停滞を突破するスキル「チャンクダウン」とは?

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 村井大輔です。
スポーツチームのコーチをしている私の実体験から書いてみたいと思います。
「チーム目標は立てた。選手たちの気合も入っている。なのに、なぜかチームが動かない......」
そんな悩みをお持ちの指導者は少なくないと思います。
実は、目標が達成できない最大の理由は、意志の弱さではないのです。
「目標が大きすぎて、脳がフリーズしている」
たったこれだけの理由で、選手の足は止まってしまいます。
この停滞を打破し、チームを一気に加速させる思考法。それが「チャンクダウン」です。
「チャンクダウン」= 思考の解像度を上げること
チャンクとは「塊(かたまり)」のこと。 大きすぎて掴みどころのない目標という塊を、細かく噛み砕いていく作業をチャンクダウンといいます。
例えば、「次の試合で勝つ」という目標。
これだけでは、選手は何をしていいか分かりません。解像度が低く、霧の中を走っているような状態だからです。
ここで指導者の「問いかけ」が光ります。
指導者: 「試合で勝つために、具体的にどのプレーを強化したい?」
選手: 「......守備の連携を良くしたいです」
指導者: 「『連携が良い』って、具体的にどんな場面で、どんな会話がある状態かな?」
選手: 「相手がサイドを突破しかけたときに、カバーに入る選手へ誰が声をかけるか決まっている状態です」
指導者: 「いいね。じゃあ、今日の練習でその声を『10回』出すことから始めてみようか」
いかがでしょうか。
「勝つ」という巨大な塊が、「今日10回声を出す」という手触り感のある行動にまで分解されました。これこそが、選手が迷わず一歩を踏み出せる理由です。
なぜチャンクダウンでチームが変わるのか?
「不安」が「集中」に変わる 目標が抽象的だと、選手は「自分にできるだろうか」という不安に襲われます。行動が「今すぐできること」まで小さくなると、脳は余計な雑音を消し、目の前のプレーに100%集中し始めます。
大きな目標の達成には時間がかかりますが、分解されたステップなら毎日「達成感」を味わえます。この小さな成功体験が、チームの士気を高めるガソリンになります。
答えを教えるのではなく、問いかけによって選手自身の口から引き出す。
すると、目標は「指導者のもの」から「選手自身のもの」へと変わります。自走するチームの誕生です。
ここで、前回お伝えした「23秒の法則」を思い出してください。
選手に「具体的には?」と問いかけた後、すぐに答えを教えてはいけません。選手が自分の頭の中にある塊をほぐし、言葉にするまで「沈黙をプレゼント」する。
あと6秒、あと10秒待ってみる。 選手が「そうか、これをやればいいんだ!」と自ら気づいた瞬間、チームの歯車は劇的に回り始めます。
しかし、現場でとっさに適切な問いを投げ、選手の思考を深めるには、少しだけ「コツ」が必要です。
どんな順番で問いかければ、思考は整理されるのか?
選手のやる気を削がない「聴き方」のスタンスとは?
銀座コーチングスクール(GCS)では、この「チャンクダウン」をはじめとした実践的なスキルを、ワーク形式で体系的に学べます。
あなたの指導に「コーチング」という武器を加え、チームを目標達成へと導きませんか?
選手たちの目が輝き出し、自ら動き出す感動を、ぜひ体感してください。
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