「深掘り」よりも大切なこと

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
1on1について管理職の方とお話ししていると、「深掘り」という言葉がよく出てきます。
相手の話を深く理解することは大切です。
ただ、質問を重ねすぎると、相手の話したいことから離れてしまうことがあります。
■ 深掘りのための質問が、話の方向を変えてしまう
「深掘りしよう」という意識が強いと、聞き手は自分が気になった事柄に質問を重ねがちです。
すると、質問の方向に話の内容が流れていきます。
部下:「先週のプロジェクト、思ったより時間がかかってしまって...」
上司:「それ、どの工程がボトルネックだったの?」
→ 「工程」の話になる。
部下:「お客様との打ち合わせで、ちょっと難しい要望があって...」
上司:「どんなお客様なの?」
→ お客様がどのような人かという話になる。
聞き手の質問が、話し手の話す方向性を決めてしまうのです。
質問が続くと、話し手は「聞かれたこと」に答え続けるだけになり、結果として話したいことを話せなくなります。
■ まずは聴く
ポイントは2つです。
(1) まずは「受け止める」
あいづちやリフレイン(同じ言葉を繰り返すこと)を行い、しっかりと受け止めます。
うなずくだけでなく、「そうなんだね」「そう思ったんだね」など声に出して受け止めることが大切です。
(2) その上で、続きを話してもらうための質問をします。
上司:「思ったより時間がかかったんだね」
部下:「そうなんです。事前に見積もったんですけど、今回は~」
上司:「難しい要望というと、どんなこと?」
部下:「実は、価格に関するご要望がありまして、自分なりに考えてみたんです」
■ 話す時間の割合は?
1on1の中で、自分と相手が話している時間の割合はどれくらいでしょうか。
深掘りしようとすると一問一答になりがちです。
加えて、上司としての自分の考えも伝えようなどと思っていると、かなり多く話してしまったということになりがちです。
また、「寡黙な部下だから、つい自分が話してしまう」―その気持ちはよくわかりますが、上司が話せば、部下は黙ります。
目指すは「聞き手2〜3:話し手7〜8」。部下(相手)が7〜8割話している状態です。
■ 試してほしいこと
上司は、常に話すのがNGという訳ではありません。
「今日は話をしっかり聴こう!」というときには、「聴く」スイッチを入れてみてください。
やってみたけど難しかった...という場合は、GCSへどうぞ。
「認める」「聴く」スキルとともに、
・自ら行動することで、本音を話せる信頼関係を築く
・相手の中に答えがあると信じて待つコーチングマインドを持つ
といった、コーチとしての在り方も磨いていきます。