Coach Interview - 柳澤千恵子 コーチ(前編)

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いくつもの人生のステージを生きる

 外資系企業で秘書を続け管理職になった柳澤さんがメンバーとの関係を改善したいと思っていた時に出会ったコーチング。それが思わぬ方向へ広がり、より働きやすい制度を模索していた部下たちが自ら動き出して、ついに実現させたそうです。現在は複数の柱を立てて活動しているという興味深いお話をうかがいました。 (聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

「人生100年時代」の生き方を知る

−コーチとしての活動というのは主にどんなことをしているのですか。

 今は30代から50代くらいの管理職やプレ管理職の方にコーチングを提供しています。人材育成やリーダーとしての能力を高めたいというテーマが多いです。最近はGCSでアシスタントをした経験に助けられて役員グループへのコーチングも行いました。あるコーチのアシスタントに入った時に、お互いにプロフィールを出してそれを基に参加者同士でアドバイスをするというワークがありました。その時に講師から、「あなたは経営者の孤独のようなものを理解していると思うので、それをふまえて話を聞くようなことはニーズがあるのではないか」とコメントをもらいました。そうしたらちょうどそのタイミングで、古い友人から「取締役へのコーチングができますか」という問い合わせが入って挑戦することになりました。


−それはまさにそちらの道へ行けというサインのようですね。今、ダブルワークで会社員をしながらコーチ活動をしているという方に多く出会いますが柳澤さんは独立されているのですね。

 そうですね。私がいた会社は副業禁止でしたので。ACCのような資格を取るにしても、お金はいただかないけれど同じ価値を提供することで有償セッションとしてカウントするというようなことも理解はしています。でもどちらかというと私は、実績としてお金をいただいて資格を取りたかったこともあり、退職するという選択をしました。それが2年半くらい前のことです。


-そういうことでしたか。独立して生計を立てていくのは、それまでの会社員生活とは全く違う人生になると思います。コーチングでやっていくという大きな決意があったからなのか。何が柳澤さんを動かしたのでしょうか。

 コーチングを学ぶきっかけになるのですが、前の会社で管理職をしていた時に、年上のチームメンバーとうまく関係性を築けなくて悩んでいた時に社内研修でコーチングを受けました。そこで、これは役立ちそうだと思ったのがきっかけです。それでGCSとは違う外部のスクールでコーチングを学びました。その頃出会ったのが『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』というリンダ・グラットンさんの本です。そこには、今までのように70歳くらいで寿命を迎えるなら20歳くらいまで勉強してそれから60歳くらいで定年になるまで一社で働いて、その後は余生を過ごすというそんな3ステージの人生だったが、今は人生100年時代になったので20歳くらいまで学んだものだけで100歳までやっていくのは難しい。30、40代くらいの時に学び直しの期間を作って仕事から離れてもいい。その先は一社でフルタイムで働くというだけではなく、趣味でもボランティアでも生活のための仕事でも興味のあることをしてもいいとありました。本ではそれをポートフォリオワーカーと呼んでいます。読んだときはものすごく衝撃的で、人生にはたくさんのステージがあっていいんだ、生活のための仕事をしつつ、自分が関心あることややりたいことを並行していいんだ。そういう生き方をしたいと思いました。それで、自分は何がやりたいのか考えて、コーチングを学ぶことにしました。
 今、コーチングだけでなく、一番長かった秘書を業務委託でしたり、食べることが好きなので食に関わることも少ししています。この3つの柱がやりたかったことで今はその実現途中です。


-3つの柱の食というのはどんなことですか。

 レストランでサービススタッフや調理の補助をして学んでいます。


-そうですか。ではいずれはご自分でお店を出すとか。

 カフェができたらいいですね。そこで話を聴くコーチングを組み合わせたりできたらいいなと。まだ具体的にはなっていませんが。


-いいですね。コーチングカフェ。会社の研修でコーチングと初めて出会ったときはどんな印象でしたか。

 人の話を聴くというところが一番衝撃を受けたところです。それまで聴いていたつもりだったのですが実は全然聴いていなかったということがわかりました。管理職になって、自分が答えを持っていてその答えをチームメンバーに伝えてその通りに動いてもらわなければいけない。そう思っていたのだと思います。だから伝えることばかりに意識が行っていて、その人たちが理解できたのか。本当はどうしたいと思っているのか。他にアイデアを持っているのかとか、そういうことは一切聴いていませんでした。


-わかります。ちゃんと伝えなければとそこだけに集中してしまう。

 はい。自分が正解を持っていなければいけないみたいなことだった思います。


-それでコーチング研修を受けてワークなどもして、あっ、こういうことかと衝撃を受けたのですね。

 はい。ロールプレイもありました。外資系だったので全部英語で汗びっしょりでした。そのときに同じグループの人から「あなたは話が広がっていって、その先どうなるのかなと思ったけれど、ある時きちんと収束していって話をまとめることができる人ね」というようなフィードバックをもらって、確かに最後はなんとかなりました。そう言われたのが自分でもうれしかったので、それが体験として感じた最初のきっかけになるかもしれません。

 最初に学んだスクールでは認定資格をとったところで終わりましたが、その後2023年頃に働き方を変えたいと思ってコーチングをまた学び直そうと、GCSを受講することにしました。コーチとして独立する方をサポートするスクールだと感じたので。青山渋谷校で体験クラスを受けてスタートしました。

-そのときはまた新しい気づきがありましたか。

 最初に学んでからだいぶ時間が経っていたのですがまったく違和感はなく、こぢんまりとしたクラスで和気藹々とした印象でした。そのままクラスAに進みました。そこで改めて学び直しながら、並行して認定を取りたいと思い、セッションの実績を積むためにいろいろな方に声をかけたりしました。


インタビュー

後編は近日公開予定です!今しばらくお待ちください。

後編
・より働きやすい制度を自ら手に入れた秘書たちの内的動機
・お互いの成長を後押しするフィードバック
・謙虚さと学ぶ姿勢

Profile
柳澤千恵子(やなぎさわ・ちえこ)コーチ
外資系企業で社長秘書やバックオフィスのマネジメントを担当。秘書として役員に対してのみならず、マネージャーとしてもチームメンバーにとってより良い環境を作ることが役割と認識し、アシストしてきました。

コーチとして、主にミドル世代の役員や(プレ)管理職、役員秘書を支援。特に、フィードバックスキルの向上、リーダーシップ発揮など、ミドル世代ならではの悩みや想いを受け止め、ともに考え、気付きや行動へと結びつけるコーチとして、活動しています。

国際コーチング連盟ACC
米国NLP&コーチング研究所認定NLPプロフェッショナルコーチ
日本NLP協会認定NLPプロフェッショナルコーチ

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