Coach Interview - 柳澤千恵子 コーチ(後編)
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外資系企業で秘書を続け管理職になった柳澤さんがメンバーとの関係を改善したいと思っていた時に出会ったコーチング。それが思わぬ方向へ広がり、より働きやすい制度を模索していた部下たちが自ら動き出して、ついに実現させたそうです。現在は複数の柱を立てて活動しているという興味深いお話をうかがいました。 (聞き手:山上 晴美コーチ) |
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より働きやすい制度を自ら手に入れた秘書たちの内的動機
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−会社でのコーチングのスキルの活用は、具体的にはどんなところで役立ちましたか。学んだことで、以前とはこんなに違ったというところはありましたか。
基本的なことですが、コーチングは目標設定が大事ですよね。会社ではそれまではなかった1on1を始めました。その中で「あなたはどうしたいの?」という質問をするようになりました。どうしても秘書の方はサポート役というイメージにとらわれているので、その質問にみんな最初は「え?」という顔をして、「自分のことを言っていいのですか?」という感じでした。その問いかけをしてから、こうしたいということを言ってくれるようになりました。言ってくれればそのときすぐに叶えられなくてもその機会を提供しようと思えるようになりましたし、みんなも自分ごととして自分のキャリアを考えてもいいんだなと意識の変化も出てきたと思います。そういうことが重なって当初は20人くらいの秘書グループが、会社の拡大とともに60人以上になりました。産休育休に入る人も戻ってきて欲しいので、どんなサポートがあったら戻ってきやすいのか。みんなにオープンに聴いて一緒に考えて体制をつくったので、みなさん100%戻ってきてくれるようになりました。
−それはすごいですね。秘書の方々が自分たちでやりたいことの目標を掲げて実現させたというのは、可能性をあきらめない勇気に敬服します。
秘書たちはサポートしている役員に意識が向いているので、「言われたことを100%やらなければいけない」みたいな考え方になりがちだと思うのですが、必ずしもそうではなくて犠牲になる必要はないのです。自分たちがこうしたいという内的動機がすごくあったので自分たちでやってみればと、私はサポート役に徹していたら見事に勝ち取って行ったのです。やらされているとかではなく、やりたいという動機に支えられて行動するのはすごく大事なことだと思います。それを実感した経験でした。
−「自分は本当はどうしたいのか」の問いかけが、結果として働きやすい制度を手にいれるということまで成し遂げたのですね。素晴らしいです。
その文化的な背景は強いと思います。海外では秘書がボスで役員が部下くらいの関係性でいいと言われています。実際に強い秘書の方もいらして、役員がここにミーティングを入れたいと言ってもそこは入れられないと説明して、役員が納得することもあります。日本では、秘書は従順なイメージがあります。自分自身もそれが当たり前だと思っていましたが、日本的な強みは活かしつつ、もっと変われるんだと思いました。
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お互いの成長を後押しするフィードバック
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−今、3本の柱を立てて活動されていますが、将来のビジョンはどんなことを思い描いていますか。
コーチングの活動については、この2年間は匍匐前進という形で進んできたように思います。プラットフォームなどいろいろと試してみましたが希望する体制ではなかったりしました。それが今年に入って、自分にフィットするプラットフォームや新しいクライアントさんと関わりができてきました。これからきちんと実績を積んでやっていきたいと思っています。
−プロフィールにもフィードバックのことが書いてありました。
以前の会社がそういうカルチャーで、フィードバックは自分から聴きにいくようにしていました。自分のプレゼンテーションはどうでしたかと聴きにいくとか。フィードバックすることも、求められなくてもしますし、ポジティブな内容もしますので「よかった」と自分から伝えるとか。お互いの成長をサポートすることが当たり前の会社でした。私自身は当初はフィードバックを聴くことが怖くて、自分から聴きにいくということができなかったのですが、自分のチームにその文化を根付かせたく「秘書の人たちもそうなろう」ということで、事実と解釈を分けて話を聴くとか、聴いたらまずは受け止めようとかフィードバックの公式を学びました。コーチングを学んだのでそれも意識しながらメンバーに広げていきました。
−そうですか。なんだか時代を反映しているようなテーマですね。
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謙虚さと学ぶ姿勢
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−今までお話を伺ってきて、無理なくコーチングを使って自然に進んでいるように感じました。最後に柳澤さん個人として、コーチングを知ってよかったことはどんなことですか。
一つは自分をオープンに曝け出すことができるようになったことです。元来あまり自分のことを語るのが得意ではないタイプでした。それが変わってきて、いいチーム関係ができたと思います。あとはさっきお話ししましたが食べることが好きなのでレストランを探して一人で行ったりします。そういう時に隣の席の方やお店の方と話をすることになるのですが、相手の方が知りたいような、例えばどうして一人で来ているのかとか、そういうことをこちらから先に話すと相手の方もオープンになっていろいろ話してくださって楽しい時間を過ごすことができます。それでその後も繋がったりします。
−「健やかに過ごす術を持つ」。本当にいつも心がけていたいことですね。心に残るお話をたくさんうかがえました。ありがとうございました。
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Profile 柳澤千恵子(やなぎさわ・ちえこ)コーチ |
外資系企業で社長秘書やバックオフィスのマネジメントを担当。秘書として役員に対してのみならず、マネージャーとしてもチームメンバーにとってより良い環境を作ることが役割と認識し、アシストしてきました。 コーチとして、主にミドル世代の役員や(プレ)管理職、役員秘書を支援。特に、フィードバックスキルの向上、リーダーシップ発揮など、ミドル世代ならではの悩みや想いを受け止め、ともに考え、気付きや行動へと結びつけるコーチとして、活動しています。 国際コーチング連盟ACC 米国NLP&コーチング研究所認定NLPプロフェッショナルコーチ 日本NLP協会認定NLPプロフェッショナルコーチ [柳澤 千恵子コーチにセッションを依頼する] |
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