Coach Interview - 河西香菜子 コーチ(後編)神楽坂C代表

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本当の幸福を生み出す「あたたかいコーチ」

 起業家育成から企業の事業創造、さらに東洋思想や精神性の世界を深めている河西さんに、人間探究のさまざまな入り口から見た共通点やコーチのあり方についてうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

翻弄されないステージへ

ーー ちょっと思ったのですが、コーチングを含めたほとんどのビジネススキルはアメリカから来たものなので、アメリカ色を感じることがあるのですが、日本人が本来持っている「人としての特質」は欧米の方々とはだいぶ違うように思います。

 そうですね。そこは私もコーチングを学び教えながら迷っていた時があるのですが、要は西洋的なものは目標を達成することが中心ですね。ICFの定義では「パートナーシップを築く」ことが目的であると定義されていますが、「コーチングは目標達成のもの」と捉えている方が一般的には多いかもしれません。目標達成だけに走ってしまうと日本的には合わないところがあるような気がします。そこが欠けたピースのように感じていたのですが、私の場合は、古神道などの日本的なものを学ぶことでコーチングの良さがよりわかったということもあります。

ーー 日本的なことを学んでコーチングの良さがよりわかるとは面白いですね。「成功することを目指す」と言いますが、どんな状態が成功なのか人によっても違いますし、それだけが究極の幸福ではないのではないかと。

 それだけだとコーチングの本質から外れてしまいます。現実的解決だけじゃない心の部分をしっかり見てお伝えできる機会が作れたらいいと最近強く思っています。ありのままを認めてこそコーチングは生きていくのだと思います。

ーー 以前のインタビューでは、コーチングと出会う前の河西さんは「ちょっとやりたいと思うことと、魂レベルで欲していることは表面上ではわかりにくい」ということをおっしゃっていました。コーチングと出会って違う生き方をするようになったけれど最初の2、3年はご苦労もあったということをお話しされていました。

 コーチングがきっかけになってこれまでの生き方と全く違う生き方になりました。自分を見つめ直すことができ独立をしたりして。でも最初の2、3年はプロコーチとしての生活は上手くいきませんでした。 そこからPCCを目指してたくさんセッションをしたり、プロとしての学びをより深めていったりして、6、7年経ってようやく別のステージに上がってきている感じがしています。

 会社員時代はきっと世界が狭かったのだと思います。小さな世界の中だけで生きてきた自分が1段階目。コーチングを学ぶことでその世界から解き放たれた2段階目。解き放たれたはいいけれども苦しみや悩みがまだあって、そこからさらに「人間の本質」を学び、苦しみも悲しみも辛さが沢山あっても、それが悩みでなくなって翻弄されなくなった3段階目というステージ。さらにまだ次のステージがあると思います。
 コーチはこの第3段階目までいけると、とても良いコーチングができると思うので、まずみんなで目指したいと思います。

インタビュー

「認める」から始まることの真の意味

ーー コーチングを学んだ当初「人との関わり方が大きく変わった」とおっしゃいましたが、どんなふうに変わったのですか。

 私は感情の起伏が激しくて、よく言えば素直で裏表がないのかもしれません。でも昔はそういう自分はダメだと思っていて、どうやって感情の起伏をなくそうかなどと思っていた時期もあります。今は丸ごと受け止めて否定をしない。例えば家族には、自分がこう発言したときにはこういう意味なのでこう対処してほしいとか、予め二人で決めておいたりするので楽になりました。

ーー それが、自分にも人にも「ねばならない」がなくなっていくということに繋がるのでしょうか。

 そうです。こうしなくちゃとか、こういう自分はダメだとか、こういう人にならねばならないとかがなくなるので自分にも相手にも楽ですね。欠点は欠点としてあるものとして、こういうところがあるよね。じゃあこんなふうにしようとか話すことができる。それは本来家庭でも組織でも変わらないものだと思います。それが「認める」ということに繋がるのではないかと思います。

ーー クラスで「認めるが先に来てそれからスタートするのか」と思いましたけれども。その「認める」というのは、その場だけではなくその人そのものということ。とても深いものだったと時間が経ってから改めて理解できたように思います。

 ようやくそういうことがわかってきたので、コーチの皆さんともそういうことをお話していきたいと思います。クラスでも国際資格を取れるコースや皆様の資格をサポートすることを増やしていきたいですし、先ほどの「東洋的な考え方との統合」というものも、皆様とシェアしながらやっていけたらいいなと思っています。

ーー コーチとしてスタートして、それからさらに何を学ぶかということが大事ですね。

 私も苦労したところですが、プロコーチとして活動するのであれば、コーチングのスキルの上達はもちろん大前提ですが、SNSでの集客などコーチングの域を超えたマーケティングが欠かせないことです。「専門領域の学び」も必要になってきます。そして、対人支援となると「人間とはという知識」も必要だと思います。
 ただし、お金や地位や成功は、もちろんそれができたら多少幸福にはなると思いますが、人間本来の幸福は別のところにあるように思います。表面的ではない本来の幸福感でしょうか。
 テクニックで人を変えることはできても、人生の本質を変えることはできないですから。
 私は表面的ではない変化や本当の幸福を生み出せる「あたたかいコーチ」を増やしていきたいと思っています。

ーー 表面的ではない本来の幸福感、心に残ります。 今回は新しい視点で、コーチングを深める話をお聞きすることができました。「東洋的な考え方との統合」について、新しいメソッドができるのを楽しみにしています。ありがとうございました。

インタビュー

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Profile
河西 香菜子(かさい・かなこ) コーチ
GCS認定講師(神楽坂クラス代表)
GCS認定プロフェッショナルコーチ
ICF認定コーチ(PCC)
前職で海外新規事業を任されるが、社内コミュニケーションがうまくいかず、コーチングを学ぶ。それが人生を考えるきっかけとなり、2016年独立。その後、「起業家育成プログラム」を運営するベンチャーに参画し、起業したい方のサポートに従事。 現在は、大手企業のゼロイチ事業創造に関わりながら、東洋思想や精神世界について学びを深め、表面的ではない、その人の魂が欲する『生き方』や『課題』と向き合い【自己基盤を強化】し、プロコーチとしての起業の飛躍をサポート。

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