Coach Interview - たかつち あやこ コーチ(前編)八重洲校講師

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聴いてくれてありがとう

 保育士の経験から子育てには自信があったたかつちさんが遭遇した、思いがけない自分の子どもとの関係。身を以て体験したことから多くの気づきを得て、自分とも人とも関係が格段に変化したそうです。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

方向性が見えても変わらないこと

ーー 新潟校と八重洲校と2校で講師をされているそうですね。

 主人の転勤で1年くらい前に新潟から埼玉へ引っ越してきたので、今の所属は八重洲校になっています。それとは別にお母さん向けの子育て講座をオンラインでやっています。

ーー 子育て講座ではどのようなことをしているのですか。

 「母学(ははがく)」という子育てメソッドを教えるところで、子どもと接するときの心の持ち方をワークで学び、我が子の30年後を想定して関わるなど、主にお母さんの自己肯定感を上げ、お母さんの「子育て軸」を作ることを学びました。現在私はそこで「母学(ははがく)コーチング」を担当しています。自分が子どもとの関係で行き詰まってしまったときに、母学(ははがく)で育児中の自分軸「子育て軸」のことを学び、「周りに影響されないで私はこんなふうに子育てをしていこう」と決めました。でも、方向性は決まったのに私自身が子どもとの関わり方が変わっていないということに気づいたんです。それを学長の先生に相談したら、ご自分も学んだGCSを紹介してくださいました。それがきっかけ初めてコーチングというものがあることを知りました。

ーー お子さんとの関わり方が変わらないということは、具体的にどんなことが起きたのですか?

 当時4歳だった娘は、客観的に見たら親の言うことをきく良い子タイプでしたが、自分はこうしたいということがなくて何ごとも受け身で、指示がないと動けないタイプでした。実は私は独身時代から14年間保育士をしていたので子育てに自信があって、出産をしたときも安心していました。でも、子どもの自発性は大事だと思っていながら、いざ自分の子どもを育てるというときには、こちらが言いたいことをどうわかりやすく伝えるかということばかりを考えていました。いわゆるティーチングで関わっていたのです。そうしたら子どもはいつも「お母さん、次に何をすればいい?」って。「何をしたいの?」って聞いても「わからない」と言うばかり。私の理想としている子育てと違う方向に進んでいることが最初の子育ての壁でした。

 「母学(ははがく)」の学長は、自己基盤をすごく大事にされていて、お母さん自身がどっちの方向に向かってどんな子育てをしていきたいか。それを子どもの未来を見据えて今の関わりを決めていこうと。私はゴールが決まったのに関わり方がわからない。それでコーチングを学び始めたのです。学んでみて思ったのは人とのコミュニケーションというのは、自分の意思を上手く伝えることではなかったということです。思い起こしてみれば、小学校も中学校も高校も、「言葉をはっきりと言いましょう」で「聴きましょう」ではなかったのです。
 なので「え、言うではなく聴く?」って最初はちょっと衝撃でした。聴くということについても、今までは自分なりの聴き方しかしてなかったですし、「認める、聴く」が親子の関係でもすごく大事だってよくわかりました。

ーー GCSのクラスで聴き方がはっきりしたのですね。

 はい。それまでは自分の解釈で聴いていて、相手のために使うスキルがあるとは考えていませんでした。クラスではテキストを見ながら論理を知って同時に実践するので、頭だけでわかっていたことをやってみて効果を感じられました。

 自分が体験することで、「聴いてもらう」ってこんなに心地よいものだって実感しました。新潟に住んでいたのでそこから通いやすい地方校を探して、結局東京の八重洲校で学びました。娘がまだ4歳でしたから泊まらないでその日のうちに帰って。

ーー 1日の長時間コースに通ったんですね。既に「母学(ははがく)」講座で自己基盤を学んでいらしたということですが、GCSでの教えをどんなふうに感じましたか。

 私は、自己開示が苦手で自分のことを謙遜していて、「いいです。私の話なんて」とかよく言っていました。自分のことを置いておいて子どものことを良くしようと思っていたのですが、そうではないことに気づくきっかけになりました。自分自身を知るとか承認するとか自分のことを話すということの上に、コーチングマインドや信頼関係が成り立つというコーチングピラミッドもすごいと思いました。それを知って「ああ、そうなんだ。私は後じゃなくていいんだ」って。もしかしたらお母さん達って皆さんこういう事があるんじゃないかなって。今ならそう思えます。

ーー ちょっと衝撃的なピラミッドでしたね。

 それを理解できたのは実際には認定試験が終わってからだと思います。スキルを習った時に早速スキルを使いたくなっちゃって。それでうまくいかなくなって初めて気がつきました。私が思っていた信頼関係より丁寧にやっていくんだなって。こちらが心を開くとか相手も自分に心を開いてくれるってどんな状態なのかなってところからまず見ていくことが必要でした。親子なんだから信頼関係はできてるって思っていたことが全部覆されて、自分の当たり前が一からひっくり返った感じです。やはりコミュニケーションを学ぶ機会がなかったから自分勝手に理解していたんだって。いろんな衝撃があって新鮮でした。

インタビュー

娘の言葉に大きな衝撃

ーー 「聴く」ことが変わってからのお子さんとの関係はどうなりましたか。

 コーチングスキルを使って関わるようになってから娘が「お母さん話を聞いてくれてありがとう」って言ったんです。とても衝撃的でした。心が痛くなるくらい。今まで、聴いているつもりだったけれど娘はそうは感じていなかったんです。そのことに初めて気づきました。それも一回だけじゃなくて何回も言って。コーチングを学んで、実際に使って本当によかったと思います。これが子どもが聴いてもらってうれしい気持ちになってるんだって。自分の成功体験というか自信に繋がっていったのです。

ーー 感謝の気持ちをストレートに表す娘さんも素敵だと思います。その言葉を聞いたのはどんなシチュエーションだったのでしょうか。

 幼稚園での出来事を話していた時だったと思うんですけど、「聴いてくれてありがとう」って言ったときは私が自分の意見やアドバイスを控えた時でした。例えば友だちとの間で嫌なことがあったら、それまでは「そういうときはこうすれば良いんだよ」とか言っていたけれど、「そういうことがあったんだね」「いやだったんだね」とかです。自分でもびっくりしたのが私自身の変化です。「話したいことがあったらなんでも聴くからね」って娘に言っていたんです。
 私自身も、認めて聴いているうちにだんだんオープンマインドになって来たみたいで、お互いに心を開けるようになったんです。自分自身が子ども時代にそういうことをしてもらったことがないのでよくわからなかったのです。コーチングを学んでから徐々に親子の信頼関係も深まっていきました。

 そして、5歳だった娘も5年生になって、あんなに内気だったのに学級委員長に立候補したり、声を上げて仲間と何かを始めたりして自発的に行動するようになりました。「お母さん聴いてくれてありがとう」と言っていたのが、今は私に「お母さん、ちゃんと目を見て」とか、「今話を聴いてほしい」とか思ったことを自然に口に出して伝えて来ます。お友達と話している時にコーチングスキルのリフレインなどを口にしていることもあって、どうやら無意識にそうしているみたいです。私が言っていることが自然に娘の中に入っていったのだと思います。

ーー 行き詰まっていた子育てが解決して、さらに娘さんの潜在能力も発揮されているようですね。お子さんのこと以外ではどうですか。

 母学(ははがく)コーチングのチームの話し合いをするときもコーチングスキルが役立っています。それと、受講者の方から、職場の人間関係の話が出て来ることがありました。それで、もっと大勢の方に伝えて行きたいと思って、2019年にGCSの講師養成講座を受けて新潟クラスの講師になりました。

インタビュー

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Profile
たかつち あやこ コーチ
銀座コーチングスクール八重洲校講師
GCS認定プロフェッショナルコーチ
幼児、児童の発達支援、成人の就労支援の保育士として、13年間勤務。 親子関係の相談や母親支援のなかで、コミュニケーションの大切さを感じる。 自分の出産、育児のなかで、「教える、伝える」だけでは、子どもの自発性、自主性を伸ばせないことを痛感し、銀座コーチング八重洲校にてコーチングを学び、認定コーチ資格取得。 「認める」「聴く」コーチングスキルを使うことにより、自分と子どもの変化を実感する。 「子どもとの関りに悩む親を応援する」ミッションに、2016年母学コーチング講師として活動開始。 2019年に銀座コーチングスクール新潟校講師となる。現在は、八重洲校講師として活動。
コーチプロフィールページ

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