Coach Interview - まえ ふみ コーチ(前編)四国校講師

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働くことを通してより豊かな人生を

 かつての職場で育休明けにぶつかった壁や、子どもとのコミュニケーションなど、コーチングに出会って問題を解決したり、仕事のブラッシュアップにつなげたり。パワフルでアクティブな、まえさんからコーチングの学びを仕事でフル活用させる醍醐味をうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

職業は大切なアイデンティティ

ーー まえふみさん、お名前の表記はひらがななんですね。

 はい。漢字で書くと「前 史」って2文字なんです。
 以前の職場で、同僚が「弊社の前にお申し付けください」と言うと、「え?誰?以前の担当者!?」などとよく人を混乱させていました。そんなこともあり、コーチ業においては最初からひらがなでやっています。

ーー 人材育成の支援を長くやっていらっしゃると言うことですが、現在はどんな活動をしているのですか。

 大きく言うと 研修講師業と相談業をしています。どちらも法人・個人、両方を対象に実施しています。法人向けは会社の採用、育成 、定着に関する課題を抱えている 会社様と契約させていただき、経営のサポートをしています。経営者の思いが反映するように相談に乗ったり、 従業員さんの研修や 個人面談をしたりしています。 あと、個人向けには2時間×10回で完結するコーチング講座を開催し、また、GCSの四国校愛媛教室を運営しています。

ーー 人事系の分野のお仕事のどんなところに魅力を感じたのですか?

 大学時代に、人材派遣会社に登録して学生でもできる仕事をしていました。人材ビジネスのエージェントは、働き手からは、「この仕事に巡り合わせていただき、ありがとうございます」と言われ、お客様からは「今回の派遣社員さんをマッチングしてくださって、ありがとうございます。」と言われることがあります。双方からお礼を言われる仕組みがあることに気づいて、それを仕事にしたいと思いました。
 もう一つは、初対面の学生同士が会うと「どこの学校?どこの出身?どこでアルバイトしてるの?」とか聞きますよね。例えば、後で「郵便局でバイトしている学生がいたじゃない」ってふうになりますよね。職業って自分のアイデンティティにすごく関わっていることがわかったので、就職するなら人材ビジネスに行こうって決めました。

ーー 就職してみて仕事はどうでしたか?

 人によっては、「派遣会社の営業は、取引先と働き手さんとの間に挟まれてしんどい仕事じゃないですか」って言う人もいるんですが。私はそのストレスはないタイプだったんです。コーチングに出会う前の時代のことですが、働きたい方の今までの経験やこれからどんな働き方をしたいのかヒアリングするのですが、「この人 そう言っているけれども、ここのところが弱い」とか、人の弱みが赤裸々に見えてきた時があったんです。「自分、性格悪くなった?」と思ったので、直属の上司に「会った瞬間から人の弱いところがわかるようになったんです」って相談したら、「 それが私たちの仕事で一番重要なこと。その人の弱いところが 露出しない働き場所にアサインするのが私たちの仕事」って言われたんです。
  例えばちょっと大雑把な人だなと思ったら 大雑把な人が OK な職場に行ってもらったらいい。逆にきちっとして細かいルールがある方が働きやすい人が大雑把な会社に行っても働きにくい。
 その数年後くらいだったかと思いますが、とある派遣社員さんに、
 「まえさんはなんで私の長所をそんなに知ってるんですか_」って言われました。
 「会ったらわかりますし、話したらわかります」
 と言ってお戻ししたことがあります。
 一人一人の能力をフル活動させるにはどうしたらいいだろうということをずっと考えながら仕事をしていたらいつのまにか目が肥えていったんです。
 派遣会社の営業としては、人が働くっていう人生ゲームを一緒にしているみたいですごく楽しかったです。私にはとても合っていると思います。

ーー 合っている仕事に就いて、さらにコーチングが必要だと思ったのは何があったからですか。

 最初の出産の時は育児休暇を取ってスムーズに復帰できたのですが、2度目に育休から復帰したら職場のメンバーがごっそり変わってしまっていたんです。すごくしんどかったです。しかもその時長女は4歳だったんですが、口の立つ子どもで、家の中では母娘バトルが始まっていて。人より早く帰らなければいけないから、職場では意見が言いづらくて。今もそうだと思いますが、日本って早めに帰る人って発言権が弱いんです。会社では10年選手として判断力があるのに 発言権がないっていうのはもうどうしようもない辛さだったんです。
 このままでは会社勤めは続けられないかもと危機感を覚えた時に、たまたま人からコーチングのことを聞いて、検索したら「人の話を聞くことでその人の潜在能力を引き出して職業にしている人がいる」というのを知って。大変おこがましいけれど、「これ私が今していることだ」って思ったんです。これで食べていけるんだったら、学ぶべきじゃないかって。

 しかも、ちょうど3人目がお腹にいることがわかったこともあって、それで3人目の育児休暇中にいざとなったら復帰しなくても、スキルのある自分にしておけばいいじゃないかと思って。会社に居場所がないこと、長女との母子バトル、3人目の子どもできたことがちょうど重なってコーチングを学ぼうって決めたんです。

 でも当時はまだコーチングを教えているところがあまりなくて、某育成機関で時間をかけて学んで資格を取りました。
 そうしたら友だちから「お母さん向けの講習会をやってみないか」っていう話が来たんです。
 子どもに対して自分が主語の使い方を変えるだけで、イライラが格段に減るっていうのを体感していたので、お母さん向けの1回1000円の講習会を何回かしました。そうしたらそれがすごく評判が良くて、松山にコーチングを教えるところはないかって問い合わせが来て。当時はなかったので私が隔週土曜日に開催することにしました。まだ Facebookもなくてアメーバブログで「こんな講習会します」って出したら10人集まったんです。 6回コースで6000円。お母さん向けでしたから、低 価格の設定としました。私も自分のアウトプットの場ができたので、それでいいと思ってスタートしました。

  すると今度はその中からコーチングの資格をとりたいという方が現れました。資格を取れるところを探したらGCSが高松で教室を開いていて。連絡したら、四国の責任者の山本カオルコーチが出張するって気軽に言ってくださって、松山第1期が4人の受講生でスタートしました。その後私がGCSで講師トレーニングを受講したのでその翌々年には私が講師として登壇できるようになったんです。まだ 会社勤めを続けたままでしたけれど。

ーー 最初は職場とこれからのキャリアと育児のことでコーチングの勉強を始めて、結果2校で学ぶことになったということですが、それはいかがでしたか。

 最初に学んだところは電話回線でテキストと音声のみで受講したのですが、最初は正直何を勉強しているのかよく分かりませんでした。私は体で覚えるタイプで、本を読んでも意味がわからないことが多くて。文字に弱くて体から学ぶことに慣れている自分としては最初の半年くらい何を勉強しているかわからなかったです。その後オープンクエスチョンとかクローズドクエスチョンとかを学んで、以前から人材派遣の仕事の時に使っていたことがわかりました。

 例えば、人材派遣の依頼を企業様から受ける際は、「どんな人材が必要ですか?」といったヒアリングから始まり、派遣社員のマッチングをすすめ、最終的には「契約しますか?しませんか?」といった内容になります。オープンクエスチョンから会話が始まり、最終的にはクローズドクエスチョンで契約に至ります。そのクエスチョンの名前を知らないだけで既に使っていたんです。子育てでアイ・メッセージ、ユー・メッセージを切り札的に意図的に使うと関係性が変わっていくのがすごくわかってきて。これは私だけのスキルにしておくのはもったいないと思ったので、お母さん向けの講習会をすることになりました。

 GCSで学んだときは、1年後2年後に自分が伝える方になるというミッションで学んでいたのでで、ほとんど、時間配分とか教え方を学ぶという感覚でした。1つ目のスクールは3年間のカリキュラムで200時間くらいあったんですけれど、GCSは10時間を4回。これだけコンパクトにまとめ上げたこのカリキュラムに感銘を受けました。
しかも、クラスを受講しながら、各クラスにフォローセッションがついていてコーチングを受ける。授業でコーチ同士で提供し合うという、「コーチングを学ぶ」「コーチングを受ける」「自分がコーチングを提供する」という3つを同時進行させているカリキュラムがよくできていると思いました。40時間でここまで持ってくるのはすごいことだと思います。

ーー そういう声をよく聞きます。そして四国校松山教室を開校となったのですね。
コーチングの活動をして、会社勤めをしながら小さいお子さん3人を育てるというのはとても パワフルだと思います。その原動力はどこから生まれるのでしょうか。

 今思っても どうやって時間をやりくりしていたのか自分でも感心しますが、親の影響が一番大きいです。何かやろうとした時に、「そんなことやめときなさい」って言われたことが一度もないんです。「やってみたらいいんじゃない」としか言われたことがないんです。
 よく、「どうやったらそんなにポジティブでいられるんですか」って聞かれるんですが、自分の努力もあるけれど家系的にもらったものも大きいと思います。

インタビュー

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Profile
まえ ふみ コーチ
GCS認定プロフェッショナルコーチ
GCS認定講師
四国校愛媛教室代表
株式会社MindUp 代表取締役
愛媛県松山市在住 コーチ歴14年。
教育学部を卒業し、人材派遣会社に就職。働く人をサポートする仕事にやりがいと奥深さを覚える。営業・内勤・プロジェクトマネージャーとして約20年勤務。3度の転勤と3度の育児休暇を経験。のべ5,000名との個別面談(就職支援・キャリア相談)を実施。
子どもを持つ働き手としての苦悩からコーチングに出会う。複業としてコーチ業(講師業・相談業)を担う中、ハケンの限界に気づき、2016年に独立。個人事業5年を経て、2021年に法人設立。1人1人の能力発揮をサポートすべくビジネスコーチ・人事系コンサルタントとして活動中。


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