Coach Interview - 林 英利コーチ(前編)

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 自らもGCS出身である林 英利コーチは、2015年1月にGCS代表に就任。その後、GCSの理念体系「GCSのミッション」を発表し、全国のコーチングクラスやイベントなどを訪問巡回したり、ロゴマークやホームページ、クラステキストのデザインを刷新したりするなど、精力的に活動中。

 先日(2017年9月)開催された「GCSコーチカンファレンス 17」の中であらたに示された「GCSのビジョン」についてや、その背景にある、林コーチのプライベート面での経験や思いを赤裸々に語ってもらいました。(聞き手:山上 晴美コーチ)

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ひとり一人の強みを発揮させて、日本をもっと幸せな国にしたい。

ーー 林さんは代表に就任後、「GCSのミッション」を発表されましたね。その背景について教えてください。

 代表になって最初の仕事として、「GCSのミッション」の策定に数ヶ月をかけて取り組みました。「GCSのミッション」の中に「幸せを実感できる社会の実現」とありますが、国連の幸福度調査によると、世界約150ヶ国のうち、日本は51番目なんです。日本はもっと幸せな国になれると思うんです。

 この調査結果はいろいろな指標から算出されているのですが、例えば、経済性、人生選択の自由度、健康寿命など、コーチングで解決できるものがある、もっと多くの人がコーチングで幸福度を高められるのではないか、と思ったのです。

 つまり、GCSの存在価値は、国民の幸福度を高めることではないかと。自己実現することで幸福を感じる。そういう人を増やすためにコーチが必要なんです。ただのコーチではなくて、「生涯忘れ得ない体験を共有するコーチ」を育てていきたいのです。

ーー 先日(2017年9月)の「GCSコーチカンファレンス 17」の中で、あらたに「GCSのビジョン」についてプレゼンされましたが、参加できなかった方にも概要をお聞かせいただけますか?

 この度に発表した「GCSのビジョン」では、2050年には全国に1万人のGCS出身のコーチがいることを目指します。GCSの地方拠点がこれだけの認定コーチを輩出して、その1人のコーチが10人のクライアント(コーチングを受ける人)に関わるとしたら10万人。この10万人が自己実現を果たす。個人個人の自己実現は社会への貢献でもあり、その結果、日本の幸福度が高まることに繋がります。

 そして、日本の各地方にはGCS出身のコーチのチャプターができて、コーチやクライアントから、「夢が実現できた」とか「このように成長できた」というプレゼンテーションを行うカンファレンスなどを開催しながら、GCSの事業活動において幸せが広がっていくことを実現させたいですね。

 その結果、2050年には日本の幸福度が世界で10位以内になれるように貢献したいのです。それを、認定コーチの皆さんと一緒に取り組んでいきたいと考えています。

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ーー 世界幸福度調査で、日本を51位から10位以内に上げるのですね。その、「本来持つ資質を生かした幸福感と自己実現」を中心にしたのは、林さんの価値観がコアになっているように感じますが。

 そうですね。住宅メーカーに勤めていた時に、人と話すのが苦手な人が営業をしたりしているのを見て、得意なことをそれに合った場所で発揮した方が本人も周りも幸せになるのではないかと思ったのです。それで、木造建築の用語だった「適材適所」という言葉を例に出してよく説明しています。

 木造建築では、様々な材木の組み合わせで建物をつくりますが、それぞれの性質に合ったものをそれに見合った場所に使用することで、建物は長く建っていることができるのです。水に強かったり、見た目がきれいだったり、香りがよかったりとその性質を生かして使います。人も同じで「適材適所」で活躍できる社会が実現できたらいいなと。人の最大の幸せは自分の資質や強みを生かすことで、それが社会貢献につながるのだと思っています。

起業準備とコーチングとの出会い、そして離婚

ーー 自己実現が社会貢献につながる。コーチングがそれを可能にするということですね。では、林さんとコーチングとの出会いのきっかけはどんなことだったのでしょうか?

 サラリーマン時代に「起業したい」と思うようになって、起業の内容については、これから社会人になるくらいの若い層に、人生で基本であり大切なことを教える事業を考えていました。ティーチングとコーチングを使って、学校では教えてくれないようなことをサポートする事業プランです。その頃にコーチングと出会いました。

ーー 起業準備の時にコーチングと出会ったのですね。どうしてそのような事業を行いたいと思ったのですか?

 社会人になったばかりの頃、例えば、結婚のことや、自分の仕事や人生のこと、老後に幸せな生活を送るためにはどのように生きていけばよいのかなど、何となくの不安を抱えていたことがありました。「自分の本当の居場所はどこなんだろう?」なんて、よく考えていましたね。

 その後、仕事でとてもハードな時期を過ごしたり、転職などをしたりして40歳を過ぎた頃に、それまでの経験や得た知識などから、自分を知ること、自分のミッションを見つけること、お金のこと、コミュニケーションや時間の使い方などに関する知識やスキルが、生きていく上でとても大切なことだと感じるようになりました。ですので、若い人たちにそういったことをサポートしていきたいと思っていました。

 そして、会社を退職し、この事業を本格的にスタートさせようと準備を始めたのですが、なぜかブレーキがかかってしまったのです。事業計画を立てたりするのは好きな筈なのに、なぜかどうしても進まなくて。

ーー 会社を退職されたあとに「壁」に直面されたのですね。その後、どのように活動されたのでしょうか?

 その頃、同期のコーチに誘われて、コーチングの母校でもあるGCS名古屋校で初めて体験講座のアシスタントとして参加することになっていました。しかし、講座の何日か前に講師が緊急入院することになってしまい、急遽ピンチヒッターで私が講師として登壇することになったのです。

 突然の講師デビューでしたが、面白さを感じて、その後も副業的に講師をするようになりました。まるで、立ち止まっていても上昇するエスカレーターの上を歩くかのように(実際には歩いてはいけませんが)、「副業」と思っていたGCS講師としての活動が、どんどんと進んだのです。

 その後、名古屋に住んでいながら、社会人としてのスタート地だった北海道でGCS札幌校を立ち上げ、さらには、GCSの副代表に就任し、ますます忙しい毎日を過ごすようになりました。本当に、エスカレーターを一気に駆け上がるような勢いでした。

 自分がやりたいと思っていた事業の準備がなかなか進まない中、副業的と考えていたGCS関連のことがどんどんと進むことで、「もしかしたら、これが自分の『使命』なのかもしれない。」と感じるようになっていました。本格的にGCSの事業に参画するため、覚悟を決めて、住まいも名古屋から出身地である東京に移すことになり、持ち家の売却や対面セッションなどの仕事の整理、さらには、離婚をして大切な小さな一人娘と離れて暮らすことになるなど、プライベート面でも大きく変化した時期でもありました。いま、あらためて振り返ってみると、第2の人生が始まったかのような、辛くもあり、新しいことへのチャレンジの時期でもありましたね。これも自分の「使命」だと思っていたからこそ、乗り越えられたのではないかと思います。

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Profile
林 英利コーチ
大和ハウス工業(株)、トヨタ自動車(株)等にて、住宅事業、人材育成、新規事業開発等を担当。経営コンサルタントとして、また、若者のライフデザインを支援する事業の開始を目指す中でコーチングに出会う。社内の新規事業開発において、チームの意欲向上や社内協力などの取り付けにコーチングを役立て、事業化に貢献。2012年、プロコーチ・研修講師として独立した後に、GCSの運営に参画し、GCS札幌校、新宿校、池袋校などを立ち上げる。それぞれの人が、生まれ持つ資質を生かし活動することで、本人の充実感の向上と社会貢献が実現できるよう、コーチングスクール運営、講師、プロコーチの活動等を通じてサポートしている。2012年にGCS副代表、2015年にGCS代表に就任。国際コーチ連盟(ICF)日本支部 顧問 >>コーチプロフィールページ

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