく関係作り(関係の質)をすることで、成果を上げ続ける組織の好循環モデルとして紹介されています。


【参照】組織の成功循環モデル(日本の人事部)
【参照】組織で成果を出し続けるグッドサイクルの秘訣(salesforce)


管理職の方やリーダーは、なんとか関係の質をあげようとして努力していても、質を高めるための対話が直球すぎて、さらに質が下がることがあるようです。

例えば、モチベーションの低い部下に対して、下記のような質問は責めている印象を与えてしまいます。

「どうして、モチベーションが低いの?」
「どうして、今までだまってたの?」

関係の質をあげるなら、まずは普段のがんばり(行動や取り組み)を伝えた上で、今の現状をヒアリングしてみましょう。相手が話しやすいように言葉もいろいろ変えて試してください。

「何か気になっていることはある?」
「誰かに相談したいなと思ったままになっていることはない?」
「不安だなと感じていることはあるかな?」
「聴いてほしいなと思っていることない?」
「ちょっと困ってるなぁと感じていることあれば、教えて?」

もし質問の回答が、会社や組織、他人のせいにしていても決して相手を責めないでください。すぐに解決しようとしたりせずに、まずは相手の話に耳を傾けてみましょう。それが関係の質を高める一歩になります。