Coach Interview - 松本結花 コーチ(前編)名古屋校講師

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働く場に「承認文化」を

 組織で働くなかで、求めに応えられているか自信がなくなり、カウンセリングやコーチングを学ぶことに。その後さまざまなことに開眼していった松本さんから「組織で働く人を応援したい」気持ちになった経緯をうかがいます。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

力をもらったクラスでの出会い

ーー名古屋校の講師以外にはどんな活動をされていますか。

 30代、40代の、組織で働いてる方で今後のキャリアに迷っている方や、中小企業の経営者の方へのコーチングセッション、キャリアコンサルタントとして大学生の就活のサポートなどをしています。

ーー コーチングとの出会いはいつ頃でどんなきっかけだったのでしょうか。

 2011年、30代半ばの頃です。当時は地方公務員の技術職員として農業者や農業者組織を育成する仕事をしていました。その数年前に、初めての異動があったのですが、仕事内容がガラリと変わって戸惑う中十分に相談ができなくて、一人で仕事を抱えてしまったことがありました。そこから「こんな仕事をしていて大丈夫なんだろうか」と常に不安を抱えて働くようになっていて、その境地から抜け出せない自分を変えたいと思って、まずは心理カウンセリング講座の説明会に行ったんです。
 そこにたまたま GCS の卒業生の方がいてカウンセリングと似たものでコーチングというのがあるんだと教えてくれました。無料で体験講座があるということだったので行ってみたのがコーチングとの出会いです。コーチング素人だった私は、体験講座を受けてもわからない部分が多かったのですが、コーチングというよりはそこで出会う人たちが自分の力になってくれるかもしれないと思い、とりあえずクラスAを受けてみることにしました。
 クラスAに入って思ったのはクライアント役をやることの難しさです。話すことが得意じゃなかったので、毎回、冷や汗をかきながらやってました。

ーー ご自分のことを話すことに抵抗を感じたということですか。

 コーチ役は何をやればよいか示してもらえる。けれど、クライアント役は自分のことを自由に話していい。話さなければ進まない。普段は自分のことを話す機会もないので後者の方が難しく感じました。それ以降も練習を積む中で、自分も話をしたし、練習相手も同じように悩んだり、あるいは独立しようとしているなど思ってもみなかったことを聞いたりしてとても刺激を受けたし、そこで出会う仲間が自分を変えてくれました。そして、クラスCくらいからコーチをつけて、これから仕事をどうするかを考えるようになりました。

ーー はじめてコーチをつけてどんな感じでしたか?

 今の仕事を続けるならもっと本気で取り組む、でも違う道があるならそちらに向って進んでいきたいという思いで受けたんですが2回目くらいのセッションの時には仕事を変えると決めていました。 自分の強みやリソースを発見、確認しながら決断していく時間でした。

ーー コーチングセッションを受けて強みを認識できたのですね。

 はい。自分自身が学生の時からコミュニケーションでつまずいて、仕事でもつまずいた。そういう経験があるから同じような人たちの気持ちがよくわかるし、その人たちに必要なものを教えたり引き出したりできる、それがリソースなんだと。
 クラス D で自分の棚卸しをやりますよね。その時には「今の仕事を辞めたら私には何もない」と思って打ちひしがれ、帰り道、涙を流しながら帰ったの覚えています。他のクラスメイトはみんないろいろなリソースを持っているけれど、私は農業の仕事を辞めたら何もないと。でもそこからコーチングセッションで引き出してもらう中で、自分にもさまざまなリソースがあるということに気づくようになりました。 それから独立することを決めて、GCS の講師としてやっていくことにしました。

ーー リソースに気づいて独立を決めたのですね。講師になってコーチングを伝える立場になりどんなことを感じましたか。

 クラスのワークを通じて、お互いの話の中からいろいろなことに気づいていく受講者さん。クラス受講の限られた期間の中で発言や表情が変化していくのを見て、人の力と言うか、人は短い間に変化したり成長したりすることに感動しました。
 また、はじめは勤めをしながら、アシスタントに入ったりサブ講師になったりしていましたが、自分が本当にやりたいこと、大切だと思えることをやりたいという想いが強くなっていきました。「独立するってよく決断できましたね」と言われることがありますが、収入の問題ではないという感覚でした。

ーー 収入の問題ではないという感覚わかります。大切にしたいことがあったけれどそれまではできなかったということですか。

 そうですね。前職ではそこまでやり尽くすことができていなかった自分がいたと思います。また、あとから気づいたんですが、「承認文化」というものが少ない職場だったんです。どこの職場もそうかもしれないですが。周りに認めてくれていた人もいたかもしれないんですが、何も言われないと「大丈夫だろうか...」と常に自信がなかったです。不安を抱えながら、でもきっとしっかりまじめにやっていたと思いますが、やれている感覚が得られなかったんです。

ーー なるほど。日本人は他人のよいところあまり言わないから実感がもてないですね。みんなが気持ちよく働く、そしてキャリアアップするなど、松本さんにとっては「仕事」をどんなふうにするかということが大事だというふうに感じます。

 そうですね。大事ですし、コーチングを学ぶ人は大勢いますが、職場の中でキャリアアップしていきたいとか部下育成のためにコーチングを学びたいとか、組織の中で働いている方を応援したいと思っています。 私も勤めながらコーチングを学んでから気持ちが変わって来て結果的に卒業しました。 コーチングを学ぶことで「自分の活かし方」を見つけられるかもしれないし、リーダーやマネージャーさんが学ぶことで回りにそんな人たちが増えていくかもしれない。そういう可能性を感じています。

ーー 実際には、職場でのコミュニケーションの変化はどんなものがあったのでしょうか。

 お客様に当たる農家の方とのコミュニケーションですね。ベテラン農家に対して、技術的なサポートをするといっても自分には何ができるのか...と。はじめは、常に忙しく働いている相手に対していかに本題直球で話し、教えるか、提案するかというのが悩みだったんです。コーチングを学んでからはとにかく聴くことから入りました。天気の話や景気の話もとにかく聴く。その上で、どうしてこれをつくっているのかとこだわりを聞いたり、景気がよくなったら何をしたいかと尋ねたり。そうすることでまず自分が楽になりました。後に話ができる関係になり、少しずつ仕事の成果が出て来たと思います。

ーー 農家さんがいろいろな話をしてくれるようになったんですね。

 そうですね。認めたりあいずちをうったり繰り返したりすることでこんなに話してくれるんだなと感じました。また、その日の会話の中でほしかった成果が得られなくてもよしと思えるようになりました。 「今日はどうやって話そう」という毎日の悩みがなくなって、コミュニケーションは学べばできるようになるんだと実感しました。

インタビュー

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Profile
松本結花(まつもと・ゆうか) コーチ
GCS認定講師
GCS認定プロフェッショナルコーチ
愛知県稲沢市在住。15年間、地方公務員の技術職員(農学職)として、農業経営者・後継者の育成や農業者組織の活性化に専念。仕事と人間関係に悩み、コーチングを学んだこと・コーチングを受けたことがきっかけで、人づき合いが楽になり、仕事や自分に自信を持てるようにもなって人生が変わる。また、銀座コーチングスクールでの出会いや学びに感銘を受け、コーチとして生きることを決意。 その後、同じように悩でいる人を救いたいと思い、コーチとして独立。特に組織の中で働く人をサポートしている。また、キャリアコンサルタントとして学生の就活も支援。

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