Coach Interview - 江口 正勝 コーチ(後編)福岡校代表

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マネージャー不適格から返り咲き、リソースを活かす

 大手企業の新店舗の立ち上げから人材教育、管理と、たくさんの職場経験を経て独立した福岡校代表の江口正勝さんに、そこからコーチングにつながった経緯を聞きました。部下から直談判されるほど、部下を認めない上司だったのが一転、コミュニケーションを大事にするようになったそうです。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

女性社員たちに泣かれた他者承認をしない上司

ーー 部下の方との面談が、コーチングを学ぶ前と後ではどんなふうに変わったのでしょうか?

 それまでは、30分の主導権を自分が握ったり逃げたりしていたわけです。場がもたないし、下手なこと言われるといやだからとりあえず上司から言いたいことを言っとけみたいな感じでした。会社の研修でコーチングを学んだとは言っても1on1ではなくて、1to1でしたね。GCSでコーチングの体験をしたので、何を聞けばいいかとか、どういうスタンスで向き合えばいいのかがわかって、相手が話したいことを話すという形に変わりましたね。もちろんすぐに全部がうまくいくようになったわけではないですけど、スタッフと月に一回面談するようになって。それが実際に学んで変わっていった感じです。

ーー 江口さん、ご自身が変わったことはありますか?

 それはね、他者承認ができるようになったことです。認めるとか受けとめるとか、それまでは全然だめでした。外資系企業にいて数字追わないってバカじゃないとか。働き方も人によって違うのにそれはおかしいとか、きつい上司だったんです。自分の価値観を押し付けたり、排除したりしてました。自分の言うこと聞かない部下を転勤させたり降格させたり。そう考えると行く先々でそういう噂が流れてるからみんな警戒するんでしょうね。

ーー 厳しいですね。それほど他者承認をしないというのは、江口さんの何がそうさせたんでしょう。

 なんでしょう。完璧主義者で負けず嫌いなんです。そう言えば、ベネトン時代に女性社員たちから「マネージャーは私たちのことを認めてない」って詰め寄られたことがあって、「認められる働きしてないからだろ」って返した記憶があります。そしたら女性たちが泣き出して「泣いたからって認めないけどね」って言ったんです。そのあと本社の人事にチクられて飛ばされました。マネージャー不適格っていうことで地方に飛ばされました。あの辺から少し変わったかもしれません。

ーー 自分と向き合うきっかけでもあったんですね。

 その時はあまり気づかなくて。九州に帰れってことで、一店長として地元の店舗に戻されたんです。その前に店長と副店長を無理矢理入れ替えたりしてたので、会社からは強引で人を大事にしない人だって判断されたんでしょうね。でも、地元に帰ったらスタッフたちは協力的でした。またきっと本社とか前の所に戻るぞって復讐の鬼だったので、みんなそれを汲み取ってくれたのか、店舗も上昇気流に乗りました。それで、次に九州の大きな店舗のマネージャーにと声がかかって、それから関西に行きました。一度どん底に落とされて、関わるスタッフの子たちのおかげで徐々に変わっていったのかもしれないです。 そして成績を残して九州から関西、中部に行ったときに、なんかうまくいかないなって。徐々に変わってはいたんですけど。やっぱりコミュニケーションをきちんと学んでないからかもしれない。それを感じてGCSの門を叩いたんです。

 あたりまえのことですけど、他人と意見が違うからこそ、コミュニケーションが必要なわけで、文句を言うなとか、俺となんで意見が違うんだってあり得ない話じゃないですか。違う上でどんな対応ができるか。そこからどういうふうに仕事に取り組んでいくかとか。名古屋での勤務の最後の方は毎週のミーティグも活発でしたし、それまではあまり行かなかったけど、リーダーの方々と食事に行って意見交換する場も増えました。 その後、九州に帰れるなら将来は地元に帰りたいと会社に希望を出していたんですが、それが通って帰ることになりました。そんな時にGCSから福岡校をやらないかって話をもらったので、兼業だけどそれで行こうって決めていたんです。

ーー それで福岡校がスタートして、会社を辞めて独立されたのですか?

 独立したのは、東京へ転勤しないかって話があったけど、福岡校があるので断っていたから辞めることになったんです。なんとなく無言の圧力を感じるようになって、結局いづらくなって辞めました。だから全く食えずに駆け出して、2年間アルバイトして、3年目に、福岡校の生徒の税理士さんに会社員時代の話をしたら、そういうの求めている企業さんはたくさんあるからって。小売りのコンサルも人材マネージメントもしたらいいって言ってもらえて。BtoBにしようって、税理士さんと一緒に「トイカケル」を創って、顧問先の研修をバンバン作り、顧問先の会社の社長や管理職がコーチングをして。税理士さんとタッグを組むことで細々とやっていたことからやっと抜け出せたんです。福岡校の生徒さんは士業や経営者が多いですね。コーチングとコミュニケーションの断片的な知識がつながったという声が上がっています。

インタビュー

決意への自信をもって

ーー ニュージーランドから始まったたくさんの経験と、クラスの生徒さんとの出会い。リソースを発掘する旅みたいですね。これからさらに広げたり展開させていきたいことは何かありますか?

 そうですね。福岡では、僕の実務経験が役に立っています。会社員時代、トータルでは13回転勤していて、13部署で働いたので、いろんな人と会ってます。その辺の実体験は普通経験できないくらい積んでます。だから、「こういう時どうするの?」って聞かれたらほぼ答えられますね。あとは、グローバル企業の社員教育ってどうなのかとかもよく聴かれます。コーチング以外にもチームビルディングとかダイバーシティの考え方とか、H&Mもベネトンも非常に進んでいましたから。だからこれからは、やはり会社のフロントはGCS福岡校で、1on1を導入したい企業さんのお手伝いをやっていく必要があると思います。皆さんが働きやすい状況になるだけで終わらず、会社に利益をもたらす。それができたらいいと思います。

ーープロコーチとしてこれでやっていくという方が、壁にぶつかったときには、どんなことをしたらよいと思いますか?

 やっぱりぶれないことですね。ぶれないって自己基盤なんですけどね。コーチングでスタートしてもなかなか食えないので、いろんな資格に手を出したりしちゃうかもしれないけど、僕の場合は独立したときからコーチングの力を信じてコーチングだけ磨いてきた感じがします。あとは自分の過去のリソースですね。おそらく最初は、コーチングでやっていこうって決意した筈なので、不安になるかもしれないけど、自分の決意に自信を持った方がいいと思います。

ーー コーチンインタビューでは、皆さんから、レジリエンス・乗り越える力を感じているんですが、江口さんの「復讐の鬼」をいい意味でとらえて、それを強く感じました。これからも楽しみですね。ありがとうございました。

インタビュー

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Profile
江口 正勝(えぐち・まさかつ)
コーチ
銀座コーチングスクール福岡校代表
1967年9月9日佐賀県みやき町生まれ。
デザイン学校を経て福岡地所の系列会社に入社。企画・運営として福岡の様々な都市開発に携わる。27才の時、憧れの海外生活をするため退職。ワーキングホリデーでニュージーランドへ!帰国後は、運良く前職の系列に復職しキャナルシティ博多のオープンを皮切りにトリアス久山でコストコ一号店のオープンを担当。その後、イタリア企業のベネトンに転職し新店舗のオープン担当MGRとして鳥栖を皮切りに名古屋、京都、広島、福岡、各地に赴任する。43才でスウェーデンのアパレル企業H&Mへ転職。マネージャーとして銀座、名古屋、福岡の店舗を担当。2015年、今までの外資企業でのマネジメント経験を活かし独立、「コーチングマインドをすべての人に」をスローガンとした人材育成の為の会社『トイカケル』を地元・九州で立ち上げる。

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