Coach Interview - 葉山 みなみ コーチ(後編)

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「コーチングの基本」で変わった上司との関係と自分の行動

 会社員から起業して川崎校を立ち上げ、現在は横浜校の代表を務める葉山みなみさんから、コーチングの原点に還るような素敵なお話をうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

思いがけない「上司へのコーチング」

ーー 当時、職場での活用はどうでしたか?

 部下に対してはうまく行っていたと思いますが、ずっと上司と戦っていたんです。マイコーチとのセッションで、上司にコーチングはできないと言ったら、「できるじゃない。簡単よ。コーチングの基本スキルってなんだっけ?」って聴くんです。「認める・聴く...」ハッ!私は、どうやら上司の話を聴いていないようでした。そこで改めて上司にもコーチング使ってみようと思ったんです。タイミングを見計らっていたら、しばらくして会議室に呼び出されました。怒り始めたときに、このタイミングだ!と思って、否定せずにおうむ返しやあいづちで切り返していたら、カーッとなっていた上司がサーッと冷静になる感じがしたんです。そして、自分の勘違いで怒りをぶつけていたことに気づいたと、私に謝ったんです。それ以降、感情をぶつけられることもなくなり、相談されるような存在になって、会社を辞めるときにもすごく止められました。

ーー 素晴らしいですね。上司にコーチングするってあまり頭にないですものね。

 マイコーチに基本に帰れって言われたタイミングが良かった。コーチになりたてのときは、サポートしたい気持ちが強かったので、クライアントに説教したくなる。多分最初の頃は言ってたかもしれない。そこ自己基盤ですよね。

 さらに私の「認めるスキル」が確立されたのは、多分コーチングに興味ない人に教える法人研修のおかげだと思います。ある学習塾の先生たちへ研修したとき、始まってまもなく、「ボクたち教える立場の人になぜコーチングが必要なのか。正直必要性を感じない」って言われたんです。その場が凍り付いてしまいました。一瞬、コーチングのよさを説明しようとしたのをこらえて「そういう考え方もありますよね。一生懸命子どもたちに教えることを仕事にしてきて、急にアドバイスしない方法を覚えろって混乱しちゃいますよね。今回の研修はティーチングをやめるということではなくて、それをしていて困ることがあったら、コーチングスキルを使って解決することがある。先生たちが持ってるスキルにプラスαになるものを伝えたくて来ました」って言ったら、わかってもらえたようです。不満を言った受講生も、最終的にはコーチングって面白いですねって言ってくれました。

ーー 説得ではない方法で理解を得たのですね。コーチングとの最初の出会いはいつですか?

 2009年の2月です。キャリアカウンセリングの資格を取得して2年経過していたのですが、ちょっと物足りないと感じていたときに、コーチングのことを知ってGCSの体験講座に行ったんです。その頃、森さん、平本あきおさん、マツダミヒロさんの3人が出るGCS主催のイベントがあって、それに出て決めました。3人の話を聴いて、コーチングってすごく面白いって思ったんです。そして、5月にクラスAを受けて、その年の11月に認定コーチになりました。

インタビュー

結果目標から行動目標へ

ーー 認定コーチになってからはどんな活動をしていたのですか?

 その頃はまだ会社員だったので社内でコーチングをしたり、イントラネットにコーチングお申込み枠を作って、部下や同僚以外の社員にもコーチングを提供していました。また、新島コーチやあきないコーチと一緒にGCSの仲間向けに勉強会をしていました。最初はテーマがなかなか決まらなかったり、不定期開催だったこともあって、思ったように人が集まらなくて、運営の難しさを感じてました。でも、思い切って一カ月に1回やるって決めて、決めたら必要な情報を集めるようになり、そうしたら少しずつ賛同者も増えてきたんです。結果を意識し過ぎずに動くことで結果がついてきた。結果目標じゃなくて行動目標にした効果が出たんだと思います。とてもいい経験でした。3年くらい続けて50数回実施しました。その後会社員辞めて講師養成講座を受けて、川崎校を立ち上げました。講師養成講座では、コーチングを伝える技術を身につけることで、さらに理解度が深まったように思います。

ーー 今、横浜校はいかがですか?

 一期の卒業生主体で勉強会を開いて、横浜校だけでなくて他校の人と交流できる機会をつくっています。卒業生が主催でやってもらって彼らがやりたいってことを、私がバックアップするという形です。20人集めるのに、最初は半信半疑でしたが、昨年12月暮れの忙しい時期に開催しても20人集まったんです。他校の受講生も参加してとても盛り上がりました。

ーー いいですね。コーチングを振り返ったら、何が一番よかったですか?

 モノの見方の視点が増えました。そうすることで行動しやすくなっているし、他人も自分も責めることがなくなりました。事実をそのまま受けとめて、じゃあ私は何を選択しようかなって思えるようになった。セルフコーチングがストラクチャーでできるようになると楽に行動できるようになるんじゃないかな。例えば嫌なことがあったとしても、これがうまくできたら私はどうなるかなとか。自分への質問が変わると肯定的に考えられる。そうなると行動も変わってくる。

 そう言えば、クラスAの演習で「実現したいこと」を引き出されて、ど素人なのにドラムを始めちゃったんです。コーチングをやっていなければ絶対にやりませんでしたね。最近は、落語にも興味を持ち始めて、声の心地よさとかザワザワする感じとか、同じ噺なのに違いがあって、そういうのを見ることも面白いと感じてます。

ーー 最後に、認定試験に合格した皆さんへアドバイスがあったらお願いします。

 コーチになったから独りでがんばらなくちゃというよりも、仲間やコーチの存在を活かして、自分の強み・特徴を発揮してほしいと思っています。また、どんな経験もクライアントの勇気づけに役立つリソースになるので、失敗を恐れず積極的に行動し続けてコーチングを広げていってほしいと思います。

ーー 響くメッセージをたくさんいただきました。ありがとうございました。

インタビュー

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Profile
葉山 みなみ
コーチ
GCS認定講師
GCS認定プロフェショナルコーチ
銀座コーチングスクール横浜校代表
2004年にソフトバンクにて3000人新卒採用プロジェクトに参加。様々な学生との面接を通じて、相手の可能性を引き出すスキルに興味をもつ。2007年にキャリアカウンセリングの資格を取得するも、期待していた「引き出すスキル」は習得できず、2009年にコーチングに出会う。コーチとして、コーチングの基礎である「認める・受け止める」を徹底的に意識することで、クライアントの価値観に合った目標設定や人間関係改善のサポートができることを知る。現在は個別のコーチングのみならず、部下や上司へのコーチング経験を活かして、実践的なコーチング研修を企業向けに提案。その他、ドラムや、落語などに興味をもち、新しい視野と自身の可能性を拡げ続けている。

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