モチベーションと行動の関係 -モチベを下げないコーチのアプローチ-

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 森水三香子です。
「やったほうがいいのはわかっています。でも、どうしてもやる気が出ません」
コーチングをしていると、よく聞く言葉です。勉強、運動、片づけ、仕事への挑戦など、やりたい気持ちはあるのに、なかなか動けない。
私自身にも、そんなときがあります。
私たちは「やる気が出たら動ける」と考えがちです。でも、少しだけ始めたら、そのまま続けられた経験はないでしょうか。
机に向かって一問解いたら、もう一問やってみようと思えた。外に出たら、少し歩いてみたくなった。
やる気があるから動けるだけではなく、動いたからやる気が出る場合もあります。
ただ、だからといって、コーチが行動を急がせてしまうと、かえってモチベーションを下げる場合があります。
「いつまでにやりますか」
「まず何をしますか」
大切な問いではありますが、クライアントの気持ちがまだついてきていないと、宿題を出されたように感じてしまいます。
そんなときは、
「動こうとすると、何がブレーキになりますか」
「今、どんな気持ちがありますか」
と、少し立ち止まってみます。
話を聞いていくと、「失敗したくない」「ちゃんとやらなければと思っている」「そもそも自分が決めた目標ではなかった」など、動けない理由が見えてきます。
そのうえで、「本当はどうしたいですか」「それができたら、何が変わりそうですか」と尋ねます。
本人にとっての意味が見えてくると、「やらなければ」が「少しやってみよう」に変わる場合があります。
それでも一歩が重いなら、行動を小さくします。
「毎日一時間勉強する」ではなく、「テキストを開く」。
「部屋を片づける」ではなく、「机の右端だけ片づける」。
あまりに小さくて、「それでいいの?」と思うくらいでもいいのです。「それならできそう」と思える一歩が、次の行動につながります。
コーチは、クライアントのモチベーションを無理に上げる人ではありません。今の気持ちを一緒に見つめ、本人が納得できる一歩を探す人です。
小さな行動から、少しずつやる気が生まれてくる。その力を信じて待つ姿勢も、コーチには必要なのだと思います。