Coach Interview - 森田 明彦 コーチ(後編)

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世界に向けて日本流コーチングを発信

 国際的な舞台で、研究者としてさらにコーチとして活躍する森田明彦さんから、挫折から立ち上がったコーチングとの出会い。20数年めに解決したというご自分の変化についてうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

日本人の中に元からあるコーチングの心

ーー 外国の方に英語でコーチングセッションをしているとうかがいました。元々海外とのご縁が深かったのですか?

 そもそもコーチングは、禅、仏教とか東洋哲学も源流にあるんです。日本人にとっては舶来のものではなくて自分たちの中にもともとあるものです。ですから、海外の手法を日本国内で紹介するだけではなく、日本独自のコーチングの流派を開発して世界に向って発信するべきだと思っています。実は今年10月にNYのコロンビア大学で国際コーチングカンファレンスがあるはずだったんです。コロナで1年延期になりました。そこで私が独自に考えたワークショップをやるつもりでプロポーザルを出していたんです。その先に大野望があって、トニー・ロビンズを超えるようなコーチングを世界に向けて発信してみたいっていうのがあるんです。彼のようにステージで飛んだりはねたりということではなく、誰が見ても彼とはスタイルが違うけど、世界一流のコーチングの技法だと認められるようなものを開発して発表するということです。

 米国のコーチングは、心理学や行動科学や学習科学に基づく実証的な理論背景とそれぞれ独自の世界観・哲学があって、その点は本当に優れていると思います。でも、コーチングの深さはGCSの方が上だと思っています。GCSでスキルやマインドセットをきちんと自分のものにして使えるようになれば、世界で通用します。いろいろなスクールの出身者とセッション練習して、そう感じました。コーチングの基本は1対1なので、毎日の積み重ね、謙虚に努力するのが大事で、そういう意味でGCSのみんなで切磋琢磨した経験がアメリカでコーチングしたときにも非常に支えになりました。

ーー セッション練習をして、深さがGCSの方が上というのはどんなところを指してですか?

 やはり自己基盤を強調しかつ自己開示を大切にしているところです。他の人を受け容れるには自分の弱みとか自分を丸ごと肯定できないとできない。欠点やどうしても変えられない癖とか。それらも含めて自分自身を受け入れる訓練に力を入れているのでコーチングが深くなるのだと思います。コーチングは対人支援スキルだから、表面的なスキルも大事だけど、根本的に相手に対して本物の関心とか、この人をサポートをしたいとう気持ちが基本で、それがないと機能しない。それがGCSで強調していることだと思います。

ーー コーチングとの出会いで根本からの大きな変化をしたのですね。他にはどんな所で活かしているのですか。

 今、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会で働いています。競技会場で活動する言語ボランティアのサポートするための業務を担当しています。これもコーチングが引き寄せてくれた縁です。 今後は世界中の様々な国のクライアントさんとセッションをしてその人たちの学びや成長をサポートしていきながら、人権思想の新しい本を書くつもりです。 研究者そしてプロコーチとしてグローバルな所で貢献ができるように、自分が学んできたことをさらに発展させていきたいです。クラスで学んだ「忘れ得ぬ体験」を多くの人たちに持ってもらえるようにサポートしたいと思っています。妄想は無限にあります(笑)。

ーー「忘れ得ぬ体験」としてどんなものがありますか。

 ひとつ思い出すのは、あるアメリカ人の女性が何十年も心に抱えていた重荷みたいなものを清算することをサポートできたことです。私の質問に対して「着弾した」と言ってくれて、そのあと大きな気づきが生まれました。コーチングやっててよかったと思いました。

ーー アメリカと日本、どんな違いを感じますか?

 アメリカの方がより新しい世界に一歩早く踏み出している。アメリカでコーチングをして感じたのは、この人たちが見ている世界は私たちが日本で体験している世界よりももう少し先の近未来社会なんじゃないかってことです。それがある意味新鮮というか、日本もリモートワークとかものすごい勢いで進み出しましたし、デジタルトランスフォーメーションに遅ればせながら乗っていくんでしょうけど。

ーー逆に海外で暮らして外から見た日本はいかがですか?

 安全で、清潔で、人は親切で、いいところはたくさんありますが、その反面、自由に言いたいこと言えないですね。お互いに気を使って非常に細かいルールがあって、それに則ってないと変人扱いされちゃう。それが一面で、丁寧で親切で安全な社会を支えているわけです。世界に打って出て自己主張したい人が日本の社会で息苦しさを感じるのは仕方ないですね。

ーー 協調性とか世間体ですね。

 今、日本にいて世界中の人とオンラインでコーチングができるのは私には心地いい環境です。コーチングは素晴らしい学びです。今コロナとかありますが、誰かを助けようと思ったらスキルがなければ助けられない。コーチングはそういうスキルなんです。絶対に身につけて損になるものではないので楽しく学んでほしいと思います。

ーー 楽しくないと続けられないですね。コーチングには、実は日本的な要素が根底にあるという話が心に残りました。世界に向けて日本独自のコーチングを発信してください。ありがとうございました。

インタビュー

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Profile
森田 明彦コーチ
GCS認定プロフェッショナルコーチ

国際コーチング連盟認定アソシエートコーチ資格を英語で受験、合格した数少ない日本人の一人として世界のステージでコーチングを提供しています。
世界最高のプロコーチの一人であるアンソニー・ロビンズが設立したコーチングスクールRobbins & Madanes Training Center修了生。
人生のモットーは「好きなことを、好きなひとと、好きなペースで、好きなようにやる」。
趣味は料理とピアノとジョギング。ニューヨークシティマラソン参加経験有。
外務省、国際連合開発計画、財団法人日本ユニセフ協会広報室長、東京工業大学特任教授、コロンビア大学客員研究員、尚絅学院大学教授等を歴任。名誉教授(尚絅学院大学)。

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