Coach Interview - 伊東奈緒 コーチ(後編)

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自分への問いかけと価値観の尊重

 働く人たちの思いを支援するために、会社を辞めて外から働きかけようと決意した伊東奈緒さん。独立してよりフットワーク軽く活動を広げているお話をうかがいます。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

常に自分へ問いかける

−プロフィールにある脳科学コーチというのはどんなことをするのですか?

 シンプルに言うと、脳の仕組みを使ってセルフイメージを変え、より良い人生に変えていくものです。
 コーチングの認定を取って1年後くらい経った頃、コーチとしての活動はしていたのですが何かもやもやしていたんです。セッションを提供する度に、スキルはある程度使えているけれど私自身コーチングで自分の人生を変えられていないのではないか?今目指している目標の先に何を実現したいのか?がわからなくなっていた。それで脳科学コーチングというのを知って講座を受けてみたら、真のゴール設定や在りたい姿を現実にしていく方法がわかり実践するうちにもやもやが晴れてきました。
 人は気づかないうちに理想と現実を区別していたり、設定したゴールが他人軸のゴールになっていると思考と感情が不一致を起こしたりします。そうすると、やりたい事をしているはずなのに不安が生て中々現実を変えられない。私もこの状態でした。
 独立できたのも脳科学コーチングを身につけられたからだと思っています。
 クライアントにこういう体験も伝えていけるし、論理的に説明ができると腑に落としていただきやすいというメリットもあると感じています。

−伊東さんにとってコーチングと出会って一番有意義だったと思えることはどんなことですか?

 一番有意義なことはセルフコーチングができるようになったことです。一緒に活動しているコーチの方皆さんが素晴らしく刺激を受け、自己基盤というものは常につきまとってくる大事なものだと感じさせられています。必ず自分への前向きな問いが立てられるというのがとても大切だと実感しています。それができるようになったことが学んでよかったと思える点です。

−では、ご自分を振り返って、以前とは感じ方や動き方などで変化したと思えることがあるとしたらどんなことですか?

 自分の価値観で人を判断していたと気づきました。価値観に合わないことをしている方に対して「ダメだ」というレッテルを張りがちだったんですが、今はこの方はこういう価値観なんだと思えるようになりました。それ以上いい悪いではなく、一旦そう受け止められるようになりました。自分の視野が広がったし感情の出方も変わったと思います。

−家族とか身近な人とのコミュニケーションはいかがですか。

 両親の話を聴けるようになりました。前は正直興味が湧かなかったし、向こうが話していてもただ形だけの相槌しかしなかったです。でも今は、興味を持って聞けるようになって、「それはどうして?」とか深掘りができるようになりました。

−それは話の内容にさほど関心が持てなくても聴けるようになったということですか?

 関心が持てるようになったのです。

−関心が持てるようになったんですね。前は興味がわかなったけれど今は関心を持って聴けるって面白い変化ですね。どうしてだと思いますか?

 クライアントの方のセッションを通じて気づいた事の一つが、一番大事な家族という身近な人の話を何も聴いていなかったことだったのです。聴くようになったら、親が現役時代のことなども話してくれるようになりました。辛かったこととか。 コーチングを通じて宝物をたくさん受け取りました。

−コミュニケーションが変わるのもそれ以外のことも、自分の中の何かに気づいて何かが変わったからの結果ですよね。どんなことだと思いますか?

 脳科学コーチングを学んでから気づいた事ですが、自分に自信がなかったということに気づきました。うちは両親が教員でガチガチだったんです。知らず知らず親の価値観で生きてきたんだってことに気づいて、自信がなくて自分自身がなかったことが大きかったです。
「社会人になって会社でやっていくにはこうあるべきだ」というような価値観がそのまま出来上がっていて、それは果たして自分の価値観なのかなってところに気づけたことです。
上司とうまくいかなかった時も、「こうじゃなきゃだめだ」って勝手にプレッシャーを感じて苦しかったです。

−今はどんな感じですか?

 今は、自分は本当にどうしたいかということを常に問いかけて決めているので、例えば社会、知人、家族の価値観と違っていても自分が後悔しなければそれでいいと思えるようになりました。なので毎日が楽しいです。

インタビュー

塾の先生もコーチングを

−これから広げていきたいことや新しく挑戦したいことなどありますか?

 学生や塾の先生向けにコーチングを広めていきたいと考えていて動いています。すぐにということではないですがゆくゆくはそちらの方に広めていって、先生が自分自身の人生を楽しく生きられることで、結果的に塾の生徒たちに主体的に前向きに、自分らしい人生を歩んでいくことの大切を伝えてくださったらいいと思っています。
 結構取り入れている塾もあるんですが、取り入れたら合格実績が増えるのかということが大きな壁になっています。大手だとどうしてもそこがネックになると思いますが、個人でやっていらっしゃるところだと、実績だけではなく子どもが自分で学んでいけるようにしていきたいと思っている先生が多いので一緒に何か起こせないかと思っています。
 そう考えたのは、新卒採用面接をやっていた時に自分のことを語れない学生が多くてもったいないと思ったのがきっかけです。自分は何をしたいとかしたくないとか、心の声を聴けるようになってほしいです。

−コーチング以外のことでも、やってみたいことや好きなことはありますか?

 業務委託で関わっているYeLLというところは、「聴きあう組織を作る」というのがビジョンです。私自身も会社で働く経験の中で自分のビジョンと会社のビジョンが重なり合うかどうか、個人と会社の関係性がとても大事だと思っていたので。お互いが聴き合っていけると個人と会社、これまでできなかった新しい関係性、個人が関係性を選べるような、聴き合える関係になれたらと思います。

−今、一番ワクワクすることはどんなことですか?

 一つは人の話を聴くことと、もう一つは食のことに関心があるので農家さんのお手伝いを月に一回やらせてもらっています。畑仕事をしているときはとてもワクワクします。
 将来的には自分が食べるくらいの作物を作って、そこに関わったクライアントの方たちがお茶を飲みに来たり、作業を手伝ってくれたりとか、そんな関係性を築けたら楽しい人生になると思います。

−いいですね。伊東さんのお話しの仕方や佇まいから、とてもきちんとされていて、慎ましさのようなものを感じるのですが、活動的な側面もあるのですね。ご自分ではどんなキャラだと思いますか?

 よく周りからギャップがあると言われまして。おとなしくて真面目、柔らかそうな雰囲気と思われるんですが、中身はいたっておじさん的です。お酒好きで野球好きでゲラゲラ笑うのが実際の自分です。

−そうなんですか!では一度飲みながら改めてお話し伺ってもいいかもしれませんね(笑) いろいろ聞かせていただきありがとうございました。未来を担う学生たちのために塾へのコーチングの普及が進みますように。

インタビュー

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Profile
伊東奈緒(いとう・なお)コーチ
GCS認定プロフェッショナルコーチ
大手中高受験学習塾に勤務後、30歳でバーテンダーへ転職。
様々な業界・年代層の方の接客を経験したことで、人が生きていく上で基盤となる「仕事」で、どう自己実現していくのかをサポートしたく人材業界の道を選択。
大手人材派遣会社での1500人以上のキャリア面談、大手外資系人材サービス会社人事部での新卒・中途採用業務など人材業界経験10年を経てフリーランスへ。
現在は、主に30~50代のビジネスパーソンのキャリアアップフォローをテーマに脳科学をベースにしたセッションと講座を提供。また社外人材による1on1を提供するYeLL(株)にてクライアント企業の管理職・リーダー層に「聴く」力UPを提供するサポーター兼運営側としても活動中。

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