Coach Interview -福田雅人 コーチ(前編)

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コーチングベースのメンターとして

 建設業界やIT業界を経てコーチングと出会い、現在は企業の顧問職に就きながら、自由にやりたい活動をしている福田さん。何歳になっても自分次第で道は開けるという話をうかがいました。 (聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

望んだ通りの待遇の再雇用

−今、GCS上野校の講師をされていますね。そのほかの活動をおしえてください。

 会社員として働きながら上野校の講師をしています。他には コーチ仲間と企業向けのビジネス開拓を企画しています。

−企業向けのビジネス開拓というのはどんなことですか。

 主にコーチ仲間と、企業向けにコーチングサービスや企業研修を提供するということです。今は、ヒアリングしながらプレセールスをしていて、どういったことができるかというのを模索している段階です。

−そうですか。そして今も会社に勤めていらっしゃるのですね。

 はい。昨年10月までハウスメーカーに勤務していましたが、往復4時間超えの通勤で、ちょっとしんどくなったり、やりがいを感じなくなったりしたので、先のことを決めないままに辞めました。
 半年くらい次の職場を探しましたが、さすがに70歳を迎えて会社員というのは難しいと実感し、覚悟を決めて個人事業主として、なんとかやっていかなきゃいけないかなと思い始めた頃、期待していなかった顧問紹介サイトの一つから春に声がかかりました。この年齢だと普通は非正規の雇用なんですが、正規雇用で4月から週一の出勤になりました。新規事業で建設事業を立ち上げて、建設事業を営もうとすると、国交省から建設業許可を得なければいけないわけで、建築に関わる資格者を事務所に常駐させなきゃいけないんです。私はゼネコン勤務時代に1級建築士や、建築と管工事の1級施工管理技士などの資格を取っていたので採用されました。面談の時に、「資格が生きるのはうれしいけれど、なるべく出勤日数は抑えた状態で、副業を行えることが前提です。それでよかったら採用してもらえますか」と伝えました。
 その通りに、出勤は週に数日であとは在宅、副業もオーケーとなりました。で、前の会社では、勤務時間は週4日のフルタイムに近い感じで時給のバイトだったのが、今は通勤時間は圧倒的に短くなって正規雇用。しかも、報酬は前の会社より若干高めになりました。副業としてコーチングスクールの講師とコーチ活動を続けながら、仲間とのビジネス開拓をしています。
 安定した報酬を得られることで経済的不安はなくなり、残りの日は好きなことができる。申し込みがあればGCSのクラスに講師として登壇できます。

−それはすごい。最高の待遇ですね。

 最後の最後にいい案件に出会えました。

−今まで長い間、昭和の時代を厳しい環境でお仕事されてきたら、最後にご褒美が来たみたいな感じでしょうか。

 まあ、そうですね。顧問という肩書きがあると社内でも配慮してくれますね。入社して2ヶ月経ったところで若手のプロジェクトの後方支援みたいなことを始めました。以前から興味があったIT系のことで若手の後方支援をしたり、役員に対して提案したりしていて、信頼は得たと思います。
 副業は正副の副と書きますが、会社員、講師業、プロコーチ、気持ちとしては複数の複ですね。IT系のNPOのお手伝いもしているのでそこでの知識や人脈も役に立っています。

−なるほど。定年を迎えたり超えたりして、皆さんいろいろ、独立するとか考えていらっしゃる方が多いと思うのですが、一つの形として参考になりますね。

 はい。ある年齢になったら独立起業するのが唯一の道で、それが正しいみたいな感じのことを言う方もいらっしゃると思うんですけれど、企業に求められて、そこで働き続けることができて、それに応えられるというのもオーケーだと思います。しかもそれだけじゃなく、その他のこともやっていて、それが起用されて相互に役に立っているので。
 組織の中にいるからこそできることってあるじゃないですか。組織の中にいるからこそ、リアルな課題感を迫力いっぱいに感じ取ることができるので、それが講師業などにも生きてくるということですよね。

インタビュー

納得できることを大事にする時間

−コーチングとの出会いについてお聞かせください。学ぶきっかけはどんなことからですか?

 3つ前の会社で、管理部門の責任者をしていて、人事、総務、法務、ISOのマネジメントをやっていました。61歳で定年延長満了を迎え再雇用になった時に現場に降りて、現場の人材育成みたいなことをやり始め、育成プログラムなどを考えていました。その時に「コーチングっていうのがあるらしい。いいみたいだから勉強してみたら」って勧めたのですが、勧めた本人が未経験だったのでGCSの旧新宿校を受けに行ったのがきっかけです。

−そうでしたか。コーチングを実践で学んでどんな印象をもちましたか。

 印象として、すべての職能に共通する基盤になるコミュニケーションスキルだと思ったので全クラスを受けました。コーチングを実践するのもありだけれど、わかりやすく人に伝えることが得意だと自分で思っているので講師養成講座も受けました。
 その後、講師養成を修了して森代表に上野校を紹介され、そこから講師業が始まりました。

−会社に勤務しながらコーチ業をスタートさせたのですね。

 はい。ですが正直なところ、当時は週4日とはいえ、往復4時間の通勤時間だったので、平日は何もできませんでした。それで、たまたま申し込んできた方と契約するということはあっても、クライアント獲得みたいなことにエネルギーを注げませんでした。ただスキルが鈍らないようにと練習はして、あとは勤務先で若手の社員に向けて勤務時間中に「コーチングやりませんか?」と声をかけていました。
 若手2人に声をかけて、社内コーチとして勝手にやり始めたんですね。社内でオーソライズしようとすると、コーチングが何かをわかっている経営者はほとんどいないので警戒心を持たれるし、受けたい本人が納得して上司の了解を取れたらやりましょうという流れが良かったと思います。やった実績を持ってオーソライズできればいいかなとも思いました。

−プロフィールに、「最初は、コーチングは、流行りのビジネスコミュニケーションスキルかなと思っていた」とありましたが、実際のコーチングはどういうものだと感じましたか?

 スクールの受講生から学んだり、いろいろなコーチングベースの勉強会や、仲間の勉強会にも参加して、そこでの意見交換会みたいなところから学んだりすることはすごく大きいですね。そこからわかったことがあります。

−受講生の方からどんなことを学んでいるのですか?

 コーチングの本質的なところとかです。例えばコーチングって、基本的にポジティブに目標達成に向けているんだけど、すべての人が常にポジティブか。すべての人が高い目標設定を立てて、そこに向かわないといけないかというと、そうではないと思います。
 例えば、例として「事業継承ができずに事業を畳む人がいるとする。それは経営者としての力量がなかったからということではなくて、仕事そのものが世間から求められなくなってきたから。自然と消えていく仕事ってあるじゃないですか。その時にただ寂しく消えるんじゃなくて、自分が納得した終わり方をする。そこに寄り添えればいいと思います」。そんな寄り添い方は確かにあると思います。
 今、高齢者が圧倒的な割合として多くなっているわけですが、すべての高齢者が、残された時間を目標達成に向かって頑張ろうって気合い入れてやっているかというとそんなことはないです。残された期間、自分が納得できることで大事に過ごせたらいいと思う人の方が圧倒的に多いのではないかという気がします。そういう人に対するコーチングは別物だと思います。
 ベースは同じかもしれないけれど、クライアントごとに、セッションごとにいろいろなコーチングがあるわけだから、相手に寄り添ったセッションというと、課題解決、目標達成だけのポジティブなバリバリの上昇志向的ものだけがセッションではないですね。そういったことも受講者の方とお話しする中でわかってきた話です。
 それをまた新たな受講者に対してお伝えすることで、理解が深まるみたいなことを実際に体験しています。

−受講生さんたちとの会話から、コーチングの別の側面を発見したということでしょうか。 さらに、コーチングを学んで、いわゆるスキル的な部分についてはどんなふうに感じましたか?

 それまでは多分コミュニケーションのスタイルが違っていたのだと思います。副本部長として人事や総務などやっていた時に、一番信頼している仲のいい部下からストレートに、「福田さんって、とっつきにくいんですよね」って言われました。

 当時、月曜日に経営者会議があって、その事務局をやっていたことがあって、ウィークデーは仕事をやって、週末はウィークデーに片付けられなかったことを自宅でやって、日曜日は月曜日の経営者会議に向けて準備をする。そういうことが続いていたので、多分いつも眉間にシワを寄せて歩いていたのだと思います。家族にも「日曜の午後になるとパパの顔が怖い」と言われていました。

 コーチングを学んでから自分の傲慢さに気づきました。人と話していると、表面は温厚に接していても常に相手を評価している自分がいました。経営者に何か言うときも「どうしてこんなに吟味した提案を否定するんだ。何もわかっちゃいないな」みたいに批判的に見ていました。自分を正当化しようとする自分がいたわけです。
 コーチングを勉強した後に、高齢者再雇用の期間を経て、たまたま声がかかったハウスメーカーで時給のバイトとして働いて、ルーティンの仕事以外にも岡目八目の視点で、気づいたことを言っていたら、月一の情報交換会になって、執行役員以上で構成される人事制度改変プロジェクトにアドバイザーとして呼ばれたりしていました。
 人の話をちゃんと聴いて、言葉も選ぶという、以前とはコミュニケーションのあり方が変わったので、時給のバイトなのに役員以上だけのクローズな会議にアドバイザーとして参加するという状況になったのだろうと思います。

−ご自分に大きな変化があったので、そのようなことが起きた。 ですが、結果として退職することになったのですね。

 ある時、女性役員に呼ばれて「福田さんはどうしてアルバイトなの?常勤顧問でいいじゃないの。そうなれば勤務時間とか、リモートワークとか副業とか気にせずにできるから」と言われたのです。でも、1年半経っても常勤顧問にはなれず、自分なりの成果を出すことも難しいと感じ、通勤時間4時間超えも疲れてきたこともあったので退社したということです。

インタビュー

後編は近日公開予定です!今しばらくお待ちください。

後編
・思考整理の案内人
・求めている人たちのために聴いて伝える

Profile
福田雅人(ふくだ・まさと) コーチ
1955年/福岡県福岡市生まれ

海外プロジェクトで豊富な経験を持つ通信技術者であると共に、人事畑で豊富な知見を持つ先輩社員は、当時、経験のない新任人事部長である私の指南役。その指南役から観て、建設業界、IT業界を経て、通信建設業界にやってきた私は異質に映ったようです。最初の社内イベントでの動きを観察して付けてくれたタイトルが「思考整理の案内人」です。その後、10年近く、傍でメンターとして寄り添ってくれました。
7年ほど人事部長を務めながら、コーチングについては「一時期流行したビジネススキル」という程度の認識でした。

定年延長を満了して経営管理部門の責任者から再雇用シニアへと立場を変え、プロフィット部門で若手・中堅社員の育成プログラムを企画・運営するなかで、コーチングの必要性を感じ、基礎的な内容を学習。
そこで、コーチングは、いずれのステータス、専門分野に限らず、総ての社会人が共通して獲得すべき基本スキル、なにより自己基盤を高める手段と確信し、認定コーチを取得するに至ります。

GCS認定プロフェッショナルコーチ
GCS認定クラス講師
ICF認定コーチ(ACC)
GCS上野校講師



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