アドバイスとフィードバックの違いとは?

銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 赤川美佐子です。
「アドバイス」と「フィードバック」。
どちらも相手のために何かを伝えるという点では似ていますが、この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。
「フィードバック」と聞くと、
「ここができていなかった」
「次はここを改善したほうがいい」
といった、評価や反省、改善点を伝える場面をイメージする方もいるかもしれません。
職場でも、「上司からフィードバックを受ける」という言葉をよく使いますよね。それもフィードバックの一つです。
一方、コーチングにおけるフィードバックは、必ずしも「できていないところを指摘する」ことではありません。
相手の言葉や行動を受けて、コーチが観察したことや感じたこと、受け取った印象などを相手に返し、新たな気づきにつなげていくこともフィードバックです。
例えば、
「その話をしているとき、とても表情が明るくなったように見えました」
「さっきから何度か『本当は』という言葉を使っていますね」
と伝えることもあります。
一方、アドバイスは、
「こうしたほうがいいんじゃない?」
「こんな方法を試してみたら?」
と、自分の経験や知識をもとに、方法や考えを提案することです。
つまり、アドバイスは、「これからどうしたらよいか」を提案する。
フィードバックは、「あなたの言動が、私にはこう見えた・こう感じられた」と相手に返す。
ここに一つの大きな違いがあります。
どちらが良い、悪いということではなく、経験者からアドバイスをもらうことで、問題が早く解決することもありますし、
自分では気づかなかったことをフィードバックしてもらうことで、新しい視点が生まれることもあります。
コーチングでは、このフィードバックを使うことがあります。
例えば、
「その話をしているとき、表情が明るくなったように見えました」
と伝えたあと、
「今のフィードバックを聞いて、どう感じますか?」
と問いかけてみる。
すると、
「言われてみれば、この話をするとワクワクする」
「自分では気づいていなかった」
「もしかしたら、これが自分の本音なのかもしれない」
と、相手自身の気づきにつながることがあります。
コーチをしていると、
「私だったらこうするのに」
「この方法を試したらうまくいきそう」
と思うこともあります。
でも、自分にとってうまくいった方法が、相手にとっても正解とは限りません。
価値観も、経験も、置かれている環境も、一人ひとり違うからです。
だからこそコーチングでは、コーチの答えを一方的に渡すのではなく、相手自身が考え、気づき、自分なりの答えを見つけていくことを大切にします。
もちろん、コーチがアドバイスをしてはいけないわけではありません。必要に応じて、情報やアイデア、経験などを共有することもあります。
大切なのは、
「今、何のためにこれを伝えるのか?」
を意識することです。
これはコーチングだけでなく、職場で部下や後輩と話すとき、友人から相談されたとき、子どもと話すときなど、日常のコミュニケーションにも活かすことができます。
「こうしたら?」と答えを渡すだけではなく、ときには自分が見えたこと、感じたことを伝えて、相手自身が考える時間をつくってみる。
そんな関わり方を知ることで、コミュニケーションの幅も広がっていくのではないでしょうか。
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