Coach Interview - 神谷 香 コーチ(前編)

「取り組みながら待つ」という、自分の人生を体験する貴重な時間

 コーチ、心理カウンセラーとして、また、セッション見学会のファシリテーターや講座の講師として活躍中の神谷香コーチに、会社員時代に人の悩みを聴き続けて感じたことから始まったという対人支援の仕事への想いについてうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

コーチングの必要性を感じた「悩みを聴く日々」

ーー GCSのセッション見学会でのファシリテーターとして、その他に青山校で「コーチングとカウンセリングの違い」などの興味深いテーマで講座をしていますね。心理学はいつ頃から学んでいるのですか?

 心理学に興味はありましたが、本を読む程度で、きちんと学んだのはGCSでコーチングの認定をとった後です。産業カウンセラーの資格をとりました。人の話を聴くことを仕事にしようと思って、サラリーマンやめて1年間準備して。独立開業してちょうど今年で10年目です。
 コーチングに出会ったときは、人材会社の営業マネージャーでした。企業の人事の人からのヒアリングと求職者の方の希望を聴いて、合いそうな人をマッチングします。派遣の方々に何か起きれば私たちが話を聴きます。派遣された会社とのトラブルというよりは自分自身の愚痴というか人生の悩みみたいなものが混ざってくるわけです。例えば6時くらいにその方の仕事が終わってから延々と遅くまで話を聴くみたいなことがあって。これは話を聴く技術がどこかにあるはずだし、自分には今それが必要だと思っていたら、困っている私を見た役員から「コーチングってあるけど知ってる?」って言われて。で、サイトをいくつか見て、今の仕事のために使うために、すぐ学べて自分でペイできるところを探しました。自分が学べば部下に教えることもできるから、とにかく早くやりたいと。で、GCSの東京本校に行って2007年に認定をもらいました。先生方は今活躍しているそうそうたるメンバーで、まだアシスタント制度もなくて先生一人でやっていた頃です。

ーー 同じ頃なのでよく覚えています。事務局がお休みのときは、先生が一人で来て鍵を開けてクラスが始まりましたね。途中で電話がなったら誰かが出たりして、ほのぼのとしていました。

 そうそう、懐かしい!そのときはまだ会社に勤めていたので、キャリアカウンセリング的なことを毎日やり、企業人事から話を聴き、日々聴くことをしていました。コーチング学んでもっと人の話を聴けるようになったら、メンタルまずいんじゃないかって人がいることに気づいて、それでもうちょっと学びたいと思って産業カウンセリングを学び始めたんです。そのときは、今年の目標は産業カウンセラーだって決めて、2008年に合格しました。産業カウンセラーは職場のメンタルヘルスや職場の人間関係やキャリアに関することを扱います。

ーー 始めから人に関わる仕事を選んできたのですか?

 その前は外資のメーカーの人事にいました。採用や研修や組織をどう作るかとか。ちょうどリストラしているときで、外資だから急に辞めさせるとかあって、メンタル不全になる人もいたんです。そのときに、女性の上司が「あなたもいつか産業カウンセリング学んだらいい」って言ってくれたんです。英語を使って仕事したかったので、その会社はなんとなく流れていった感じですね。学生のときは、普通の四大のデザイン科で空間デザインをやっていて、都市計画とかやりたかったんです。でも就職のときが超氷河期で、たまたま先生の紹介で造園会社に入れて。カッコいい面は測量や設計をやったり。でも基本は草むしりとか道路の樹木の剪定とか。男の人たちが木に登って剪定したのを下で掃除するとか。大学卒業して、地下足袋にヘルメットでやってたんです(笑)。それ4年やって、とにかく私は設計のセンスないと思って。今思えば判断が早過ぎたかもしれない。そこでふんばってたら、もっと女性の仕事で草分け的になれたかもですね。

ーー 空間デザインですか。まったくの異分野だったのですね。神谷さんからクリエイティブな印象を受けていた理由が解けました。でも、造園は若い女性がベテラン職人さんたちに指示しないといけない場面にも遭遇するような業界ですね。

 そうそう。トイレにも行けませんから(笑)。で、こらえきれなくて逃げ出してしまったんですね。大学でやっていた絵を描いたりすることは好きだったんだけど。受験のときには唯一、心理学に行こうかって迷いましたが。造園会社を辞めてから英語を勉強しようと思ってカナダに行きました。留学をしようと思ったのは自信がなかったから。結婚もできない私は、一人で生きていくんだって思い込んじゃったんですね。それには英語とパソコンだって。だから、思い込んだら一筋で英語勉強したんです。「人」と言えば英語の先生もいいかなってちょっと思ってました。すこしずれてその後人事に行きましたけど。

インタビュー

後編ヘ

Profile
神谷 香
コーチ
GCS認定プロフェッショナルコーチ
公認心理師
臨床心理士
産業カウンセラー
企業人事、人材会社営業マネージャー兼子会社取締役などを経て2010年にフリーのコーチ・カウンセラーとして独立開業。個人クライアントを中心にコーチングとカウンセリング、プロコーチへのコンサルテーションを提供している他、クリニックでのカウンセリングや心理に関心の高い人向けのワークショップやセミナーを不定期で開催中。
臨床心理士としての経験から、カウンセリングは『コーチングを最大限に活用するための土台づくりに効果的』と考え、クライアントの状態に合わせて使い分けたセッションを提供している。
『生きがいのある人生は心の土台づくりから』を指針に、コーチングを始める前に心の土台づくりのカウンセリングと心が元気なうちの早めのカウンセリングを提案している。
ホームページ セッションルーム アトリエ南風
ブログ 東京・新宿 臨床心理士が提供するコーチングとカウンセリング(毎日更新中)
 

ms_banner.png