Coach Interview - 福島知加 コーチ（前編）沖縄校代表

　沖縄校を運営している福島知加さんは、沖縄から銀座一丁目校に通って認定試験を受けたそうです。「飛行機でGCSへ学びにいく」その強い動機とこれからの目標をうかがいました。
（聞き手：山上 晴美コーチ）

ーー 今年から沖縄校の代表をされているのですね。

　2018年頃に沖縄から東京の銀座一丁目校に通っていて、そこで会った向川敏秀コーチとのセッションの中で私のありたい姿の中に思いも寄らない「沖縄校設立」が出てきて、あれよあれよと話が進み、向川コーチが沖縄校を2020年3月に立ち上げて下さり、今年3月からは私が二代目の代表になりました。
　向川コーチの自己基盤とコーチングマインドの強さに圧巻で、私もこんなコーチになりたいと今でも思い続けています。

ーー 沖縄からリアルに銀座一丁目校まで通ったと聞いて、コーチングを絶対に学ぶという強い意志を感じました。どんなきっかけがあったのでしょうか。

　新卒で入った会社で営業職をしていたのですが、入社して半年ぐらいは全国800名中最下位の成績だったのです。そのタイミングで上司の対話が変わり、上司とのコミュニケーションの中でコーチングと言うキーワードが出てきたり、面談の日時が設定されるようになったりしていくうちに、「知加は何をしたいの？」って聞かれるようになりました。今まではそんなことを考えたことは1ミリもなかったので最初は戸惑っていたんですけど、そのこたえを考えていたら半年後に全国で営業成績が1位になったんです。本当にあれは上司との対話のおかげだったと思います。
　そのことがずっと脳裏に焼き付いていて「コーチングってパフォーマンスを発揮できるし成果を上げられるすごいコミュニケーション方法なんだ」っていう認識がありました。

ーー その大きなきっかけをくれた上司との会話の中で印象に残っている言葉はありますか？

　「どうなりたいの？」って聞かれていく中で、「どこまで成果をあげたいの？」みたいな質問を受けて、冗談半分で「１番になってみたい。大逆転できたらかっこいいですよね」って言ったら「知加ならできるよ」っておっしゃるんです。そう言ってもらったことを今でもよく覚えています。あの言葉が自分の背中を大きく押してくれました。 上司がそう言ってくれるのなら、本当にできるのかもしれないと思って。じゃあ一番を取るためにはどうしたらいいのかっていう戦略を考えられるようになったんです。そこのところは大きかったです。

ーー まさにコーチングの自発的行動のきっかけだったのですね。

　はい。でもその時はコーチングを学びにいくことはあまり考えていませんでした。前職が就職支援の機関の職業安定所だったのですが、そこでキャリアコンサルティングをしていく中で、これはコーチングが必要なんじゃないかなと初めてそこで思い始めて、ならばやはり資格を取ろうとスクールに通い始めたという流れです。
　それで、出産して育休を取っていた頃に夫に息子を託して飛行機に乗って銀座一丁目校に行ったんですが、子育て中なのでやはり落ち着かなくて、途中空いたりして2019年にようやく認定をとってコーチとしてスタートしました。
　株式会社ワダチラボという会社なんですけれども、個人のクライアントもいらっしゃいますがどちらかと言うと企業や自治体のクライアンが多く、企業研修事業や人事コンサルティング事業を行っています。コーチングについては企業研修で行い、コーチングのセッションは法人契約を結んで行なっています。

ーー 会社はコーチングを念頭において独立されていたのですか。

　そう言えたら格好良かったんですが。まずは経済的安定を第一に元々持っていたキャリアコンサルタントやマナーの資格を活かして就職支援や商工会議所等で講師をさせていただいておりました。その下積みをきっかけにその他の地域の商工会や企業に呼んでいただけるようになり、今の事業を展開するようになりました。その中で対話やコーチングの重要性をひしひしと感じていて、育休中にコーチングを学びました。

ーー そうですか。現在、企業の仕事や沖縄校の運営をしていて、どんなことを感じていますか？

　やはりコーチングって面白いですよね。目の前の人の思いを最大化したいという気持ちがあります。ですので、相手の方がプラスの行動に結びついた時にとてもやりがいを感じます。