コーチングとカウンセリングの違い~学ぶならどっち?人を支えたいあなたへ

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 芳賀美貴です。
「人を支える仕事がしたい。」
そう思ったとき、多くの人が一度は考えるのではないでしょうか。
「コーチングを学ぶべき?」
「それともカウンセリング?」
インターネットで検索すると、「コーチングは未来」「カウンセリングは過去」といった説明を目にすることがあります。
もちろん、そのような捉え方にも一理あります。
ただ、実際の対人支援は、そんなに単純ではありません。
コーチングとカウンセリングには、それぞれ特徴がありますが、実際の支援の現場では、「ここからがコーチング」「ここからがカウンセリング」と明確に分けられるものではありません。
人の状態は一人ひとり違い、その時々によって必要な関わり方も変わるからです。
例えば、コーチングのセッションで、目標やキャリアについて話していたクライアントが、突然、大切な人との死別や、過去のつらい体験についてをテーマに語り始めることがあったとします。
そんなとき、支援者が無理に目標設定や行動計画へ進めることは適切とはいえません。
一方で、カウンセリングを通して気持ちが整理され、自分らしい人生や新しい挑戦に目を向け始めた方に対しては、コーチングの関わりが力を発揮する場面もあります。
支援とは、決められた手法を当てはめることではありません。
目の前の人の状態に合わせて、今どのような関わりが必要なのかを考えることが大切なのです。
カウンセリングは、人の心や経験に寄り添いながら、自己理解や心理的な課題への支援、回復や適応などを支える専門的なアプローチです。
一方、コーチングは、その人自身が持つ答えや可能性を引き出し、望む未来に向けた主体的な行動を支援するアプローチです。
どちらも「話を聴く」ことを大切にしています。
ですが、目指すものや支援の前提、関わり方には違いがあります。
じゃあ、学ぶならどっち?
その答えは、「何を学びたいか」だけではなく、「どんな支援者になりたいか」によって変わります。
心理的な苦痛への支援や自己理解を深める支援など、人の内面に専門的に関わりたいのであれば、カウンセリングを学ぶことに大きな意義があります。
一方で、人の可能性を信じ、自ら考え、選択し、行動していく力を引き出したいのであれば、コーチングは大きな力になります。
そして、人を支える仕事を続けていくほど、多くの支援者が感じることがあります。
それは、「どちらか一方だけでは対応しきれない場面がある」ということです。
だからこそ、コーチングを学ぶ人がカウンセリングという専門性を理解することにも意味がありますし、カウンセリングを学ぶ人がコーチングの考え方を取り入れることで、支援の幅が広がることもあります。
コーチングとカウンセリングは、どちらかを選ぶために比較するものではありません。
それぞれ異なる目的と専門性を持ちながら、人を支えるという共通の願いを持ったアプローチです。
大切なのは、「コーチングだから」「カウンセリングだから」と手法で考えることではなく、目の前の人に今、何が必要なのかを見極める視点です。
もしあなたが、人の可能性を信じ、その人らしい未来をともに創っていく関わりを学びたいと思うなら、コーチングはきっと、その支援の幅を広げてくれるでしょう。