Coach Interview - 野川奈美恵 コーチ(後編)池袋校講師

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自分をあきらめない

 人財育成の長い経験からコーチングを学び、人への支援がさらに充実している野川奈美恵さん。自分自身も、やらずに人生を終えたくないと、ついに夢を実現したそうです。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

本当にやりたいのは人の「キラーン」を見ること

ーー 長い会社員生活にピリオドを打とうと決意したのはどうして?

 コーチングを学んだことが大きかったです。セルフコーチングですね。
 「人生最期のときにどんなことを言いたいですか。もしやらなかったことで後悔があるとしたらどんなことでしょうか。」自然に問いかけていたと思います。出てきたのは、「英語の先生」。やらなかったら絶対後悔すると思いました。10年前にECC認定の英語教授法を学んでいたのですが、当時はまだまだ企業人生と子育ての真っ最中、英語の先生は遠くて届かない夢でした。あきらめなくてはならないかもしれない、でもいつかなりたいという思いは小さな灯火のように心の奥にありました。そして今夢がかなって子どもの英会話教室を開いています。何十年ぶりに中学校の英語の恩師に手紙を書きました。「英語の先生になりました。ようやくなりました」と。大変喜んでくださいました。

 人に伝えることで何が一番うれしいって「よくわかった」と言ってもらえる瞬間です。いっぱい聞きたいですね。そのとき子どもも大人も目がキラって光るんです。
 普段と違う静かな環境で仕事や家庭のことを少し忘れてもらうと、「今まで考えることがなかった。自分はこんなことをやりたいのかもしれない」とか「こんなふうに考える時間がほしい」とおっしゃる方がいらっしゃいます。このとき「キラーン」って光を発しています。顔が上がってパッと明るくなります。そういうのをたくさん見たいです。


ーー 「キラーン」をたくさん見られるっていいですね。今は人の支援をたくさんしているわけですが、先ほどおっしゃっていた、「会社員時代のダメダメな私」というのはどんな私のことですか?

 2つあります。20年も前ですが、トレーニングで会う人たちの、つらいという感情をもらって体調を崩すことがありました。その人たちを助けたくてアートセラピーを学びました。アートセラピーは無意識層にアートで働きかけるもので、インナージャーニー(内なる旅)とも呼ばれます。紙面に表現された気づいていない感情と向き合いながら自己理解を深めるもので、自分の価値観がひっくり返った1年でした。もしかしたら、親が思ういい子ども、先生が思ういい生徒、会社が思ういい従業員でいようと無意識のうちに決めたのかもしれない、本当はイヤだと言いたかったのかもしれない等々、深い気づきがありました。

 セラピーを続けると、誰しも幼少期の家族関係を思いおこすようになります。私は姉だからと言いたいことを我慢していたようです。つらい、悲しい、怖いなどの否定的な感情はないと思っていましたが実はあることにも気づいていきました。アートセラピーを通して人間らしい感情を取り戻し、人を救うつもりが自分が救われました。 

 もう一つはコーチングに通じることです、子どもに軽度の発達障害があり苦しんだ数年がありました。企業人として頑張っていた私に青天の霹靂でした。きっかけは、心配した保育園から「小学校はちょっと無理じゃないか」とお話されたことでした。発達障害もいろいろ分類があって原因がわかるまでに時間がかかりました。子どもをコミュニケーションの訓練学校へ連れて行きましたが、出口のない霧の中をどこまでも歩いているようでつらかったですね。「もっと早く気づいてあげればよかった」、「いつも仕事を優先していた」とポロポロ話す私を、ただただ「うんうん」ってうなずいて聴いてくださったのが施設長です。

 「今日ここに連れてきているじゃないですか、おかあさん。よくがんばっていらっしゃいます」のひとことに毎回どれだけ救われたことか。思えばこれが傾聴の原点、身をもって体感しました。子どもはコミュニケーションの方法を学び、私は心に寄り添っていただくことで少しずつ自分を認めていきました。

 今の私があるのはこの2つのことがあったからですね。

ーー良い出会いでしたね。コーチングを知ってからご自身のコミュニケーションに変化はありましたか?

 落ち着いた気持ちで、自分を客観的にとらえることができるようになりました。
 コーチングを学ぶ前はややもすると感情にくるまって、感情と自分が同化することがありました。コーチングを知ってからは、自分を見ているもう1人の自分がいることで一時的な感情に飲み込まれなくなりました。自分はこういうことを感じている。それは何から起きているか。本当はどうしたいかと自然に問いかけています。
 家族との時間も変化しました。本当はもっとゆったりとやさしい言葉をかけたかった、謝りたかったという家族への思いに気づきました。考えることでアタマをいっぱいにして、いつの間にか感じることをやめてしまったのでしょう。今は目の前にあるものをそのまま受け取って感じる日々です。家庭菜園をながめて、ここに芽が出たね。こんなところにこんなものが育っているねと家族と話す「いまここ」の時間におだやかさを感じています。

ーー一生懸命に立ち向かう野川さんが、少しゆるくなって楽しんでいるように見えます。最後に読んでくださっている方にメッセージをいただけますか。

 「自分をあきらめない」。
 だれもがだれかの役に立つ、輝く原石を持っています。手に取ってながめ、磨いていきましょう。そして自分の夢を実現させましょう。夢をあきらめず自分をあきらめない。
 いつか実現するはずのその日へ向かって、今日この1歩です。

ーー すごくいい言葉ですね!「役に立つ自分」を見つけるお手伝い、楽しんでください。ありがとうございました。

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Profile
野川奈美恵コーチ
GCS認定プロフェッショナルコーチ
GCS認定講師
産業心理カウンセラー
一般財団法人生涯学習開発財団アートセラピスト
J-Shine小学校英語準認定指導者
1989年~2014年
GEヘルスケアにおいて営業、教育、広報等に従事。専門は人材育成。
スキル研修やチームビルディングのトレーナーとして1000名へトレーニングを実施する傍ら、本社見学コーディネーターとして国内外の重要顧客6000名をお迎えしてホスピタリティを実践。
2014年~2019年
Ernst and Young 監査法人において育成部に所属。人材教育の専門家としてスキル研修実践。選抜型次世代リーダー150名へコーチングを実践した。
2019年~現在
コーチングスクール講師として子ども英語教室の主宰として、社会人と子供たちの可能性と向き合っている。アートセラピーの手法をとりいれながらのコーチングも実践する。

コーチング歴
2015年 クラスA受講開始
2016年 認定コーチ取得
2017年~2019年 社内コーチとしてパーソナルコーチング実施。マネージャー対象コーチング講師。
2019年 池袋校で認定講師としてクラスを開始。
2020年 プロフェッショナルコーチ認定。

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