ポジティブ心理学とポジティブシンキングの誤解:その2/SPIRE
前回の「ポジティブ心理学」と「ポジティブシンキング」の違いでは、
ネガティブを排除するのではなく、
ネガティブもポジティブも受容して取り扱うもの
とお伝えいたしました。
自分自身に何があれば幸福を感じるのか?
その5つの指標(PERMA)については、前回記事をチェックしてみてください。
さてポジティブ心理学がテーマにしている「幸福感」について
ハーバード大学で講義をしたタル・ベン・シャハー教授が提唱しているアプローチ
「SPIRE」を今回はご紹介したいと思います。
「PERMA」が幸福感の指標ならば、
幸福感を『高めていくための』定義が「SPIRE」です。
Spiritual well-being(精神的)
Physical well-being(身体的)
Intellectual well-being(知的)
Relational well-being(人や自分との関係性)
Emotional well-being(感情)
幸福感を高めるためにいくつか問いを考えてみました。
1:その目的は?目標はある?どんな目標だとワクワクする?
2:運動している?良質な食事や睡眠をとっている?
3:何に興味がある?挑戦してみたいことは?誰から教えてもらいたい?
4:良い関係づくりに不可欠なことは?
5:どんな時に心地よさを感じる??ネガティブ感情を回復させるために必要なことは?
これらは、コーチングを学んだことのある方ならなじみのある問いではないでしょうか。
コーチングを学ぶこと、コーチングセッションを受けることで、
自然と自分の幸福感を高めることにも繋がっているはずです。
日常の中で、否定的な情報に焦点を当てるのではなく、
肯定的なものの見方や捉え方をすることで、
小さな1歩を見出すことができるのが幸福感を高める1歩になります。
一般化された解決策を引き出すのではなく、本人とって大切な価値観や関係づくり、
目指していくゴールに合っているものを引き出すには、
SPIREの要素は欠かせません。
直接的にSPIREの質問をしなかったとしても、
コーチングを使う管理職・リーダーはこの要素があることで、
メンバーのモチベーションアップにつながることを理解しておきましょう。
部下やメンバーの幸福感の前にご自身の幸福感が満たされているか、
問いを使ってセルフチェックしてみてください。
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