Coach Interview - 高安 成帆 コーチ(前編)

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不可抗力の出来事から学んだこと

 長く講師として活躍している高安成帆先生に、コーチングを仕事にすると決意した出来事。その後の人生に大きな影響を与えられたという病気のこと。2つの出来事がいったいどんな変化をもたらしたのかをうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

私が決める自分の人生

ーー クラスAを受講したときの最初の先生が高安さんでしたから、私にとっては10年来の恩師なんですが、クラス講師を今年卒業して、講師養成講座と認定委員会の仕事をされているそうですね。そのほかの仕事、現在はどのような活動状況でしょうか。

 クラス講師を担当していた新宿校は7月で退任させていただいて、講師養成講座は、山上さんが受けた頃にはなかった自己基盤のクラスを担当しています。自己基盤や在り方教育が必要なので一昨年から考えて昨年から導入しています。私が伝えたいのは講師のマインドなので。それから、認定試験委員会の副委員長をさせていただいています。それ以外では変わらずパーソナルセッションや「気づきカフェ」というグループセッションを定期的に開催したり、私のコーチングをもっと伝えていきたいので、「チアアップ・コミュニケーター」っていう、応援者育成のための講座なども開催しています。スキルだけではなくて、自己基盤とセルフコミュニケーションを入れたプログラムです。「あなたの心のチアガール」ってずっと言い続けて来てますが、チアガールとチアボーイで世の中をいっぱいにしたいんです。

ーー 「あなた心のチアガール」って、最初にお会いした時に聴きました。「姫コーチ会」というワークショップもその頃から続けていますね。

 そうですね。「姫コーチ会」は今年で7年目に入ります。隔月でやって11月で44回目。一度も休まないで続けられて本当にありがたいです。男性が入るとできない話もあるかなと思ったんで、元々は女性コーチの勉強会として始めました。子どもの話をもっとしたいとかご主人の関係性とか、女性がもってる課題を話せる場がもう少しあってもいいかなと思って。でもちょっとおどけて姫コーチにして、コーチだけじゃないので「女子時々姫コーチの会」にして、コーチングを学んでくださった方やコーチングに興味がある方、参加者は半々くらいですね。テーマが面白そうだったからって参加する方もいらっしゃいます。あと、研修講師も細々としてます。

ーー コーチングとの出会いは、ハクビコーチングスクールだと聴きました。

 元々コーチングは知らなかったんですけど。そのときは子ども2人を育てなければいけない状況だったんです。仕事探さないといけないないけど、やりたくないことはやりたくない。でも何がやりたいかはわからない。そんなときにたまたま目に触れたのが「ハクビコーチング体験講座」で、「あなたの人生の目標が明確になる」って書いてあったからそれならって行ってみたんです。それが18年前のコーチングとの出会い。それと「自発を促すコミュニケーション方法」ってあってそれをよく覚えています。

 そのとき、元主人が事件を起こしたんです。ある日突然連絡があって、私には青天の霹靂。子ども2人にも恵まれて、それまでは比較的裕福で穏やかな生活を送ってました。でも収まるタイプではないので、趣味的に周囲の主婦たち対象にカルチャースクールみたいな講座を主催したりしていた。そんなときに元主人が事件を起こしたので、いろいろな過程を経て子どもを連れて家を出てアパートを借りて働かないといけなくなりました。法律に救われることもあるけれど、そのときの立場では法律という不可抗力に嫌気がさしてたんです。私の意志がどこにも働かないのに私の人生が決められていっちゃうことに。何も悪いことしてないのに明るい人生がどんどん閉ざされて行ったんですね。ここも行けない、そっちに行けない。前に進めないのはあたりまえ。後ろにも横にも行けない。なんかその窮屈さにものすごく精神をやられたと思うんです。でも、子どもたちを守るためにも引きこもってばかりいられない。そんな絶望の中にいたので、コーチングで「人生の目標が明確になる」のなら、そしてここから先の私の人生が見えて来る手だてになるなら行ってみようって感じでした。自由とか選択とかを奪われたそれまでの心地悪さがあったので「自発を促す」って言葉を見て、「私が決めていい人生がある!」って、もう行くしかなかったんです。

 そこからコーチング講師としてやってきて、私が絶対に欠かせないと思うのは選択の自由。あなたの好きなように選ぶことが許される。そういうコミュニケーションスキル。自由と責任は表裏一体。誰にも決めてもらえない。自分が自分のことを自分で決めて自分らしく動く。それが私が伝えたいコーチング。そのときはそれこそ藁をもつかむ気持ちでコーチングも知らなかったけど、ハクビはお着物で知ってたからちゃんとしたところだろうって思って。体験講座でコーチングの説明を聴いたときに「あ、これ仕事になる」って感じたんです。まったく知られてないことをやるよりも、ちらっと知られていることを拡大したい。これは求められるスキルだ。これを仕事にしてみせるって、開拓できるって勘です。ハクビはマナー講師とかを教えているので、コミュニケーションに関連するコーチングがあって、カリキュラムを森さんが提供していました。平日子どもが小学校行ってる間に学んで週に1回、2年近く学びながらコーチ登録もできたので、クラスの人や友人にクライアントになってもらいながら学んでいました。ハクビの認定試験で、森さんへ事業計画をプレゼンして、うちで講師やらないかって言っていただいて。ハクビで講師もしていたのでGCSでやることになったんです。

 まだコーチングは知られていなかったので、仲のいい友だちにも「何それ、マインドコントロールされちゃうの?」とか言われちゃいました。でもやっぱり私自身が自分の体験でいいと思ったので前に進めたんです。コーチングを知って一番良かったのは自己理解ができたこと。それを言い続けたんですね。そうしたら私に一番厳しいことを言っていたさっきの友だちが「コーチングまだやってるなら私にもやって」って、クライアントになってくれたんです。反発している人ほど気になってる。意識が向いてるんですね。彼女は個人事業主としてやっていくときだったから自分を見なければならなかった。「なんかあなたからされる質問て考えさせられるのよね」って言ってくれて、ならばあなたを売れっ子にしようって続けて本当に売れっ子になりました。

ーー ハクビ出身の方はGCSでは高安さんだけですか。

 唯一の学友が亡くなった大阪の山田祐子さんでした。彼女は当時東京にいてハクビで学んだんです。彼女も乳がんで、私が同じ病気になったときに「よかったら私のウィッグを使ってください」ってご連絡いただいて。お借りしてまた次の方にお貸しして。いろいろな意味でご縁を感じます。それから、私も祐子ちゃんの分まで生きるって決めたんです。コーチとしては私の方が少し先輩だけど乳がん患者としては彼女が先輩。コーチカンファレンスで会ったときにお互いの近況を語り合ってました。

 2年くらい前に、たまたまなんですが、雑誌の「hers」で乳がんのこと書いたんです。「乳がんの人に希望を与えたい」って思ってたらチャンスが巡って来たんです。それが1年くらい続きました。キャスティングや撮影も全部やって頁を作ったので、今思えば、コーチの仕事をしながらよくやったと思います。乳がんになった人を取材して自分の体験も書きました。

ーー 周囲にも乳がんになる方が何人かいて、若くして旅立ってしまった人もいます。治る人とそうでない人の分かれ目は何だろうっていつも考えています。生と死のこととか。

 でも死ぬってことに絶望は感じない。死にいくことはあたりまえのことなので。暗く見えがちだけどそうじゃない。背中合わせですから。生きることと死ぬことに近づいている。だからこそこの考え方を伝えたい。コーチングはオン・ゴーイング。未来に意識を向けつつも今ここで何を感じて何をするか。それがすべてだということを伝えたい。それにはコーチングって手法はすごく効果的でインパクトがあるしわかりやすい。でも私が本当に伝えたいことはコーチングのスキルではないんです。コーチングの講師って肩書きですけど、コーチングを通して伝えたいのはその人自身を生きるってこと。そして今この瞬間をどれだけ味わえるかって事も大切。それが「気づきカフェ」だったり「姫コーチ会」だったり。でも本質的に伝えたいのは皆さんに希望を届けることなんです。

インタビュー

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Profile
高安成帆(たかやす・なお)
コーチ
株式会社チア・ドリーム代表
ライフウェルネスコーチ
コーチング講師
アンガーマネジメントファシリテーター
大学卒業後、株式会社ミズノスポーツに入社、10年間にわたって広報を担当する。
1990年からはフリーランスで光文社女性誌「JJ」「STORY」「HERS」において女性支援の記事を執筆。言葉と対話に関わる仕事の経験を通してコーチングに興味を持ち、2002年より本格的にコーチングを学び始めた。現在プロコーチ歴17年、講師歴は14年を迎える。銀座コーチングスクールにて講師を務めるほか、オリジナルのチア・アップコーチング養成プログラムや企業研修等を通して、プロコーチの育成と講師の養成に情熱的に取り組んでいる。
クライアントの本質的な欲求を引き出す丁寧なリスニングと、心の的の真ん中を射る力強いフィードバックが持ち味。クライアントが本来の自分を生きるための伴走者としてコーチングを提供している。2012年からは女性コーチ向けの勉強会"姫コーチの会"を、2016年からはグループセッションの活動"気づきcafe"を主宰、運営に力を注ぐ。
▼気づきのバリスタ☆高安成帆コーチのブログ

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