Coach Interview - 中村 慎一 コーチ(後編)

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19年越しの夢の実現「誰もが集えるスケートリンク」

 今回は、GCS初の地方校富山校を長年運営されている中村慎一コーチの登場です。現在の活動に大きく影響していると言う学生時代のスポーツ経験から、長年抱いていた壮大な夢がまもなく叶うというコーチ自身の夢の実現のお話をうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

人への厳しさの深層と肩こり軽減

ーー コーチングと出会ってご自身の変化や気づきはどんなところですか?

 もともと自分は正しくて相手は間違ってるって方でしたから、へんに正義感強いけどもうちょっと緩めた方がいいよってよく言われてました。で、自己基盤ていう概念と出会って自分を見つめ直したときに、やっぱり自分の中にできてないことがあって、それを隠して鎧を着て人を責めているなって思ったんです。だから、ゆっくりゆっくり、3枚か4枚くらい着ていた鎧を脱いでいった感じですかね。へんな話ですが、肩こりがひどかったんですけど、コーチング勉強して3、4年経ったら肩こりが軽減してましたね。精神的な鎧が肩こりになったんだと思います。肩に力が入って頭痛持ちでもあったんです。あとは、意見が違う人には論理的に勝とうと思ってたのが、今は、僕が知らない思考パターンを楽しめるようになりました。周囲の人との関係もずいぶん変わりましたね。たぶん、昔のままだったら、「あの人言ってること正しいけど、いつもガミガミ言っててなんかいやだよね」って言われる一人ぼっちの窓際のジジイになってたと思います。

ーー 協働関係が成り立っていると思われるエピソードがありましたらお願いします。

 12年続けてコーチングしているクライアントさんがいるんですが、起業して最初は大変でしたが今では大成功と言っていいような活躍をしています。本を2冊出版して7万部以上売れて。普通の人がコツコツやっていくと本当にこうなるんだってことを、12年毎週コーチングしながら見させてもらいました。ありがたいです。

ーー それはすごいですね。12年間、毎週続けるというのは強い信頼関係を感じます。

 とくにすごく仲良くするわけではなく、僕もその方を見ていてがんばろうって思えます。へんに近過ぎないってことですかね。これは富山校の講師にも言えます。なるべく任せているんですが、練習して経験積んでどんどん成長しています。たぶん、代表である僕が進化してないとみんなも止まるんだろうなって。お互いにいい距離感でちゃんとその姿を見せないといけないんじゃないかって思ってます。

ーー 富山校を立ち上げるときは初めてで細かい仕組みもなかったと思います。どのように開校したのでしょうか。

 2003年からプロとして富山で活動を始めたのですが、コーチングを説明して「いいね」って言ってくれても、クライアントになるかどうかは別でした。でも「いいね」の後が「それどこで学べるの?」とか「教えて」だったんです。そういう人がいるなら東京まで行かなくても富山で勉強できるようにしようかと、とりあえず森さんに相談したら、いいですよってことでした。まだちゃんとしたフランチャイズ契約みたいのもないので、事業計画は自分で考えて出しました。

 そして2005年の10月に富山校開校。まだ会社に所属しながら一つの事業部を立ち上げた形でスタートしました。SNSもないので会社のホームページに告知して、友だちや知り合いに声かけるだけ。でもなぜか申し込みがあって理由を聞いてみると、「コーチングっていいって思いながら勉強するには東京に行くしかないとあきらめていた」と、そういう人が結構いたんですね。

ーー それから13年続けてきて、振り返ってみて運営や指導についてどんなことを感じますか。

 まず、森代表の考えに賛同したのと、富山にコーチを増やしたいと思ったから始めたんですが、始めから自分がずっとやるんじゃなくて、次の講師を育てて次々バトンタッチしていきたいという思いがあったので、講師育成も計画的にやりました。富山校は作ったけれど自分のものって感覚はないです。人に受け継いでいかないと続かないじゃないですか。講師のカリスマ性に依存したくないって思いがありますね。講師それぞれ個性がみんな違うから面白いんです。ある意味ゆるく、でもGCSのビジョンやミッションは大事にというバランス感覚だと思います。

インタビュー

境界を越えて可能性を広げる

ーー 起業家向けに塾をしているそうですね。

 独立したての人たちがマーケティングでひっかかるので、自分の経験をふまえて、実践してお客さんを作っていくための事業をやっています。スモールビジネスオーナー向けに、マーケティングの当たり前の基本を、小さく行動して実験していこうっていう主旨ですね。考え方の基本はスポーツをしていた時代にやったことが生きています。スポーツは負けた奴は弱いって結果が明白に出るので言い訳しようがないんですね。それが、ビジネスや社会では言い訳してごまかせてます。言い訳できない世界でとことん考えてみたことがすごく影響しています。アイスホッケーは一見複雑なスポーツですが、要素を分解していくと全部単純なことの積み重ねでしかないのです。それをざっくりアバウトに考えるか、小さなことを大切にするかで結果が違ってくるってことを実感したのです。実は、音楽をしている先輩のメトロノームを使った練習方法がゴールキーパーの参考になったこともあるんです。異常にゆっくりから異常な早さまで、速度を変えながら演奏の練習しているのを見て、どんな速度でもちゃんとコントロールできたうえで理想の速度を選ばないとごまかしているというのです。そこで動きをゆっくりやってみると、一瞬バランスが崩れるとか、小さな筋肉の弱さとかが見えて来たんです。その練習をしたおかげで短期間で国体行けたのかなと思います。分野を超えて結果出している人のやり方はなんでも参考になりますね。大学では法学部に行ったけど、高校時代は理数系進学クラスにいたので、理系文系の境界ってあまり関係ないって思います。法律とかマニュアルとか数学の集合とか関数の視点で読んでいくとすごくわかりやすいんですよ。決まったことを伝える文章が、文学的にわからんて言う人多いけど、言葉でなくて数式だと思って読むとすごくよくわかる。自分は理系だから文系だからとか、体育会系だから文化系だからっていうのが好きになれなくて。その境界を壊したら可能性がもっと広がるのにっていつも思っています。

ーー その他の活動にはどんなものがありますか?

 前からスケート場を富山に作りたかったんですが、3年後に新しいスケート場を建設することが決まりまして、その運営をする会社の取締役になりました。GCSのカンファレンスでも伝えたんですが、2002年4月にGCSを受けたときに、願望リストを書く欄に「富山に国際規格のスケート場を作る」って書いていたんです。それをずっと思いながらいろいろな活動をしていて、今回いくつかの偶然が重なってやることが決まりました。GCSで学んだ中で一番気に入っているのが自己基盤の中のロールモデルで、コーチはちゃんと自分の夢を追い続けてるのかって。そのスケート場のことが一番大きかったので諦めたくなかったですね。

ーー アイスホッケーやスケートのどんなところに魅力を感じるのですか?

 実は大学生になる迄スケートをやったことがなかったんですが、ゼロから始めて、最初は何もできなかったのがだんだんできるようになってきて、できた瞬間てすごく楽しいですよね。氷の上を滑るって非日常体験は普段はないし。スケート場は子どもも大人もほとんどの人が笑ってるんです。これは楽しいなって。こういうことはもっと多くの人に体験してほしいって思います。

ーー プロコーチに成り立ての方や壁にぶつかってしまった方へメッセージをいただけますか。

 迷って何もしないのはもったいないですね。厳しいっておこられますが、迷うってヒマなんでしょって言っちゃいます。わからなかったら、何でもいいから小さいこと書き出してただただやっていく。そのうちどれかが引っかかってきます。先輩たちに聴いてもいいし、動かないで悩むってないですね。みんな最初は失敗しますから。僕もセミナーやってゼロだったってことは何度もあります。そんなときはホワイドボードで字の練習したり。でもまずはコーチをつけますね。僕は毎日日記をつけて自分と向き合ってます。ブログも毎日更新しています。

ーー 自分を振り返ることを習慣づけることが大事ですね。

 決めたことを続けないと人は信頼してくれないですよね。何を言ってるかよりもどんな行動しているかを見て人は信頼してくれて、じゃああの人に頼もうってなるので。

ーー まさにそうですね。最後に、新しい年が明けましたが、これから取り組んでいきたいことが何かありましたら。

 今、スケート場のことが大きいですが、ただのリンクではなくて、スケートしない人が来ても楽しめるようなコミュニティの場にしたいと思っています。夏は涼みに来るでもいいし、子どもが学校終わってから宿題する場でもいいし、いろんな人が集まるような接点を持たせたいって思ってます。その具体的なプランを考えるのが課題ですね。

ーー 楽しそうな場ですね。2021年秋のオープンを楽しみにしています。響くお話をたくさん聴かせていただきありがとうございました。

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Profile
中村 慎一
コーチ
銀座コーチングスクール 富山校代表
GCS認定プロフェッショナルコーチ
HRD社公認DiSCコンサルタント
大学中退、2度の転職を経て管理職となるが、部下指導に失敗。それをきっかけにコーチングを学び、2003年よりプロコーチとして活動を開始。日本コーチ協会日本海チャプター設立に携わり、チャプター代表を務める。2005年10月銀座コーチングスクール富山校を初の地方校としてスタートし代表を務める。現在はスモールビジネスオーナーや中小企業のビジネスコーチとして活動。

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