Coach Interview - 福島知加 コーチ（後編）沖縄校代表

　沖縄校を運営している福島知加さんは、沖縄から銀座一丁目校に通って認定試験を受けたそうです。「飛行機でGCSへ学びにいく」その強い動機とこれからの目標をうかがいました。
（聞き手：山上 晴美コーチ）

ーー 最初のきっかけが、コーチングを学んだ上司のおかげで会社での業績を上げることができたということでしたが、福島さんご自身がコーチングを知って変化したことはどんなことですか？

　変化したことはすごくあります。やはり自己基盤のところですね。
　今も磨き続けている途中ですが、自己基盤を認識してから「生きることがとても楽になりました。受講中にレギュラークラスを通してやっていく中で、自分のことを深く理解できるようになったし、触れたくない自分のことに触れますよね。そこの蓋をちょっと開けた時にそれまでとは見え方が変わってくる感じがしました。それまでは蓋を開けないでおこう、なんなら隠しておこうとしていたことが、開いてみると意外に素敵な思い出もあったりして。自分のことをプラスに捉えられるようになってからは全てのことをプラスに考えられるようになりました。
　それから、矢印を他人ではなく自分に向けられるようになったことです。
　他人と比べるとか他人が自分と違うと違和感を感じたりとか、自分の価値観を押し付けてしまったりとか。それで関係性がうまくいかなくなって。20代を振り返るとそういうことで結構こじらせていたなと思います。
　コーチングを通してそこがクリアになってとてもシンプルになりました。

ーー 随分と変化があったのですね。どんな状態をシンプルと感じているのですか？

　今までは相手の目を気にしていたので、ちょっと無表情になったり、何か言ってきたりとかした時にいろいろなことを考えてしまっていたんです。「嫌われたかのかな」とか「あんなこと言ったからかな」とか、あれかなこれかなって考えていたけれど、今はそんなことはなくなったし人と比べることもなくなりました。
　すごく思考がシンプルになって、「こんなこともあるよな」とか。とても楽になりました。

ーー ご自分が楽になって相手の方とか身近な方との関係の変化はいかがですか？

　そうですね。夫との関係が変わりましたね。価値観が真逆なので、前はいちいち喧嘩していたのが、今は、相手は相手の考え方あるし相手の価値観もあるし、私も私の価値観があるとニュートラルに捉えられるようになりました。だから違いが生まれている。そこに「なんでこうなるの？」っていう怒りや悲しみがなくなって建設的に対応できるようになったことがすごくいい効果だと思います。

ーー それについてご主人は何か反応されていますか？

　夫は経営コンサルティングをやっているので、経営にコーチングが必要ということも理解しているし、元々それができていたのです。ですので、ようやく「俺の領域に来たか」くらいに思っているかもしれません。だから特に褒められるということもありません（笑）

ーー それ以外のことではどんなことに変化を感じますか？

　行動する速さと実現する力ですね。レギュラークラスをスタートしてから年初に10個の目標設定をするのです。今までは宣言していなかったんですが、コーチングを学びを始めてからSNSで発信するようになったんです。コーチとしてロールモデルになるような存在になりたいし、自己基盤を整える意味でも目標達成をし続ける自分でありたいと。
　宣言した手前やらなくてはっていう気持ちもあるし、もちろんその先にどんな未来が待っているかという具体的なビジョンが見えているのだし、だから行動の動機にもつながっていてモチベーションが担保しやすくなっています。今、目標達成は８０％くらいまでは達成できています。私の中ではそれは大きいです。
　例えば、第二子が去年の2月に生まれて、その年の目標の１つに法人化がありました。ただ出産してすぐに法人化ってちょっと難しいかなと思っていた時期もあったんですね。でも結果的に法人化ができましたし、目標の年商もクリアしました。そんなふうに行動が加速していると思います。

ーー 言ったことはできると確信できるから行動が加速するのですね。

　はい。あと、コーチという仕事をしていることをやっているのを周りが知っているので、人の目標達成をサポートしているのに自分が達成できなかったら恥ずかしいなって。これはちょっと違うものに縛られている感じもありますが、でも楽しみながら自分を鼓舞しています。

ーー これからさらに展開させたり広げていきたいようなことがありましたらお聞かせください。

　2024年中に146人のコーチを育成します。この146という数字ですが、沖縄県民が146万人なんです。それで146人のコーチが100人支援したら14,600人。その14,600人がまた100人に広めたら、ペイフォワード形式で沖縄県にコーチングが広められる。

ーー それが実現したら沖縄はどんな風になるのですか？

　はい。沖縄が変わります。沖縄の課題は全部解決できるんじゃないか。そう信じています。 例えば貧困問題とか。貧困にもいろいろな要素があって最低賃金とか、離職率が高いとか労働生産性が低いとか、離婚率が日本でトップとか。沖縄はリゾート地というイメージがありますが、一方で待遇的なこととか労働環境的な部分はまだ整理されていないのです。なので誰かが自分の可能性を信じてくれて、自分も自分の可能性を信じられるようになれば挑戦する人も増えるだろうし、自分らしく生きる人が増えてやりたいことも言いやすくなるし、それが実現できればそれ以上の幸せなことはないです。

ーー そういうことなのですか。リゾート地としての沖縄は人気がありますが、そこに暮らしている方々の幸福度の問題なのですね。

　そうです。コーチングを通して、誰もが生きやすく、人生の質が上がるような取り組みを通してやっていきたいです。

ーー 146人のコーチから始まる沖縄の課題解決。実現して沖縄の方々の人生の質が上がることを願っています。沖縄で生まれ育ったからこそ感じられること、ぜひ広めていただきたいです。お話をありがとうございました。