Coach Interview - 佐藤 智絵 コーチ(前編)仙台・新潟・八重洲校講師

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自分を認めて未来志向になる

 弘前から仙台まで新幹線で通ってクラスを受講した佐藤智絵さん。コーチングを学んでその先に待っているものを確信したきっかけは、初めて自分と向き合った苦い経験がきっかけだそうです。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

ショッキングだった初めてのセッション

ーー 佐藤さんは、最近までお勤めをしていてコーチングで独立し、仙台校の講師をされていますが、どんなきっかけでその決意をされたのですか。

 今年3月まで勤めていて4月からコーチング一本でやっています。それまでは母校の高校に勤めて、後援会やPTAに関わる仕事をしていました。勤めている間にコーチングと出会ってコーチ活動を始めました。
 そもそも、小さい頃からコミュニケーションに苦手意識があって「大きくなったら何になりたいの?」 というあの質問がとても苦手でした。自分の得意なことや好きなことがわからなくてどう答えていいのかと。
 20代はいろいろ好きなことをやってきたんですけれども、30歳ぐらいになったタイミングでこれからはどうしていったらいいだろうと考え出したんです。
 好きなことをやっていい年齢でもないし、その時はお付き合いしている人もいなかったので自分のキャリアや結婚や出産への思い、親のことなどについて、もやもやと考えていた時期でした。
  そんな時にコミュニケーションの悩みをある方に打ち明けました。「人と人はどうやったら対立しないで建設的に話ができるんだろうか」って。
 「それってコーチングなんじゃないの?」というその一言で「あ、これだ!」っていう確信があって GCS の門を叩いたんです。
 コミュニケーションて学べるってことがわかったんです。それまでは自分の性格のせいだと責める癖があったんですけれども、コミュニケーションスキルは学ぶことができる。コミュニケーションにはコツがあるということがわかってとても救われた気持ちになりました。
 それをみんなが知っていればもっと生きやすい社会になるのではないかと思いました。

ーー 以前からコーチングのことはご存知だったのでしょうか。

 はい。以前勤めていた職場で少し触れたことがあります。1on1みたいなものです。でもその時は何をやるかの説明がなく、何もわからないままセッションを受けて、警戒心と強い不安感で、何も答えられなかったというちょっとショッキングな体験だったのです。それから5年後にまさか自分がコーチになっているとは思ってもみませんでした。

ーー その時に何も答えられなかったというのはどんなことを聞かれてですか。

 自分がやりたいこととか、これからどうしたいとか。答えたことに対して「どうしてそう思うの?」って聞かれた時とかですね。
 それに対して「いや別に」って。何をする会話なのか知らされてなかったので、初めて会った男性と信頼関係ができないまま、密室で答えなくてはいけないという。部屋を出た後に泣いてしまって、先輩たちから「なんか嫌なこと言われたの?」って聞かれました。そういうわけじゃないんですけどなんかいっぱいいっぱいになってしまったんですね。
 その後 GCS の体験講座で「質問よりも聴くよりもまず信頼関係が大事」だとか、「安心して話せる環境作りや相手を認める」ということを聞いて、「そうだ、私の初めてのコーチング体験では信頼関係ができてなかったのだ。安心して話せる環境ではなかったのだ」とわかりました。自分に向き合えるような状況ではなかったように思います。

ーー 何のために二人で話すのかを知っていないと不安になりますよね。

 本当にそうです。コーチングはどういうものであるかとか、どういう目的で行うかという説明がなかったのです。

ーー それで、GCS で学んでみようと思ったのはどうしてですか?

 コーチングに興味を持ち始めたタイミングで、たまたま仙台に遊びに行くことがあり、ちょうど予定が空いている時間にGCSの無料体験講座があったんです。本を読むよりも、まずは体験してみようと思って参加しました。

ーー そうでしたか。初めてのセッション体験でいい思い出がなく、でもまた体験をしてみようと思ったのですね。

 その時ちょうど地域を盛り上げようという方が集まるセミナーを受けていたんです。 連続講座で地域のキーマンみたいな方が講師になっていました。その中でコミュニケーションに触れる話があって「否定しない」「コミュニケーションは聴き手が決める」「安心安全な場をつくる」なども出てきました。それまでコーチングの本を読んだりGCSのメルマガを購読したりしていたので改めて読み返してみたら、自分が目指していることと近くて、すごく納得感を感じました。
 そこで初めて「コーチングとは何か」に自分から触れたという感じです。

ーー 最初のセッション体験で感じた不安感は、GCSで学んでどんなふうに解消されましたか。

 そうですね。コーチングを学ぶようになってからは、最初の体験についてはしばらく反面教師として語っていました。「ラポールをしっかり築いて安心して話せる環境を作ろう」とか「オリエンテーションはちゃんとやろう」とか。
 でも、去年ICF を目指している段階でふと、あの時のショッキングなコーチング体験が、実は私が初めて空っぽの自分と向き合った機会だったかもしれないと思ったのです。
 何も答えられなかった体験。あの時初めて自分自身と向き合ったんだと、今はそう解釈するようになりました。

ーー そのきっかけがあって、その後のコーチングの興味につながっていたということですね。

 強烈に自分の体験と結びついた感じですね。

ーー その時にいい思い出だったらそれはそれで良くて、どちらにしてもコーチングに結びついて行ったのかもしれないですね。そして受講のために遠い仙台校まで通ったそうですが。

 そうです。弘前から新幹線で2時間半くらいかけて仙台に行って1DAYの授業に出ていました。終電か一本前で帰るということをしていました。

ーー すごい熱意ですね。それほどの労力や時間をかけてまでコーチングを学ぼうと思った強い決意の元はどこにあったと思いますか?

 受講を迷っている時に坂本先生のセミナーに参加したのですが、その時のワークでご一緒したコーチの方がとても良かったんです。安心して話すことができたり、思ってもみなかった言葉が出たりとか、ウキウキワクワク感を感じて、コーチングって本当はこういう体験なんだってわかりました。それが受講を決めたきっかけでした。

ーー どんなところにウキウキワクワク感を感じたのですか。

 コーチが笑顔で聞いてくださって、否定をしないで「そうか。そういう風に感じたんですね」と言ってくれて、私に興味を持って引き出そうとしてくれました。 その体験と体験講座の内容が合わさってここで学ぼうと決めました。  クラスに進んでからは、最初は今までのコミュニケーションと全く違うものを学んでいる感じでしたが、やっているうちにだんだん面白くなってきて、学ぶ度に私がやりたかったのはこういうことだったんだという確信に変わってきました。

インタビュー

自分の変化と相手の変化

ーー はじめ、コミュニケーションを学ぶという目的だったということでしたが、進んでいく中で何か変化が起きるようなことはありましたか。

 自分の聴き方とか受け止め方が変化したことを感じました。相手の反応が全然違うとか。当時夫とお付き合いをしている時だったんですが、「何でも話してほしいのに、どうして話してくれないの?」っていう喧嘩が多かったんです。けれども、コーチングを学んだことで、彼が何でも話してくれるようになりました。 他にも、彼に遠慮して行動していた部分もあるのですが、それを解き放ってもいいと思えるようになったのです。

ーー 素敵ですね。その変化についてご主人は何かおっしゃっていましたか。

 どんなことを言ったかは覚えてないのですが、先生に「フィードバックのスキルを試したらこんな反応がありました。」とか「沈黙を待っていたら彼からちゃんと答えが出てきました。」とか、そんなことを報告した記憶があります。
 それから、それまで会うことのなかった方々と仲間になれたこともよかったです。クラスでは年齢もキャリアも背景も全然違う方々からいただく刺激がすごく大きくて、切磋琢磨する仲間がいるから自分も頑張れるっていう、いい関係性が生まれました。普段は会えない方々と意見交換することなどはなかなかない経験でしたし、やっていることは違ってもみんな根っこで繋がっているのだと思います。クラスに通って本当に良かったと思います。

ーー 職場ではいかがしたか。

 勤めが母校ということもあり、学生時代に所属していたなぎなた部の指導にも関わらせていただいたんです。携わるようになって1年ぐらいはコーチングを学ぶ前だったので、従来の 「褒める 叱る アドバイスする」という、いわゆるティーチング指導をしていたんですけれど、行き詰まりも感じていました。その後、コーチングを学んだことで「よし、この子達をコーチングを使って指導していこう」と、代が入れ替わったタイミングで切り替えました。コーチングを導入したことで、生徒たちとの信頼関係も築けましたし、生徒たちが自分で考えて行動するようになりました。「もっと部活をこうしたらいいんじゃないか」といろいろな工夫が出てきたり、練習メニューを自分たちで考えたりとか。チームの一体感や目標意識も高まり、東北大会やインターハイでは今までにないような上位の結果も出せるようになりました。後輩が入ってきても偉ぶることなく後輩の話に耳を傾けるようになり、従来の上下関係が強かった時代に比べ、文化が変わったと感じています。
 今は6月に行われる総体で10連覇を果たし、インターハイでベスト8以上獲得を目指して一緒に取り組んでいるところです。

インタビュー

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Profile
佐藤 智絵(さとう・ちえ)コーチ
GCS認定プロフェッショナルコーチ
GCS認定クラス講師
GCS認定アセッサー
ICF認定コーチ(ACC)
学生の頃は人と接することが苦手で、自己肯定感が低い日々を過ごす。地元にUターン後は、苦手だからこそ人脈を広げようと決めて地域が活性化するための活動を始めたタイミングでコーチングを学び、地元青森県での認定コーチ第1号となる。その後、地域や企業でコーチングを導入したい方に向けてセミナーやワークショップを開催。教育現場での活用を活かし、自己肯定感の低い若者のモチベーションを高め、チームの一体感をつくるのが得意。また、高校生の部活(なぎなた部)の指導にコーチングスキルを活用し、連続インターハイ出場するチームに育てる。1児のママでもある。


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