Coach Interview - 葉山 みなみ コーチ(前編)横浜校代表

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コーチングピラミッドをもう一度

 ―昨年の今頃、葉山さんのインタビューをさせていただいて、前職の会社員時代、職場でのコミュニケーション、コーチングとの出会い、独立して川崎校と横浜校を運営し、GCSの法人研修担当として企画にも携わっていることなどをうかがいました。それから1年、どんなことがおきどんな変化をしているのでしょうか。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

場数を増やすことで得られた、型からはずれたコーチング

ーー 先日セッション見学会がありましたがいかがでしたか?

 参加者の方を混乱させてしまったようです。

ーー というと? 

 見学会では、進行の神谷さんから参加者に向けて、「テーマによってストラクチャー通りの運営にならないこともある」って伝えてくれるのですが、そうは言っても、通常クラス講師をしていると、つい先生モードに入っちゃって、ストラクチャーを意識してしまうんです。今回も一瞬、テキストのあそこのページのあの質問を使おうなんていう考えがちらついてしまったのですが、見学会に出るのも3回目ですし、勇気をもつ...というのも変ですが、講師としてではなく、いちコーチの先輩として私が大事にしているものを意識しながらセッションに臨みました。セッション終了後に、参加者の方からの質疑応答の時間もあったのですが、ストラクチャー通りに進んでいなかったり、クライアントへの質問も少なめ(?)だったりしたので、なんとなく混乱したように感じました。

ーー 見学者からは「素晴らしかった」という感想もあるようですが。テキストを離れて、葉山さん自身のコーチングができたって感じなんですね。

 ありがとうございます。そう。もう少し時間があったら私はこうだったとか自己開示をしたかもしれません。見学会は質問が多かったり、秀逸な質問があると盛り上がるみたいですが、今回は質問は少なくて、「認める聴く」をふんだんに使って、さらにフィードバックのスキルを活かしたセッションとなりました。

ーー 今回の見学会のセッションを通じて、コーチとしての自分を見たときにどう感じていますか?

 やっぱり、人にセッションを見せるって緊張しますね(笑)。緊張するからこそ、普段よくやっているパターンが出てきちゃう。今回、自分の普段のセッションに近いアプローチをすることができたので、ちょっと偉そうですが、セッションを重ねてきた結果だなって感じたことと、やはり場数を増やすことの重要性を実感しました。特に、私の場合、企業人事様からのご依頼で、コーチングに興味のない方とセッションをする機会をいただくのですが、ストラクチャー通りにいかない中で、コーチングを実感してもらうことを考えながら経験を増やしてきたことが、型から外れたアプローチを人前でもできるようになったのかな...なんて、思っています。

ーー前回、横浜校では受講生の方にリーダーになってもらって勉強会を開催しているということをうかがいました。

 今もやっています。今年4月から1期生が毎月セッション練習会に特化してやってくれています。3人で組んでフィードバックしながら。そのほかには、時間が短いとストラクチャーを意識したセッションができないけど、普段の会話でもコーチングはできることを体験してもらいたくて目的別のリストを作ってやっています。「やる気を引き出す」とか、「強みを見つける」とか用意して。テーマはなくていいからとにかくその質問リストに書いてあることだけを使って1問1答式でも質問のバリエーションを増やそうって感じでやってます。3人で15分ずつ練習するよりもその方が深掘りできて盛り上がります、ストラクチャーを意識しすぎるとスムーズさが出ないで解決思考になってしまうけど、質問リストだけだとコーチの変な介入が入らないので、質問に対する興味がわいて、お互いに気持ちのいいセッションができる。この質問でどんな答えが来るのかわからない。こんな答えが出るんだって。視点の移動の質問をするだけでクライアントがハッと気づいたりして、その気づきだけでも行動の後押しになるんです。時間がないとかストラクチャーできないとか、それはコーチングができない理由ではないと、勉強会で言い続けてきましたから。毎週第三日曜日のセッション練習会は続けていて最近はズームも使っています。

ーー 有益な練習ですね。横浜校以外でもそのような工夫を活かしているのですか?

 去年だったか。とある法人から2時間だけのコーチング入門講座でコーチングを実際に体験するようなワークを導入してほしいと依頼があったんです。それで質問リストを2つ作りました。一つは目標設定用の質問。一つは現状把握の質問。その2つのリストを渡して、同じテーマで3つのパターンのコーチの関わり方を体験してもらいました。
 まずリストなしで、「これから自分がやってみたいことチャレンジしたいこと」というテーマで。ワークは「なぜ」だけの質問で3分間コーチ役やってもらいました。例えば「やってみたいことはテニス」「なぜテニスやってみたいんですか?」「運動不足だから」「なぜ運動不足なんですか?」「体重が増えてるので」「なぜ体重が増えたんですか?」という感じで。これ結構盛り上がりました。
 2回目は「どんなテニスプレーヤーになりたい?」「テニスやったらどんないいことがおきますか?」とかいう質問を入れてみたんです。現状把握はやってみたいという質問に対して、「今取り組んでいることはありますか?」とか。「過去には何が決め手で始められましたか?」とか、「それを応援してくれる人いますか?」とか入れて、途中で人を替えてやりました。そうしたら、なんだこれ、テーマが同じなのに答えが違うってなって。とくに「目標設定と現状把握」の違いが大きくて、目標設定の話をしているときにすごく楽しくてやりたくなったという声がありました。現状把握しているときには、これだったら絶対できるなって確信持てたタイプと、現状を話しているうちに、違うことやりたいんだって思った人と。グループワークもすごく盛り上がって、これがコーチングなんだって話を伝えました。

ーー 全体として成功だったのですね。

 オーダーした通りに、コーチングってどういうものかわかったって言われました。アンケートからは、部門の中でお互いがコーチし合おうというムードができた。お互い相手の良さを引き出そうという試みが生まれたってありました。最初の共通言語を作るための入門講座としてできたので、これって部内だけで使うんじゃなくて、他部門と話すときにも必要なスキルじゃないかって。いわゆる本質的なことが聴けるんじゃないかと。今までは「なぜ」しか聴いてなかった。そもそもこの部署はどうなると良いのということが聴けてなかったと言うんですね。

インタビュー

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Profile
葉山 みなみ
コーチ
GCS認定講師
GCS認定プロフェショナルコーチ
銀座コーチングスクール横浜校代表
2004年にソフトバンクにて3000人新卒採用プロジェクトに参加。様々な学生との面接を通じて、相手の可能性を引き出すスキルに興味をもつ。2007年にキャリアカウンセリングの資格を取得するも、期待していた「引き出すスキル」は習得できず、2009年にコーチングに出会う。コーチとして、コーチングの基礎である「認める・受け止める」を徹底的に意識することで、クライアントの価値観に合った目標設定や人間関係改善のサポートができることを知る。現在は個別のコーチングのみならず、部下や上司へのコーチング経験を活かして、実践的なコーチング研修を企業向けに提案。その他、ドラムや、落語などに興味をもち、新しい視野と自身の可能性を拡げ続けている。

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